書くことを続けるには?心が動くさまざまな目的を見つけよう
書きたいけど続かないのは「書く目的」を絞りすぎていることが原因かも。この記事では筆者の実体験をもとに、書くことを楽しむためのさまざまな目的をご紹介します。自然とペンを持ちたくなるようなわくわくする目的を見つけて、書く習慣を身につけてみませんか?
実は手帳好きさんに多い悩み「書きたいけど続かない」
「手帳やノートが好きなはずなのに書くことが続かない」「書く習慣に憧れるけれど自分にもできるだろうか?」このような悩みを抱える手帳好きさんは少なくないようです。
白紙や空白が目立つページばかりが続くと、モチベーションは下がる一方。お気に入りの手帳でさえも、どこか色あせたように感じてしまいますよね。
「書きたいのに書けない」という矛盾にもやもやしている方の中には、無意識のうちに書く手を止めてしまっている“思い込み”があるかもしれません。まずは、知らず知らずのうちに抱えている思い込みを解消していきましょう。
毎日書くべきと思っている
SNSで手帳デコなどの投稿写真を見ていると、毎日欠かさず記入された手帳や日記ばかりで「毎日書くことが前提」だと思ってしまいがちですよね。特に、日付入りのフォーマットは一段と空白が気になってしまい、書けない日があると手帳を開くことすら嫌になってしまうことも。
筆者も手帳のフォーマットに捉われすぎて、毎日書くことを強制されているような感覚を持っていました。しかし、日付欄は“情報を分かりやすくまとめるためのガイドライン”と捉えなおすことで、いつの間にか「毎日書かなきゃ」という思い込みから抜け出せましたよ。
使う目的を絞りすぎている
「仕事を効率よくこなすために」「今日のできごとを忘れないために」など、手帳を長く続けていくコツとして使う目的を明確にすることは大切です。しかし、1冊の手帳に対して1つの目的しか持っていないと、その手帳を使うシーンが限られてしまい気付けば使わなくなっていた…なんてことも。
お気に入りの手帳やノートだからこそ、書いて楽しむ時間は多い方がいいですよね。以下で詳しくご紹介しますが、メインの目的に加えて“おまけ”の目的を見つけておくと、自然と書く頻度も増えていくはずです。
「書く」を続けるための目的は複数見つけておくと◎
「毎日書かなくてもいい」「目的を1つに絞らなくてもいい」と思うと、少し書くハードルが下がりませんか?とはいえ、何を目的に書けばいいのかと迷う方もいるかもしれません。たとえば筆者の場合、次のような方向性で目的を決めています。
- 便利かどうか:実用面に注目
- 心が動くかどうか:情緒面に注目
書く目的の方向性
実用面に注目するとは、書くことが「〇〇に役立つから」「〇〇を改善できるから」といった目的の決め方です。一日を効率よく過ごすためにタスクを書き出す、ダイエットの進捗を把握するために体重記録をつけるなどが挙げられるでしょう。
一方、情緒面に注目するとは「お気に入りのシールでデコレーションするのが楽しい」「書き心地のいいペンやノートで癒される」など、心の動きに注目する目的の決め方です。この両面から目的を見つけられると、自然と手帳を使うシーンが増えて書くことを習慣化しやすくなりますよ。
【内容別】手帳に向き合いたくなるおすすめの目的3つ
ここでは筆者の「書く目的」と、書くモチベーションを維持するための「おまけの目的」を3つの内容に分けてご紹介します。しっくりくる目的が見つからない方はぜひ参考にしてくださいね。
ジャーナリング
ジャーナリングを始めた目的は、自己理解を深めてやりたいことや好きなことを見つけるためです。それまでの筆者は特に熱中できることがなく、つまらないこともないけれど楽しくもない「単調」な毎日を過ごしていました。
ある日SNSを通して知ったジャーナリングというノート術をきっかけに、毎朝の書く習慣にチャレンジ。しかし、「自分のことを知るため」という目的はあったものの、その気持ちだけではなかなか長続きしなかったのです。
日にちが空いてはノートを変えて、心機一転を試みること数ヶ月。いつもと違う書き心地に「もっと字を書いていたい」と思わせてくれたのがミドリのMDノートでした。筆者のジャーナリング習慣を後押ししたのが、この「紙質を楽しみたい」という“心の動き”です。
考えを言語化してスッキリしたいとき、MDノートの紙質を味わいたいとき。この2つの目的を軸に、今でも週に2~3回ジャーナリングを楽しんでいますよ。
MDノート<新書> 方眼罫A
ミドリ
¥880(税込・参考価格)
日記
「何気ない日々の中にも変化があるのではないか」と思い、小さな成長や発見を見つけるために始めた日記。当初はマンスリー手帳の1日分の枠に書く「ひとこと日記」から始めました。
しかし、書くスペースが少ないとはいえ、日記習慣がない筆者にとっては毎日書くこと自体が高いハードルです。なんとか1年続けたものの、その過程に芽ばえたものは楽しいというより「執念」。どこかに息苦しさを感じていました。
2年目からはもっと気楽に日記をつづりたいと思い、好きで集めているシールと組み合わせることに。その日のできごとにぴったりなシールを選んだり、新作で手に入れたとっておきのシールを貼ったりすることが毎日の楽しみになっていきました。
書くだけの日記だと、ここまで続けられなかったかもしれません。趣味を楽しむ時間を目的に追加したことで、今では毎日3~4行の日記が書けるようになりました。
毎月のふり返り
筆者は月の目標を決める前に、まず前月のふり返りを手帳にまとめます。成果や改善点が見つからなければ、次の方向性を定められないからです。
しかし、ふり返り作業はどこか堅苦しいイメージがあり、書き始めるまでが億劫に感じることもしばしば。ただ事務的にノートに書き出す作業だけでは、モチベーションが上がりません。
そこで、毎月ページが増えていくことを利用して「扉ページ」を設けることに。気が乗らない作業に遊び要素をプラスしたことで、重い腰が上がりやすくなりましたよ。また、手を動かしているうちにやる気スイッチが入り、スムーズにふり返り作業へ移行できるのも◎。
面倒に感じつつも、少しでも自己成長につなげたいと思い始めたふり返り習慣。手帳デコを楽しめる「ご褒美」要素も目的にしたことで、毎月のふり返り作業を無理なく続けられるようになりました。
心が満たされる特別感とともに書く時間を楽しもう
「書いていて楽しい」「もっと書きたくなる」といった“心が動く”ポイントは、書くモチベーションを上げる大切な感情です。書く目的を1つに絞りすぎず、手帳やノートなどのアイテムを楽しむという視点もぜひ目的に加えてみてくださいね。心が満たされる特別な感情を味方に、自分だけの「書く楽しみ」を見つけていきましょう。
以下の記事では、自分好みに手帳を使うさまざまなアイデアをご紹介しています。どんな目的で何を書こうか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。