万年筆インクの王道カラー"ブルーブラック"が集合!絶妙な色合いの違いを楽しもう
万年筆インクのなかでも、絶妙な色味が魅力的なブルーブラック。青みが強かったり、黒が主張していたり…その発色や風合いは、インクの数だけ異なります。今回は、そんなミステリアスで奥が深い色、ブルーブラックの世界をのぞいてみましょう。
吸い込まれそうな深い色。万年筆インクの王道、ブルーブラックの魅力とは?
紙に走らせた時に出る色の濃淡やかすれ、力を入れた時のにじみ…万年筆のインクは使い手や色によって、様々な表情を見せてくれますよね。数あるインクの色のなかでも、万年筆の魅力を満喫できる色としておすすめしたいのが、「ブルーブラック」と呼ばれる色です。
ブルーブラックは言葉の通り、青と黒の間にあたる絶妙な色。そのため、メーカーやタイプによって違いが大きく出やすく、インクの数だけ異なる色味を楽しめます。青色の強い爽やかな色なのか、または黒色が効いた渋い色なのか…それは実際に試し書きしてからのお楽しみ。
曖昧な色だからこそ、書き方やインクの量などによって文字の雰囲気が変化するのも魅力の1つです。あなたも深みのあるミステリアスなブルーブラックの万年筆インクを使って、その魅力を体感してみませんか?
心落ち着く大人の色合い。濃いブルーブラック万年筆インクのおすすめ5選
時間とともに変化する色合い「ウォーターマン ボトルインク ミステリアスブルー」
ウォーターマンの「ボトルインク ミステリアスブルー」は、濃いめの青色が魅力的な、人気の万年筆インクです。紙に万年筆を滑らせた時にはラピスラズリを思わせる透き通った色ですが、時間の経過とともに青緑色に変化するという、一風変わった特徴があります。
一般的な水性インクとは違い、ほどよい粘り気があることから、万年筆で書いた時のインクフローが良い点もポイント。安定した濃さが出せるため、日記や文章を描く時にもぴったりです。インクの変化を楽しみながら、仕事や創作のアイデアをじっくりまとめてみるのも良いですね。
ボトルインク ミステリアスブルー
ウォーターマン
¥2,120(税込・参考価格)
老舗メーカーが手掛ける気品ある色合い「セーラー 万年筆用ボトルインク ブルーブラック」
創業110年を誇るセーラーが手掛ける「万年筆用ボトルインク ブルーブラック」は、シャープなデザインのボトルからのぞく、深く濃い色が特徴的なインクです。インクの色を例えるなら紺鼠色で、画用紙に乗せると夜明け前の空のような渋い色が広がります。
ポエムや小説を書く時などに使うのも素敵ですね。深みのある色が、頭の奥深くに潜む創作アイデアを、じっくりと沸き上がらせてくれるような気がします。
万年筆ボトルインク ブルーブラック
SAILOR(セーラー)
¥677(税込・参考価格)
和テイストな色合いを楽しめる「TACCIA すなおいろインク 黝(あおぐろ)」
TACCIAの「すなおいろインク 黝(あおぐろ)」は、”初々しさ”をコンセプトに開発された水性タイプのインクです。初めて何かを手にしたときの喜びや感動...「素直」というネーミング通り、その時の気持ちをそのまま体現したかのような、色伸びの良さや透明感があります。筆記時にインクの彩度にブレが出にくいことから、重ね塗りが多い絵葉書やイラスト作成にもおすすめです。
また「すなおいろインク」シリーズは全て、和の色がモチーフとなっているのもポイント。「黝」の場合は、着物の地色にも用いられる紫がかった灰色「黝色(ゆうしょく)」を思わせる色になっています。水に溶かした時の伸びも良いため、水彩画っぽいコントラストを楽しめますよ。
TACCIA 黝 【アオグロ】
ナカバヤシ
¥1,100(税込・参考価格)
深く、濃い青が表現する気高さ「パーカー クインク ブルーブラック」
パーカーの「クインク ブルーブラック」は、滑らかな書き心地を追求して作られた、水性染料タイプの万年筆インクです。優美なイギリスの世界観をコンセプトとしたメーカーであり、ボトルデザインからも気品が感じられます。
ブルーブラックの色味は、ロイヤルブルーを思わせる青みの強い色。まさにコンセプトが反映された、イギリスらしさを感じられます。インクはサラサラと軽く速乾性があり、滑らかな書き心地なので、長い文章も書き疲れしません。
クインク ボトルインク ブルーブラック
パーカー
¥1,060(税込・参考価格)
富士山への想いを馳せた逸品「プラチナ万年筆 ブルーブラック富士」
プラチナ万年筆が手掛ける「ブルーブラック富士」は、なんと富士山麓の天然水を5%使用して作られた万年筆インク。創業当時から富士山との関わりが強いプラチナ万年筆が、100周年の記念に富士山への想いを込めて作ったのだそう。インクは希少な成分を使った伝統的な製法で作られており、長期にわたって色の美しさを保ってくれます。
蓋を開けると、そこに広がるのは本物の富士山を思わせる濃い青色。雄大な富士山をイメージしながら、遠出の旅行の記録を付けるのも良いですね。紙に乗せてもにじまないうえ、重ね塗りした時に出る絶妙な濃淡も魅力的です。
ブルーブラック富士
プラチナ万年筆
¥1,650(税込・参考価格)
涼しげな色合い。薄いブルーブラック万年筆インクのおすすめ2選
万年筆で表現できる美しい濃淡「ペリカン インク4001 ブルーブラック」
ペリカンの「インク4001 ブルーブラック」は、100年以上もの間、何度もテストと改良を重ねてきた定番インクです。安定したインクフローが人気で、たっぷり文章を書いたり、重ね塗りをしたりしても色味にムラが出にくい点が魅力。
青色が少し強めな澄んだ色味で、耐水性や耐光性に優れています。水に溶けると柔らかな色味になるので、書いた文字やイラストをにじませれば、水彩画やパステル画のような風合いを楽しめますよ。
インク4001 ブルーブラック
ペリカン
¥1,100(税込・参考価格)
儚げな淡い青色「LAMY ボトルインク ブルーブラック」
LAMYの「ボトルインク ブルーブラック」は、多くの万年筆愛好家から愛されている定番のインクです。吸取紙を採用し、ボトルの底に凹みを付けたことで、最後まで無駄なくインクが使えるようになっています。思わず触りたくなるような、手の平に収まる可愛らしいボトルは、見るたびに笑みがこぼれます。
インクの色味はとても落ち着いたブルーブラック。独特な風合いのカラーは、万年筆で書いた文字をさらに美しく魅せてくれます。イラストやデザイン作成などにおいて、濃淡を活かした表現を楽しみたい時にぴったりです。
ボトルインク ブルーブラック
LAMY(ラミー)
¥1,155(税込・参考価格)
インテリアのような美しさ。飾って愉しいブルーブラック万年筆インクのおすすめ4選
まるで宝石のような深みにうっとり「ペリカン エーデルシュタイン タンザナイト」
「エーデルシュタイン タンザナイト」は、ペリカンが手掛ける高級インクシリーズの1つです。コレクション名の「エーデルシュタイン」は、ドイツ語で宝石を意味する言葉であり、インクはそれぞれ宝石の名前を冠しています。
「タンザナイト」の色味は藍色に近く、見つめていると吸い込まれそうな深みがあります。顔料インク・油性ペンにも劣らないはっきりとした筆跡は、書く意欲を高めてくれます。
エーデルシュタイン ボトルインク タンザナイト
ペリカン
¥2,187(税込・参考価格)
夜空を思わせる幻想的な青「PILOT 色彩雫 月夜」
PILOTが日本の美しい景色をテーマに創り出した万年筆用インクシリーズの「色彩雫 月夜」。インテリアとして飾っても映える、美しいボトルデザインが特徴です。シンプルで洗練された印象を与える美しいデザインは高く評価されており、日本パッケージデザイン大賞2011では金賞を受賞しています。
「月夜」のインクは、淡い青色を活かした透明感のある表現が楽しめます。文字のトメ・ハネを書く度に浮かぶ絶妙な濃淡に、心がときめきます。
色彩雫 月夜
PILOT(パイロット)
¥1,650(税込・参考価格)
パズルピースのようにユニークな「モンブラン インクボトル ミッドナイトブルー」
「インクボトル ミッドナイトブルー」は、世界最高峰の筆記具ブランドとして知られる、モンブランが手掛ける万年筆用インクです。ボトルはパズルピースを思わせる遊び心のあるデザインで、他の色と一緒に並べたり、重ねたりして飾りたくなります。
インクの色味は黒みがかっており、まさに深夜の空を彷彿とさせる、深みのある暗く薄い色になっています。耐水性のある顔料タイプで、水がついてもにじまないことから、しっかりとした筆跡を楽しみたい方にぴったりです。
インクボトル ミッドナイトブルー
モンブラン
¥2,882(税込・参考価格)
老舗メーカーが手掛ける上質なインク「CROSS ボトルインク」
CROSSの「ボトルインク」は、アメリカで最も長い歴史を持つとされるブランドが手掛ける、定番の万年筆用水性インクです。黒と黄色を基調とした、高級感のあるボトルデザインは風格と存在感を感じさせます。
CROSSの「ブルーブラック」は他のインクと比較すると、紫色が入った青色が特徴です。思わず視線を奪われるインクの濃さが魅力で、筆跡がはっきり分かる点もポイント。ボトル1つで65mlと容量が多いため、コスパ重視の方はもちろん、日々大切なメモやスケジュールを万年筆で書き込んでいる方にもおすすめです。
ボトルインク ブルーブラック
CROSS
¥2,200(税込・参考価格)
奥が深い万年筆インク、ブルーブラックの世界を楽しみませんか?
使い方やインクの量などによって、色味が大きく変わるブルーブラック。一見同じような色に見えても、実際に書いたり、色見本をチェックしたりすると、書く場所やその日の気分によって色の印象が異なります。それは、ブルーブラックが持つ「絶妙さ」からくる魅力なのでしょう。
そんなブルーブラックインクの奥深さに、きっとあなたも魅了されるはず。ぜひ実際にインクを手に取って、ひとつひとつの異なる味わいを楽しんでくださいね。