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Suuuh編集部が潜入取材。「マエダ特殊印刷」で見つけた、シールの奥深い世界と職人技

Suuuh編集部が潜入取材。「マエダ特殊印刷」で見つけた、シールの奥深い世界と職人技

「STICKER & DESIGN STORE」での購入品を紹介した前回に引き続き、今回も「マエダ特殊印刷」をフィーチャー。今回は、特別に見せていただいたステッカーの製造現場をレポートします。 一体どんな人が、どんな風に作っているのか。工場見学を通して知った、「マエダ特殊印刷」のこだわりや技術力、ステッカー作りにかける想いをお届けします。

創業1950年。東京・深川に印刷所を構える「マエダ特殊印刷」とは?

東京の下町情緒残る街、深川。そんな場所に70年以上も前から店を構える「マエダ特殊印刷」は、3代続くシールの印刷所です。創業当初から凸版印刷によるシール作りを専門に行っており、その確かな技術力は、多くの企業から厚い信頼を得ています。

そして現在は、3代目である前田さん・髙岩さんご夫婦によって「STICKER & DESIGN STORE」というブランドも展開。独自のセンスが光る、個性豊かなシールを世に送り出しています。

驚きの連続!職人技が光るシールの製造現場へ潜入

今回は特別に、普段は見ることができないステッカーの製造現場を案内いただけることに。工場に足を踏み入れると、そこには想像を超える、緻密で繊細な職人技の世界が広がっていました。

黄色や水色、白など、セパ(シール台紙)の種類もたくさん。

最初に目に飛び込んできたのは、たくさんのシール用紙です。水に強いユポ紙、しっかり貼れて剥がせる強粘リタック、冷凍庫の中でもへたらない素材など、用途ごとに様々な種類があるのだそう。普段何気なく手に取っているシールも、一枚一枚用途に合わせて最適な素材が選ばれている…ということに改めて気付かされます。

続いて案内していただいたのは、ステッカーが印刷されている現場。マエダ特殊印刷で使用している機械は、「印刷」「抜き(ステッカーの形にカットすること)」「カス取り(ステッカーにならない余分な部分をはがすこと)」「面付け断裁(決められたステッカーの数を1セットとして台紙をカットすること)」までの一連の工程を1台で行える優れもの。印刷は最大3色まで同時に行えるそうです。

とはいえ、印刷位置の調整や最終的な仕上がりの確認は職人による目視。拡大鏡を使いながら、真剣な眼差しでチェックをする職人さんの姿に惚れ惚れとしてしまいます。

編集部員 ミヒロ
編集部員 ミヒロ

取材をする中で特に印象的だったのは、印刷の際にインクの色を調整する「調色」の工程。近年では機械で行われることが多い中、マエダ特殊印刷では、長年の経験と感覚を頼りに、職人さんが手作業で調色を行っているとのこと。一人ひとりの繊細な感覚が、美しいシールの仕上がりを支えているんですね。

取材時に作っていたのは、「合格」のシール。

型抜きされた台紙が巻き上がっていく様子が、なんだかかわいらしい…。

老舗印刷所ならではの、大きな機械とアナログな道具。ロマンを感じます。

編集長 チハル
編集長 チハル

工場見学ってテンション上がりますよね…。私も行きたかった!

編集部員 ミヒロ
編集部員 ミヒロ

この時の私の写真を見返したら、終始口をぽかんと開けてて笑ってしまいました。でも、それくらい見応えたっぷりだったんです。

工場に併設されている「STICKER & DESIGN STORE」のショップも要チェック

工場に併設されている「STICKER & DESIGN STORE」のショップは、打ち合わせなどを行う事務所を改装して作られたのだそう。床を剥がし、金属製の壁を張り、ミニマルなラックを設置してできた空間は、スタイリッシュで洗練された雰囲気。ディスプレイされたアイテムがよく映えます。

また「STICKER & DESIGN STORE」では、「マエダ特殊印刷」がステッカーの制作を担当した一部のプロダクトを購入することもできます。ステッカーと一緒に、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

魚屋に水族館?ステッカーがつなぐ様々な縁

今回、取材と工場見学を快く引き受けてくださった「マエダ特殊印刷」3代目の前田さん・髙岩さん。「最近はステッカーの製造を通して、様々なお店や場所と仕事をする機会が増えている」とお話を聞かせてくれました。

例えば、千葉県浦安市にある魚屋「泉銀」では、ステッカーを販売するイベントを開催。髙岩さんのリアルな魚モチーフのイラストが、魚好きの心を掴んでいるそうです。

また、2024年7月にリニューアルオープンした「城崎マリンワールド」では、68種類の魚名板(水槽に展示されている解説のプレート)を髙岩さんが手がけたのだそう!きっかけは、城崎マリンワールドのリニューアルのグラフィックに携わる関係者の方が持っていた「STICKER & DESIGN STORE」のステッカー。それを見た城崎マリンワールドの会長が髙岩さんのイラストを気に入り、依頼に至ったのだとか。たった一枚のステッカーが、たくさんのドラマを生んでいるんですね。

編集長 チハル
編集長 チハル

魚を愛してやまない魚屋や水族館の方達も、これだけ忠実に描いてもらえたらうれしいだろうなぁ。

泉銀
城崎マリンワールド

一枚のステッカーに、たくさんの想いを込めて

今回は、東京・深川にある老舗シール印刷所「マエダ特殊印刷」で行われているステッカー作りの様子をお伝えしました。

用途に合わせて使い分けられる様々な素材、職人技が光る印刷工程、そして、人とステッカーが出会うことによって生まれる新たな縁…。そこには、丁寧な手仕事ならではの温かさと、「マエダ特殊印刷」の皆さんのステッカーにかける想いが詰まっていました。

手帳やノートのデコレーション、ラッピング、持ち物の目印など、日常的に使う機会が多いステッカー。改めて目を向けてみると、新たな発見があるかもしれません。

編集部員 ミヒロ
編集部員 ミヒロ

この記事を読んで「マエダ特殊印刷」や「STICKER & DESIGN STORE」が気になった方は、ぜひ足を運んでみて!私の購入品を紹介している以下の記事も要チェックです。

STICKER & DESIGN STORE

住所 東京都江東区牡丹1-8-1
営業時間 10:00〜17:00(詳細はInstagramをチェック)
営業日 金曜日・土曜日(詳細はInstagramをチェック)
マエダ特殊印刷 STICKER & DESIGN STORE
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