初心者さんもこだわり派も。押さえておきたい魅力あふれる万年筆ブランド7つ。
万年筆というと、価格帯やつくりの複雑さから、なんとなく敷居が高いイメージがありますよね。しかし、万年筆を取り扱うメーカーは数多く存在し、それぞれの違った魅力を知れば、きっともっと万年筆が好きになるはず。今回は、初心者さんにもこだわり派にも知っていただきたい、国内外に散らばる魅力的な万年筆ブランドをご紹介します。
お気に入りの万年筆ブランドを見つけよう
みなさんは、お気に入りの万年筆を持っていますか?世界中には、長く愛されている万年筆ブランドが数多くあります。特別感を与えてくれる高級ブランドや、おしゃれで手に入れやすい価格のものなど様々です。自分の好みを叶えてくれる、お気に入りの万年筆を見つけに行きませんか。
デザイン性の高さが光る、おしゃれな海外ブランド
他にはないフォルムがおしゃれ、ドイツのLAMY(ラミー)
「LAMY」は、1930年にドイツの古都ハイデルベルグで生まれました。デザインから始まる万年筆作りのほぼ全ては、ここハイデルベルグの自社工場で行われ、その工程の3/4は手作業とのことです。人間工学に基づくグリップ形状など、デザイン性を追求した機能美が魅力です。
おしゃれな万年筆ブランドといえば?と聞かれれば、必ず名前が挙がるLAMY。たくさんのデザイン賞を受賞している、世界中で有名なブランドです。特に「ラミーサファリ」シリーズは定番中の定番。そのデザイン性と書き心地で、若者を中心に不動の人気を得ています。また、自社のデザイナーに限らず、世界中の著名なデザイナーとのコラボレーションを多く展開しているのも特徴です。
サファリ 万年筆
ラミー
¥2,220(税込・参考価格)
レトロな雰囲気が可愛い、ドイツのKAWECO(カヴェコ)
ドイツのハイデルベルグで生まれた「KAWECO」の万年筆は、高い品質とクラシカルなデザインが魅力です。代表的なシリーズである「カヴェコ スポーツ」は、ミュンヘン・オリンピックの公式ペンとして知られ、その復刻版が「クラシックスポーツ」です。
実は「KAWECO」は、多くのファンに惜しまれながらも、1976年に一度その歴史に幕を閉じています。その後20年近くの時を経て、1995年にドイツのグットバレット社により、数多くの名品が復刻されました。特に「クラシックスポーツ」は軽くて持ち運びやすく、カラー展開も豊富なので、万年筆を初めて使う人にもおすすめです。
クラシックスポーツ
カヴェコ
¥3,000(税込・参考価格)
高級万年筆の最高峰、ドイツのMONTBLANC(モンブラン)
1906年にドイツで生まれた「MONTBLANC」は、高級万年筆ブランドの最高峰として有名な老舗メーカーです。持っているだけでワンランク上の特別感を味わえる、世界中の著名人に愛されるブランドです。人気モデルが数種類ある中でも、代表的な万年筆は「マイスターシュテック」。
実は、この「マイスターシュテック」が世界中で大ヒットしたことにより、MONTBLANCは急成長。多くのブランドにも影響を与え、MONTBLANCの代名詞となるモデルになりました。持っているだけでもステータスを感じさせる本格派の心地良い書き味をぜひ味わってみて。
マイスターシュテュック
モンブラン
¥67,760(税込・参考価格)
世界中で最も愛される、イギリスのPARKER(パーカー)
「PARKER」は1888年創業のイギリスの高級筆記具ブランドで、世界で最も愛されているペン(The Most Wanted Pen)として有名です。インク漏れを解決した「ラッキーカーブ」の開発など、万年筆業界に貢献し続けた、英国王室御用達のブランドでもあります。
幅広い種類を展開する中でも、特に「ソネット」はベストセラーとなりPARKERを象徴するモデルへと成長しました。それまでの名品の美しい細身ラインを受け継いだ、デザイン性の高さと滑らかな書き心地で愛されています。高品質で確かな機能性と、洗練された優美なスタイルは女性にもおすすめしたい逸品です。
万年筆 F 細字 ソネット
パーカー
¥20,973(税込・参考価格)
高級感あふれる老舗、スイスのPelikan(ペリカン)
「Pelican」は、スイスに本社を置く老舗ブランドです。1832年に、ドイツで絵具とインクの工場が設立された後、インクのトップメーカーになりました。その後1929年に初の万年筆が誕生してから、独自の吸入メカニズムの開発で注目され、数々の名品を生み出しています。
多数ある万年筆ブランドの中でも、滑らかな書き心地と、ペンを持った時の絶妙な重さのバランスに定評があります。また、大部分のモデルのインクには、カートリッジではなくピストン吸入式を採用しているところも、万年筆の特別感を味わえる魅力の一つ。人気の「M200」シリーズで、ぜひトライしてみて。
特別生産品 クラシック M200 スモーキークォーツ
ペリカン
¥14,850(税込・参考価格)
日本語を万年筆で美しく書いてみよう。日本のメーカー
初の国産万年筆を作った、セーラー万年筆
「セーラー」は、「パイロット」、「プラチナ万年筆」と並ぶ、国内三大万年筆ブランドの一つです。1911年広島県呉市で創業後、なんと初の国産万年筆の製造を手掛けた、日本の老舗文具メーカーでもあります。日本の万年筆ブランドは、細かい日本語をキレイに書くために作られているので、初心者にもおすすめ。
「セーラー」の代表的な万年筆が、「プロフィットシリーズ」。"万年筆の王道"を感じる定番デザインで、多くの人に愛されています。そのプロフィットシリーズの原点である「プロフィットスタンダード」は、日本ブランドの伝統と技術、抜群の書き心地を体験できるおすすめの商品です。
万年筆 プロフィットスタンダード
セーラー
¥8,980(税込・参考価格)
スタンダードから遊び心のあるモノまで、パイロット
「パイロット」は、日本を代表する筆記具メーカーです。「日本から世界に誇れるものをつくりたい」との想いで、1918年に創業されてから、世界に通用する高品質な商品を作り続けてきました。お手頃なモノから高級感のあるモノまで、幅広い種類を展開しています。
低価格で質が良い「カクノ」の発売では、万年筆をより身近なモノにすることに貢献しました。また、こちらの「カスタム ヘリテイジ92」は個性的なスケルトンボディ。お気に入りのインクの色や、揺れるインクの動きを見れる遊び心が素敵ですね。
万年筆 カスタム ヘリテイジ92
パイロット
¥16,500(税込・参考価格)
技術力の高さが光る、プラチナ万年筆
世界で初めて、カートリッジインク方式の万年筆を実用化したブランドが「プラチナ万年筆」。インクが滲みづらく、漢字などの細かい日本語の筆記が得意です。長時間インクが乾かない「スリップシール機構」のキャップの開発など、技術力の高さが光るブランドです。
「プラチナ」の代表的なシリーズは、「#3776センチュリー」です。高級感のある見た目とスラスラと書ける書き味が魅力で、本格派なのに1万円台とお手頃価格なのもおすすめ。また、こちらの「プロシオン」は、ステンレスのペン先のわりにソフトな書き心地が特徴。ポップなカラーがおしゃれです。
プロシオン 中字 GF1025
プラチナ万年筆
¥6,090(税込・参考価格)
ブランドを知って、万年筆をもっと楽しもう
お好みの万年筆ブランドは見つかりましたか?多くのブランドは、その素材や品質にこだわりを持ち、人々に長く愛されてきました。万年筆は、持つこと自体に憧れをいだくような高級ブランドから、毎日持ち歩きたくなるデザイン性の高いものまで様々です。お気に入りのブランドを見つけて、万年筆の世界を楽しんでみて。