【2024年10月】カジュアルシーンに使える挨拶文例集。書き出しや結びの表現のコツも
厳しい暑さが過ぎ去り、すっかり爽やかな秋の空の10月。気温が下がり過ごしやすくなってきたこの時期に、季節感あふれるカジュアルな挨拶で、心に残る素敵な手紙を書いてみませんか?今回は、カジュアルシーンに使える10月の挨拶文をご紹介します。書き出しや結びのコツもご紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
紅葉が美しくなる10月に、秋を感じる手紙を書こう
美しい紅葉が楽しめる10月。秋の夜長に、季節感あふれる時候の挨拶で大切な人に手紙を書いてみませんか?ここでは、ビジネスとプライベートに合わせたカジュアルな手紙の書き出しと結びや表現のコツを、10月の上旬・中旬・下旬に分けてご紹介していきます。
10月のカジュアルな挨拶文の基本的な書き方と季語
まずは、10月の基本的な挨拶文の書き方と、時候や季語を見ていきましょう。挨拶文の基本的な書き方さえ知っておけば、さまざまな手紙に応用することができますよ。
挨拶文は、「前文」「主文」「末文」「後付け」4つの構成からできています。それぞれには決まった項目が入っています。
「前文」には、頭語や結語の他に、時候の挨拶を書き込みましょう。頭語や結語は、挨拶文の最初と最後に書く言葉です。気を付けたいのは、それぞれの言葉が対になっていること。例えば、「拝啓」「敬具」のように。この頭語にはこの結語、と決まりがあるので注意して使用しましょう。
また、本題をすぐに書きだす前に、季節感あふれる時候の挨拶や相手の安否を気遣う言葉を書くことで、手紙の送り主の人柄や優しさを感じさせ、伝えたい本題の内容に、より関心を寄せてくれますよ。
そして、「主文」には手紙で伝えたい本題を書いていきます。本文を書き出す前に、「さて」や「この度は」といった起こし言葉を使うとスムーズな印象になりますよ。しかし、時候の挨拶が本文に関わるような内容であれば、そのまま本文を始めても大丈夫です。
最後に、「末文」には頭語と対になっている結語や、結びの言葉を書きます。「後付け」には日付、送り主、送り先を書いて手紙を締めくくりましょう。
10月のカジュアルな手紙に。季節感ある挨拶文例
カジュアルに使える10月の時候や季語
季節や気候、その時々の陽気まで感じさせる時候の挨拶。10月の季語を上手に使って、風景や情景まで感じさせる、素敵な表現で手紙を書き出しましょう。
ところで時候の挨拶には、「漢語調」と「口語調」があるのをご存じでしょうか。まず漢語調とは、「秋涼の候」のようなビジネスなどのフォーマルな挨拶文に使われる短くて簡潔な表現のことです。
例えば「秋涼(しゅうりょう)」という季語には、夏が終わり秋になって涼しくなってきたという意味があり、10月上旬に使われる季語です。また「霜降(そうこう)」は北国では霜が降りるころという意味で、10月下旬に使うのが好ましいですよ。同じ10月でも上旬と下旬の季語を間違えると違和感があるので注意しましょう。
少し堅苦しいイメージの漢語調ですが、「夏が終わり秋涼の時期となりました」のように、大人っぽいカジュアルな手紙の書き出しや結びにも使えますよ。以下の表のように、使われる時期が変わるので確認してみてくださいね。
10月の季語
9月中旬~10月上旬 | 長雨(ながあめ)、仲秋(ちゅうしゅう) |
9月下旬~10月中旬 | 秋冷(しゅうれい)、秋雨(しゅうう) |
10月中旬~10月下旬 | 紅葉(こうよう)、霜降(そうこう) |
また、「口語調」とは「秋祭りのにぎやかな音に心躍る」といった話し言葉を使うもの。柔らかな言い回しの表現で、カジュアルな手紙の書き出しや結びにおすすめです。手紙を送る相手の環境に合わせ、季節を感じさせる言葉や季語で表現してみましょう。
10月のカジュアルな手紙に。季節感ある挨拶文例
早速、10月のカジュアルな手紙に使える挨拶文例をご紹介します。季節感のある手紙で秋の訪れを大切な人に伝えましょう。
【10月上旬】カジュアルな挨拶文の書き出しと結びの文例
- 【書き出し例文】すがすがしい秋涼の頃になり、貴社ますますのご盛栄のこととお慶び申し上げます。
- 【結びの例文】晴れやかな秋空のように、貴社ますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
【ビジネス】カジュアルな挨拶文の書き出し・結びの文例
- 【書き出し例文】長雨の合間の秋空に、どこかに出かけたくなる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
- 【結びの例文】長雨にちょっぴり心が疲れてきたら、いつでも連絡してね。
【親しい相手】カジュアルな挨拶文の書き出し・結びの文例
【10月中旬】カジュアルな挨拶文の書き出しと結びの文例
- 【書き出し例文】爽やかな秋晴れの日が続いております。貴社におかれましては、一層のご活躍のこととお喜び申し上げます。
- 【結びの例文】秋冷の候となりました。朝夕の寒暖差に気を付けて、どうぞご自愛頂けますよう心よりお祈り申し上げます。
【ビジネス】カジュアルな挨拶文の書き出し・結びの文例
- 【書き出し例文】金木犀の甘い香りが街に漂う季節となりましたがいかがお過ごしでしょうか。
- 【結びの例文】皆様お元気で、爽やかな秋を満喫されますようお祈りいたします。
【親しい相手】カジュアルな挨拶文の書き出し・結びの文例
【10月下旬】カジュアルな挨拶文の書き出しと結びの文例
- 【書き出し例文】紅葉の美しい時期となりました。皆様におかれましては、ますますご清栄のことと存じます。
- 【結びの例文】霜降の頃となりました。冷え込みが一層厳しくなりますので、皆様くれぐれもご自愛くださいませ。
【ビジネス】カジュアルな挨拶文の書き出し・結びの文例
- 【書き出し例文】銀杏の葉が金色に染まり、秋の深まりを感じる頃となりましたが、お変わりありませんか?
- 【結びの例文】紅葉が見頃の時期です。近いうちに一緒に紅葉狩りできるとうれしいな。
【親しい相手】カジュアルな挨拶文の書き出し・結びの文例
10月のカジュアルな手紙に使いたいおすすめアイテム
10月のカジュアルな手紙には、やっぱりその時期にぴったりなアイテムを使いたいですよね。最後に、10月の手紙におすすめのアイテムをご紹介します。
紅葉の美しさを手紙に添えて
こちらは、「葉っぱの透明シールセット」。まるで本物の葉っぱを押し花にしたようなリアルなシールで、細かな葉脈まで表現されています。10月のカジュアルな手紙には、こんな葉っぱのデコレーションがぴったり。絶妙な透け感がおしゃれですよ。
大きめなシールは、存在感があり、真っ白な便箋や封筒にデコレーションしても素敵。自分だけのレターセットができあがります。クリアベースのシールなので、書いた文字の上から貼っても文字が透けて見えますよ。
10月の秋の装いを、葉っぱのシール1枚で演出してくれるアイテム。手帳やスケジュール帳、日記帳や秋の行楽のしおり作り、旅の思い出を綴るトラベラーズノートなど、あちこちに貼って秋のデコレーションを楽しんでみては?
葉っぱの透明シールセット
¥289(税込・参考価格)
10月の深まる秋の景色を艶やかに表現した一筆箋
色鮮やかな赤い実が目を引くこちらの一筆箋は、「ミドリ」の「一筆箋シルク山帰来(さんきらい)」です。表情豊かな葉の間から見える赤くかわいい実は、秋の山里の景色を彷彿とさせますね。
美しい楕円形の葉の色も艶やかに描かれて、一枚一枚の葉の表情に思わず目が奪われます。つる性植物で目にも鮮やかなこの山帰来は、お茶の席に彩りを加える茶花としても人気があるんですよ。
野山でみかける山帰来の姿を、そのまま映したような風情豊かな一筆箋。こちらの一筆箋で、ビジネスの相手や少し目上のプライベートな相手へ、10月のカジュアルな手紙を送れば上品で大人の印象を与えられますよ。
一筆箋 シルク 山帰来柄
ミドリ
¥462(税込・参考価格)
10月らしい季節感のある挨拶文は、カジュアルな時候の挨拶で
秋が深まりゆく10月を感じさせる、カジュアルな挨拶文を上旬・中旬・下旬に分けてご紹介しました。10月の季節を感じさせるカジュアルで素敵な書き出しと結びで、プライベートでもビジネスでも、印象に残る挨拶文を送ってみましょう。
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