TOP
  1. Home
  2. >
  3. TOPICS
  4. >
  5. 老舗印刷所とデザイナーの...

老舗印刷所とデザイナーの化学反応! マエダ特殊印刷「STICKER & DESIGN STORE」の特別感たっぷりな凸版印刷ステッカー

老舗印刷所とデザイナーの化学反応! マエダ特殊印刷「STICKER & DESIGN STORE」の特別感たっぷりな凸版印刷ステッカー

東京の下町・深川に、知る人ぞ知るステッカーブランドが存在します。その名も「STICKER & DESIGN STORE」。

このブランドを手がけるのは、1950年から続く老舗印刷所「マエダ特殊印刷」。長年培ってきた印刷技術によって生み出されるステッカーは、デザイン性とクオリティの高さを兼ね備え、その噂は感度の高い層からじわじわと広がっています。

今回は、Suuuh編集部員が実際に「マエダ特殊印刷」の工場に併設された直営店を訪問。その魅力を体感してきました。

丁寧なものづくりにうっとり。町の小さな印刷所がつくる、「STICKER & DESIGN STORE」の凸版印刷ステッカー

「マエダ特殊印刷」は、創業以来、一貫して「凸版印刷」と呼ばれる印刷技法を用いている印刷所です。

凸版印刷とは、版にインクを乗せて紙に転写する昔ながらの印刷方法。版を作る手間こそかかりますが、独特の風合いや温かみを表現できるのが特徴です。デジタル印刷が主流の現代においても、その優しい風合いは多くの人を魅了し続けています。

今回ご紹介する「STICKER & DESIGN STORE」は、そんな「マエダ特殊印刷」の3代目にあたる前田さん・髙岩さんが、デザインから制作まで行っているステッカーブランドです。2024年6月に工場併設の直営店がオープンし、現在は金曜日と土曜日を中心に営業しています。

ぱっと目を引く真っ赤な外観が目印。

一歩足を踏み入れると、そこには「STICKER & DESIGN STORE」のアイテムがずらり!ステッカーやシールの他に、アパレルも展開しています。

住所 東京都江東区牡丹1-8-1
営業時間 10:00〜17:00(詳細はInstagramをチェック)
営業日 金曜日・土曜日(詳細はInstagramをチェック)
マエダ特殊印刷 STICKER & DESIGN STORE
Instagram

\podcastでもマエダ特殊印刷さんについて話しています!/

Suuuh編集部が厳選した購入品はこちら!

L:Letterpress sticker -「NAGI」- アオリイカ
R:Letterpress sticker -「TONIKAKU」- イチジク

point
シルバー×スミで描く精巧な「NAGI」シリーズ

1色刷り
柔らかな風
静かな世界を感じる
シルバーとスミの深みのある表情のステッカー

髙岩さんが手がける、写実的なタッチが特徴の「NAGI」シリーズ。今回ミヒロさんが選んだのは、アオリイカのステッカーです。

注目すべきは、シルバーのステッカーに黒いインクだけを乗せて表現する、シンプルながらも大胆な印刷方法。1色刷りでありながら、アオリイカの体の模様が繊細に表現されていることに驚かされます。

編集部員 ミヒロ
編集部員 ミヒロ

私の手に収まらないくらい、大ぶりで存在感のあるステッカー。
渋くて格好良い佇まいに一目惚れでした。
アオリイカの他にも、メガネモチノウオやヒョウモンダコなど、ちょっと珍しい生き物の柄もありましたよ。

point
デザイナーの遊び心が光る「TONIKAKU」シリーズ

難しいことは考えず、とにかく楽しく
Designer:chiyo takaiwa が
好きなもの・描きたいものをその時の気分で
描き続けるシリーズ
リアルとも違う細かい筆のタッチと繊細な印刷表現も魅力

髙岩さんが「描きたい!」と思ったものをステッカーにしているという「TONIKAKU」シリーズ。対象物のディテールが忠実に表現された、繊細なイラストは必見です。

編集長 チハル
編集長 チハル

これだけ描き込まれたイラストを版に起こしているなんてビックリ。
1枚でもインパクトがあって素敵ですが、モノトーンだからこそ、他のステッカーとの組み合わせも楽しめそうですね!

L:Letterpress sticker -「MITERU」- ゾウ 蛍光ミドリ
R:Letterpress sticker -「MITERU」- トド

point
瞳に吸い込まれそうな「MITERU」シリーズ

2色刷り
インクを調合することにより生まれた鮮やかな色と、
色と色の重なりにより、深みある表現に
何かの視線を感じます

動物たちの生き生きとした姿を2色刷りで表現した、髙岩さんによる「MITERU」シリーズ。今回は、シルバー×蛍光グリーンのゾウと、ピンク×ブルーのトドをチョイスしました。

MITERU(見てる)という名前の通り、動物たちの視線が印象的なステッカー。使用しているインクはたった2色ですが、絶妙なインクの重なりや網点(細かい網状の点)の大きさ、密度によって、毛並みまでリアルに表現されています。

編集部員 ミヒロ
編集部員 ミヒロ

版の重なり方や動物の表情など、凸版印刷ならではの個体差も楽しんでみて。1点ずつ見比べながらお買い物ができるのは、直営店ならではの魅力です。

L:Letterpress sticker -「YATARA-KAKU」- 変形21面 レッドxブルー
R:BINSEN+FUTO/HOSO - RED/BLUE

point
デジタルとアナログの融合「YATARA-KAKU」シリーズ

やたらに続く柄が面白い
版と抜型の間隔のズレを利用した、
一枚ずつ柄の見え方がすべて異なる「一点物」のシール
封筒、箱、ラッピングなどに
普段使っている資材に、ちょっとしたアクセントを

粘着強度もあるので、マスキングテープのように剥がれません
しっかり止めたいときにオススメの1枚です

前田さんが手がける「YATARA-KAKU」シリーズは、シールの製造過程で出た端切れに色を付け、切って、並べて、最終的にデジタル上で再構築するという、ユニークなプロセスを経て作られています。

実際の制作過程を見せていただきました。

編集長 チハル
編集長 チハル

真っ白な封筒に1枚貼るだけで、手紙をおしゃれに演出してくれそう。贈り物にアクセントを加えたいときに大活躍するシールですね。

point
文具好きの心をくすぐる「BINSEN+FUTO/HOSO」

便箋シールと封筒がセットになったシリーズ
凸版印刷ならではの版の重なりや、かすれた印刷模様が特徴的な
便箋シールが入っています
便箋だけどシールなので、封筒の外側に貼っても良いし
カードや紙に貼り付け、封筒の中にいれてもよし
箱や袋にシールを貼って、ラッピングのアクセントとしてもオススメです
使い方は様々、一言添えて普段とは一味違う、贈り物や手紙に

「BINSEN+FUTO/HOSO」は、まるで七夕の短冊のような細長い形が特徴的な便箋シールと封筒がセットになったアイテム。「手紙を書くほどじゃないけど、一筆添えたい」というときに重宝します。

このアイテムは、前田さんの「細長い封筒が欲しい」というアイデアから生まれたもの。形こそ珍しいですが、この手軽さが日常のいろいろなシーンにフィットするんです。

編集部員 ミヒロ
編集部員 ミヒロ

贈り物の宛名面に貼ったり、あえて一回り大きいカードに重ねたり…と、自分だけの使い方を楽しめる便箋シール。封筒と一緒に、どんな風に使おう?とアイデアを膨らませてみてください。

目で見て、触れて、確かめてほしい。2人の個性が詰まった「STICKER & DESIGN STORE」のステッカーたち

今回は、「マエダ特殊印刷」が展開する「STICKER & DESIGN STORE」の魅力について、実際に購入したアイテムの紹介を交えながらお伝えしました。

どのステッカーも、デザイン性の高さはもちろん、老舗印刷所ならではの技術力を感じられるものばかり。今回ご紹介したもの以外にも素敵なステッカーがたくさん揃っているので、ぜひ足を運んで、お気に入りの1枚を見つけてみてください。

次回は、「STICKER & DESIGN STORE」のステッカーも制作している「マエダ特殊印刷」の工場見学の様子をお伝えします。