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自分にぴったりな万年筆インクの種類って?選び方・おすすめをご紹介

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多彩なカラーと独特の質感が、数多い人の心を射抜く万年筆インク。種類がたくさんあるけど、どうせなら自分に合うインクに出会いたいですよね。今回は、そんな万年筆インクの種類について選び方とおすすめのアイテムをご紹介します。ぜひあなた好みの逸品を探してみてくださいね。

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万年筆インクにはどんな種類があるの?

西野由樹
西野由樹

実は、さまざまな種類がある万年筆インク。インクの種類によって書き心地はもちろん、耐久性や使い方なども異なるんですよ。以下に種類ごとの特徴を紹介していますので、ぜひ万年筆インクを選ぶ際の参考にしてください。

染料インク

「染料インク」は、材料に染料が使われている種類です。製造時に染料と溶剤を混ぜ合わせることで、鮮やかな発色と多彩な色を実現しています。そのため、顔料インクよりも種類が多く、カラーバリエーションも豊富な点が特徴。多彩な色味を楽しみたい方にとって、染料インクは表現の可能性を広げてくれる頼もしいパートナーになってくれるでしょう。

ただ、染料インクは水に溶けやすい性質を持っているため、雨やこぼした飲み物などで濡れると文字が滲んでしまいます。しかし、この特徴は万年筆のメンテナンスには最適。

インクの入れ替えや万年筆内部でインクが固まった場合でも、水洗いするだけで簡単に掃除ができちゃうんです。書いたものを濡らさないように気をつければ、使い勝手が良いインクといえるでしょう。

顔料インク

「顔料インク」は、水に溶けにくい性質を持つ顔料をベースに作られている種類です。染料インクに比べて耐久性が高く、水で文字が滲んだり日光で退色したりしにくいので、長期保存に向いています。

また、発色が染料インクに比べて鮮やかな傾向にあり、筆跡もはっきりとしています。そのため、大切なメモや日記などを書く際にはぴったりなインクといえるでしょう。

しかし、水や光に強い分、使った後の万年筆はすぐにメンテナンスする必要があります。使った後の万年筆をそのままにしておくと、ペン先についたインクが乾燥してしまい汚れが落ちづらくなるので注意してくださいね。

没食子インク(古典インク)

没食子インクは、ブナ科の植物にできるコブを使って作る特殊なインクで、別名「古典インク」と呼ばれるもの。コブに含まれるタンニンという成分を抽出し、インクにしているんです。耐水性・耐光性が高く、雨に濡れても文字が滲みにくいんですよ。そのため、没食子インクで書いたメモは長期保存にも適しています。

しかし、没食子インクは他の万年筆インクとは異なり、「酸性」である点には注意が必要です。特にスチール製の万年筆で没食子インクを使った後、メンテナンスをせずにいると乾燥したインクでペン先が腐食してしまう可能性があります。

実際に没食子インクを使う場合は、金素材を使っている万年筆がおすすめ。また、没食子インクは染料・顔料インクに比べて種類が少ない傾向にあります。

初心者必見!万年筆インクを選ぶときのポイント

西野由樹
西野由樹

ここからは、万年筆初心者の方がインクを選ぶ時のポイントについて解説します。

インクの補充方法が使用スタイルに合っているか確認しよう

万年筆インクを購入する際に、最初にチェックしてほしいのが「インクの補充方法」。万年筆インクの容器には大きく分けて、インクカートリッジとボトルという2種類の形状があります。容器の形状によってインクの補充方法が異なるので、以下の表を参考にしながら自分が使いやすいと感じる種類を選びましょう。

    【容器の形状別】インクの補充方法
  • インクカートリッジ:専用カートリッジを万年筆本体に挿し込むだけで、ボールペンと同じように使える。インク補充が簡単な反面、ボトルインクのインク量に対して価格が高い傾向にある。
  • インクボトル:ボトルに入ったインクをペン先から吸い上げる。一度にたくさんインクを補充できる分、補充に手間がかかりやすい。

初心者は万年筆と同じメーカー・ブランドにするとより安心

万年筆インクには多彩な種類がありますが、初心者さんの場合は使っている万年筆と同じメーカー・ブランドのインクを使うのがおすすめ。異なるメーカーのインクと万年筆を使っていると、インクが持つ本来の色味が表現できなかったり、書き心地が悪く感じたりする場合があるためです。

違う会社のインクと万年筆を使うと保証対象外になる可能性も。補償対象外になってしまった万年筆は、万が一トラブルが起こってもメーカーにメンテナンスしてもらえなくなるので注意が必要です。

用途に合わせて「インクの色」もチェック

万年筆インク選びにおける最大の醍醐味といえるのが「インクの色」です。同じ系統の色であっても、メーカーやシリーズによって絶妙に風合い・質感が異なります。試し書きをした筆跡を見て、色味の変化や実際の質感をチェックすれば、より自分がイメージする用途に合ったインクが見つかりやすくなるでしょう。

【染料】種類別おすすめの万年筆インク一覧

西野由樹
西野由樹

ここからは、インクの種類別におすすめの万年筆インクをご紹介していきます。お気に入りの万年筆インクを見つけてくださいね。

日本の風景を閉じ込めて。パイロット/色彩雫 ボトルインク

おしゃれなデザインのボトルが目を引く、「パイロット」の「色彩雫(いろしずく)ボトルインク」。日本の情景をテーマとしており、色名は全て「月夜」や「松露」と、春夏秋冬のさまざまな景色を彷彿とさせる雅なネーミングとなっています。

全50色と豊富な種類を展開しているので、あなたのお気に入りのカラーがきっと見つかりますよ。インクを使っていないときにも、美しいインテリアとしてあなたの作業デスクを彩ってくれるでしょう。

色彩雫 ボトルインク
色彩雫 ボトルインク

パイロット

¥1,620(税込・参考価格)

Photo by item.rakuten.co.jp

色で感情を表現。Pent/ボトルインク tsuzuru

こちらは、シックな色味が多くの文具好きの心を掴む「Pent」の「tsuzuru」です。「綴る」という言葉が商品名になっている通り、インクの色は人々が抱くさまざまな「感情」をテーマにしています。

大切な誰かのことを考え、胸を焦がす感情を表したような「想い」や、切なる願いを込めたような「祈り」など…その絶妙な色味を見つめていると、何とも形容しがたい感情が現れます。大切な人への思いを綴りたい、そんなときにおすすめのインクです。

ボトルインク tsuzuru
ボトルインク tsuzuru

Pent

¥7,260(税込・参考価格)

【顔料】種類別おすすめの万年筆インク一覧

パイロットが手掛けるストロングなインク。パイロット/万年筆用インキ TSUWAIRO

顔料インクでまずおすすめしたいのが、「パイロット」の「TSUWAIRO」です。耐水性・耐光性に優れた顔料を採用しているので、書いた後の紙をしっかり乾燥させれば長期保存もできますよ。

カラーバリエーションは、王道のブラックとブルーブラック、ブルーの3種類。公的な書類にも活用できる色なので、1色持っておくとさまざまなシーンで活躍しますよ。

万年筆インキ TSUWAIRO
万年筆インキ TSUWAIRO

パイロット

¥1,350(税込・参考価格)

Photo by item.rakuten.co.jp

透き通るような淡い色。シュナイダー/インクカートリッジ パステル

続いてご紹介するのは、ドイツの筆記具ブランド「シュナイダー」のカートリッジタイプのインク「インクカートリッジ パステル」です。目を引く華やかなパステルカラーの発色は優しく、まるで水彩画のような雰囲気があります。

カラーバリエーションは8色と豊富で、どれも個性的な色合い。手紙の文章を書くときにはもちろん、複数の色を使ってイラストを描くのも楽しめそうです。

インクカートリッジ パステル
インクカートリッジ パステル

シュナイダー

¥550(税込・参考価格)

Photo by www.amazon.co.jp

【没食子】種類別おすすめの万年筆インク一覧

ネイルのようにインクを楽しむ。TOOLS to LIVEBY/ガラスインクボトル

最後にご紹介するのは、台湾のステーショナリーブランド「TOOLS to LIVEBY」の没食子インク「ガラスインクボトル」です。まるでマニキュアのボトルのようにかわいらしいデザインが人気の特徴。台湾のガラス職人が一つひとつ丁寧に作り上げたボトルは、使わない時にもインテリアとしてお部屋をおしゃれに演出してくれますよ。

インクの色は、クラシカルなダークカラーが3種類。手紙やメッセージカードやサインに使えば、高級感をプラスできるでしょう。また、ボトルの中央にはガラス管があり、インクの出力を調整できる点も魅力です。そのため「ほんの少しだけインクを使いたい」というときにもぴったり。ちょっと高級感のあるインクで、万年筆を楽しんでみませんか?

ガラスインクボトル
ガラスインクボトル

TOOLS to LIVEBY

¥8,580(税込・参考価格)

Photo by item.rakuten.co.jp

種類によって個性も色々。万年筆インクの魅力に浸ってみませんか?

同じように見えても、ボトルやカートリッジの数だけ違った個性があるのが万年筆インク。インクの種類や使い方に合わせて、あなただけのインクを見つけてみてください。今回の記事を参考にして、あなたの心に響く素敵な万年筆インクとの出会いを楽しんでみませんか?

西野由樹
西野由樹

もっと万年筆インクの世界を知りたい方には、こちらの記事がおすすめです。定番から個性溢れるさまざまな万年筆インクをご紹介しています。

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