「最初の1本」にもおすすめ!カジュアルに使える、初心者向けの安い万年筆5本
万年筆は種類が豊富なので、「万年筆に憧れているけれど選び方の基準が分からない」、「高級なイメージがあって手を出しにくい…」と、初心者の方は迷ってしまうのではないでしょうか。この記事では、そんな初心者におすすめな、本格的な仕様でも価格が安い万年筆をご紹介します。
初心者におすすめな万年筆の選び方
万年筆を使ってみたいけれど、選び方が分からないという方も多いのではないでしょうか。そこで、ここからは初心者の方におすすめな、万年筆の選び方をご紹介します。選び方のポイントとして、「価格」「ペン先の素材」「文字の太さ」「本体のデザイン」を押さえておきましょう。
- 万年筆は価格が安いものでも本格的。手に入れやすい価格帯のものから選ぼう。
- ペン先の素材は、クセが少なくて安いステンレス製や特殊合金がおすすめ。
- 手軽にインクを補充したい場合は、カートリッジタイプを選ぶとよい。
- ペン先の太さは、普段使いしやすい「細字」がおすすめ。
- インクの濃淡を楽しむなど、趣味で使うことが多い人は「中字」を選んでみても◎。
- 万年筆は半永久的に使えるものなので、シンプルで飽きの来ないデザインを選ぼう。
初心者におすすめな万年筆 選び方のポイント
万年筆は安いものでも十分本格的に使えます。いきなり値段が高い万年筆を選ぶのではなく、価格が安いものから検討してみましょう。また、万年筆にはいろいろなペン先の太さがあります。普段使いしやすいのは細字ですが、手紙や趣味で使うことが多い方には、インクの濃淡が味わえる中字がおすすめです。
ペン先の素材やデザインなど、ポイントを掴んだうえで万年筆を選べば、きっと満足できる1本に出会えるはず。いつでも持ち歩きたい、文字を書くのが楽しくなる…そんな万年筆を見つけましょう。
本格的なのに気軽に使える。おすすめの価格が安い万年筆
ここからは、初心者の方におすすめな値段が安い万年筆をご紹介していきます。お手頃な価格でありつつ、魅力的な万年筆を揃えました。
安い・かわいい・書きやすい「カクノ」
最初にご紹介するのは、PILOT(パイロット)の「kakuno(カクノ)」。初心者に嬉しい要素が詰まった、日本製のおすすめ万年筆です。グリップ部分は滑らかな三角形になっており、指にナチュラルにフィットする構造になっています。指先の負担が少ないので、長時間の筆記も疲れにくいですよ。
軸とキャップは六角形になっているので、テーブルに置いたときにも転がりにくいバランスの取れたデザイン。ペン先は特殊合金製で書き心地のクセが少なく、初心者さんにもおすすめの1本です。また、キャップを外すとにっこりとした笑顔マークがお出迎え。かわいいペン先に、ほっこりした気持ちになります。ストレスを感じることなく、楽しく万年筆が使えますよ。
インク補充は、カートリッジと吸入式コンバーターの両方に対応しています。万年筆初心者の方でも使いやすくおすすめなのはカートリッジタイプですが、慣れてきたらコンバータータイプに切り替えることも可能。好きなインクを選んで楽しめます。(コンバーター部品は別売りです。)
筆者も仕事や手紙、趣味などでカクノの万年筆を愛用しています。安いので手に入れやすく、インクの色ごとに万年筆が欲しい筆者にとって魅力的。スケルトンタイプを3本選びそれぞれ別の色を入れ、ゆらめくインクを楽しんでいます。カラーペンを楽しむように気軽に使える、おすすめの価格が安い万年筆です。
kakuno(カクノ)
PILOT(パイロット)
¥1,100(税込・参考価格)
値段が安いから手に取りやすい。カジュアルな「プレピー」
続いてご紹介するのは、プラチナ万年筆の「PREPPY(プレピー)」。リーズナブルな価格が魅力の、初心者にもおすすめな日本製万年筆です。本当に万年筆なの?と疑うほどの安い価格に、驚く方も多いのではないでしょうか。安かろう悪かろうでは困りますが、こちらは発売10年間で1,000万本も売り上げるほど人気の万年筆です。
スケルトンのプラスチック素材で重量も13gと軽く、堅苦しい雰囲気がないのでカジュアルに普段使いできます。またカラーバリエーションが豊富な点もプレピーの魅力で、ポップでカラフルなボディが揃っています。お値段が安いというのもあって、思わず複数色揃えてしまいたくなりますね。
プレピーは安いだけでなく、機能的にも優れています。「スリップシール機構」を採用していることで、カートリッジを差し込んで1年経ってもインクが乾きにくくなっているのが特徴。ペン先が乾きやすい万年筆ですが、これは嬉しいポイントですね。
お手入れが簡単な点も、万年筆初心者には◎。プレピーは最初の1本におすすめの、値段が安い万年筆です。
PREPPY(プレピー)カートリッジ1本セット
PRATINUM(プラチナ)
¥238(税込・参考価格)
美しいシルエットにうっとり「プロフィットJr.」
こちらは、シルバーパーツとクリアなボディのバランスが美しい、セーラーの「プロフィットJr.」。「値段が安い万年筆は子どもっぽいデザインが多いのでは?」と感じている方にもぜひおすすめの、洗練された風貌のブランド万年筆です。
初心者の方も扱いやすい、キャップ先端と尻軸の丸いデザイン。滑らかでスラスラとした書き心地が楽しめます。重量も12.2gと万年筆の中では軽量で、初心者の方にも使いやすく、最初の1本におすすめの万年筆なんです。
値段が高い万年筆が多いイメージのセーラー万年筆ですが、実は高品質にこだわった価格が安い万年筆も多く手掛けています。安いのにチープな印象を与えない、上質なスケルトン仕上げの万年筆です。
プロフィットJr. 純正コンバーター付き
SAILOR(セーラー)
¥2,970(税込・参考価格)
軽くて持ちやすい。長時間の筆記には「サファリ」
最後にご紹介するのは、LAMY(ラミー)のサファリスケルトン。ボディが透けているのでインクが綺麗に映えるのはもちろん、万年筆の構造もしっかり見えるんです。手に取る度に、中をじっくり観察してしまいそう。
グリップ部分には、正しい筆記へと導いてくれるくぼみがあります。滑ったりずれることなくしっかりと持てるので、書き心地も抜群。またボディはシンプルなプラスチック製で重量も約18gと軽く、長時間の筆記も疲れにくいと評判です。
なんといっても特徴的なのが、大型のワイヤークリップ。デニムなど厚めの生地にもしっかり挟み込んでくれるデザインで、普段使いしやすい仕様になっています。インク補充もカートリッジからコンバーターに移行できるので(コンバーター部品は別売りです)、長く愛用できるおすすめの万年筆です。
サファリ 万年筆 カラー スケルトン
LAMY(ラミー)
¥2,970(税込・参考価格)
万年筆をもっと身近に。特別な1本を見つけよう
万年筆デビューにおすすめな、価格が安くても書き心地の良い万年筆をご紹介しました。どの万年筆も、お値段以上の魅力溢れるものばかりでしたね。インクを入れ替えられる万年筆は、必然的に長く使うことになります。初めてだからと妥協せずに、価格は安いけれど機能性にも優れた、特別な1本を見つけてくださいね。
自分にぴったりな万年筆を見つけたら、次はお気に入りのインクを探しましょう。「インク沼」という言葉があるほど、万年筆インクの世界は奥深いんです。以下の記事も併せて読んで、あなた好みのインクを見つけてくださいね。