ボールペンのインクの種類5つ。異なる特徴や個性を活かして"書く"時間をもっと快適に
ボールペンの書き味は、インクの種類によって異なります。「こんな風に書ければいいのに…」と思ったとき、ボールペンのインクにこだわってみるといいかも。そこで今回は、ボールペンの種類と特徴、どんなシーンにおすすめかなどをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
ボールペンの種類は用途やシーンに合わせて選ぶと◎
ボールペンと一口に言っても、インクのタイプが5種類あるのをご存知ですか?ボールペンはインクの種類で、書き心地や仕上がりなどが違ってくるんです。インクの種類と特徴、違いを知って用途に合わせて使い分ければ、ボールペンで文字を書くときの悩みが解決しますよ。
速乾性と耐久性に優れた「油性インク」
油性インクボールペンの特徴
油性ボールペンは、耐水性と耐久性に優れているので、大切な書類を書くときにおすすめ。インクの中で最も歴史があり、1番馴染み深いボールペンといっても過言ではありません。また筆圧にも強いので複写書類などにも最適で、幅広い用途に使えます。
油性インクは粘り気が強く、どのボールペンよりも圧倒的に乾きが早いのが特徴です。また他のインクと比べると耐水性にも優れているので、雨の日にもおすすめ。外出時に1本持って出かけると便利です。
- 乾きが早く、耐水性と耐久性に優れている。
- 「顔料」を使用しており、経年劣化が起こりにくい。
- 強い筆圧に向いているので複写への筆記にぴったり。
油性インクのメリット
- インクが重いので、書き始めがかすれやすい。
- ゆっくり書くと、インクボテが起きやすい。
油性インクのデメリット
おすすめ商品 ラミー ルクス Lx ボールペン
洗練された雰囲気とモダンなデザインが人気の、「ラミーLx(ルクス)」。lux(ルクス)という照度(明るさ)を表す単位から名付けられていて、その名の通り光り輝く美しいボディが特徴です。上品かつ華やかなデザインは、大人の女性にピッタリですよ。
人間工学に基づいて、握りやすさにもこだわって作られています。インクの粘度が高く書き始めが重く感じる油性インクですが、握り心地が良いので書きやすさは抜群です。まるでコスメのようなおしゃれな専用ケースも付いてて、持ち歩きにおすすめな油性ボールペンです。
ルクス Lx ボールペン
ラミー
¥5,500(税込・参考価格)
スルスル書けて気持ちいい「水性インク」
水性インクボールペンの特徴
たっぷり書きたい時におすすめなのは、柔らかいインクが特徴の水性ボールペン。油性と違い軽い書き心地なので、たくさん筆記しても疲れにくいのが特徴です。またカラーが多く発色も良いので、イラストを描く時にもピッタリ。しかし水に弱いので、雨の日や汗をかいているときなどには不向きです。
- サラッとした書き心地でスイスイ書ける。
- 筆圧が必要ないので疲れにくい。
- 発色が綺麗。
水性インクのメリット
- 乾きが遅いので、触ってしまうとにじみやすい。
- 粘度が低いので、ペン先が乾燥しやすい。
水性インクのデメリット
おすすめ商品 カヴェコ クラシックスポーツ
「KAWECO(カヴェコ)」の「クラシックスポーツ」は、手にすっぽり収まるサイズ感がかわいい水性ボールペン。艶やかで透明感のあるボディは、見た目が美しいだけでなく、触り心地も滑らかで書きやすいと評判です。
クラシックスポーツは先端が乾きやすい水性インクのボールペンなので、こまめにキャップを閉める必要があります。おしゃれなブランドのロゴマークが付いたキャップなので、ペンをしまうときも楽しい気分になれそう。
クラシックスポーツ ローラーボール
カヴェコ
¥3,000(税込・参考価格)
油性と水性のいいとこどり「ゲルインク」
ゲルインクボールペンの特徴
ゲルインクボールペンは、油性と水性のメリットを併せ持っています。書く前は粘度の高いインクですが、書く時に柔らかくなるので、スルスルと軽い書き心地。しかし、油性や水性と違いインクの減りが早いので、こまめに芯を交換する必要があります。
- 軽い書き心地で疲れにくい。
- 乾きが早い。
- 耐水性に優れている。
ゲルインクのメリット
- インクの減りが早い。
ゲルインクのデメリット
おすすめ商品 ユニボール ワン F
「三菱鉛筆」の「uni-ball one(ユニボールワン)F」は、ナチュラルで優しいボディカラーのゲルインクボールペン。日常の些細な景色にある、くすんであせたような色(フェイデッドカラー)は、持つ人の心を和ませてくれます。
書き心地の良いゲルインクボールペンに、さらに「スタビライザー機構」が備わっており、低重心で安定した書き味です。またインクの減りが早くこまめな芯の交換が必要ですが、お手頃価格なので無理なく使えるところも嬉しいポイントです。
ゲルインクボールペン uni-ball one(ユニボール ワン)F 0.5mm
三菱鉛筆
¥297(税込・参考価格)
耐水性を求めるなら「エマルジョンインク」
エマルジョンインクボールペンの特徴
エマルジョンインクは、ゼブラ社が開発した、油性と水性がミックスされた種類のボールペンです。油性と水性が「7:3」で配合されていて、両方の良さを併せ持っています。水にも強く光による劣化も少ないから、大切な書類にもおすすめ。ゲルインク同様、インクの減りが早いので注意してください。
- 油中水滴型インクなので、水性インクのような軽い書き心地。
- 油性インクのように、耐水性・耐光性に優れている。
エマルジョンインクのメリット
- インクの減りが早い。
エマルジョンインクのデメリット
おすすめ商品 スラリ300
「ZEBRA(ゼブラ)」の「スラリ300」は、スマートな形とスタイリッシュなメタルボディが美しい、エマルジョンインクのボールペン。アルミの素材感を活かした半光沢塗装は、プライベートはもちろんオフィスでも様になる、シンプルで大人っぽい質感です。
油性と比べると、インクの減りが早いエマルジョンインクですが、お手頃価格なので気兼ねなく使用できるところも人気。油性のしっかりさと水性の滑らかさの両方を感じられる、おすすめのエマルジョンインクボールペンです。
エマルジョンボールペン スラリ300
ゼブラ
¥253(税込・参考価格)
間違えても大丈夫「消せるフリクションインク」
消せるフリクションインクボールペンの特徴
パイロット社のフリクションインクは、トップについているラバーで擦ると文字が消える種類のボールペン。摩擦熱を起こすことで文字が消えるので、書き損じが心配な方におすすめです。走り書きをあとから直したい、修正してノートを綺麗にまとめたい時にあると嬉しいですよね。
しかし擦って摩擦熱を起こさなくても、65度以上の熱が加わると文字が消えてしまうという性質があります。また長期保存で文字が消えてしまう心配や、書き直しができてしまい、大切な書類には使えない種類なので注意が必要です。
- 擦ると文字が消えるので、間違えたときに直しやすい。
- ノートが綺麗にまとまる。
消せるインクのメリット
- 65度以上の熱が加わると、文字が消えてしまう。
- 公的文書には使えない。
消せるインクのデメリット
おすすめ商品 フリクションボール2 ビズ
シンプルで使い勝手の良い、「PILOT(パイロット)」の「フリクションボール2ビズ」。余計な装飾のないデザインなので、飽きることなく使えてオフィスにもピッタリです。よく使う黒と赤の2色が1本になったボールペンは、仕事で大活躍するかも。
ペン先は、細かい筆記ができる0.38mmの超極細タイプで、手帳への書き込みもスムーズにできますよ。またフリクションインクのボールペンは、文字を摩擦するラバー部分が半透明で、ボディとは色が違うものがほとんど。こちらのビズはボディと同じ色なので、見た目がとてもスタイリッシュだと人気です。
2色ゲルインキボールペン フリクションボール2
パイロット
¥3,300(税込・参考価格)
ボールペンインクの種類と特徴を知って使い分けよう
筆者は最近まで、ボールペンのインクの種類にこだわったことはありませんでした。しかしそれぞれの特徴や書き心地を知り、複写や公的文書には油性を、外出先で走り書きをする手帳用には消えるインクのボールペンを選びました。
そして自宅でゆったりと手帳に書き込む時間には、ゲルインクのボールペンを使っています。用途によってインクの種類を使い分けると、ストレスなく書くことをもっと楽しめるようになります。ボールペンインクのそれぞれの特徴を知って、ぜひ使い分けてみてくださいね。