【おすすめ5つ】ガラスペンのインクは何を使えばよい?人気のものや目的別で紹介
「美しいガラスペンを使ってみたい!」という方も多いのではないでしょうか。ガラスペンを使う際は、インクが必要です。そこでこの記事では、ガラスペンに適したおすすめのインクをご紹介。ぜひガラスペンと一緒に使ってみてくださいね。
ガラスペンのインクは何を使えばいいの?
日本発祥の筆記具であるガラスペンは、ペン先をインクに浸して使うつけペンの一種です。
ペン先を洗えば簡単にインクの色を変えることが可能。そのため、ガラスペンには専用のインクがありません。
基本的にどんなインクにも対応しているガラスペンなら、インク遊びを思う存分楽しめますよ。
ガラスペンのインクを選ぶポイント
種類豊富なインクは、最近では「インク沼」といわれるほど人気です。専用インクのないガラスペンにはどんなインクを選べばいいのか、チェックしたいポイントを解説します。
染料・顔料などインクの種類をチェック
インクには色だけでなく、染料や顔料といった種類の違いがあります。
染料インクとは、粒子が細かく水に溶けやすいインクのこと。サラサラとした書き心地で発色がよく、カラーバリエーションも豊富です。また、水溶性でメンテナンスしやすいという特徴から、万年筆インクに多く使用されています。
一方、鉱石や土など粒子の粗いものを原料とする顔料インクは、乾くと耐水性が出ます。その分、ペン先が詰まらないようにこまめにお手入れすることが大切です。
さらに、没食子(もっしょくし)インクと呼ばれるものもあります。こちらのインクは鉄分を含んでいて、時間の経過とともに暗色に変化するのが特徴です。
どれもガラスペンに使えるインクですが、なかでも水に溶けてペン先を洗いやすい染料インクをおすすめします。そのほか、ガラスペンではラメインクや蓄光インク、香り付きインクなど特殊なタイプも使用できるので、色々と試してみてください。
インクの耐久性をチェック
インクの種類によって、水や光への耐性も異なります。
水溶性の染料インクは、水に濡れると滲んでしまう恐れがあるので注意が必要。また、耐光性が低く、光に当たると退色しやすいところが弱点です。長く保存したい書類や手紙に使うのはなるべく避けましょう。
これに対し、顔料インクは耐水性や耐光性に優れているのが特徴です。没食子インクも同様で、長期保存に適したインクとなっています。
普段の書きものには染料インク、大切な書面には顔料インクというように使い分けるとよいでしょう。
ガラスペンがもっと楽しくなるおすすめのインク
ガラスペンと一緒に使いたいおしゃれなインクをご紹介します。綺麗で彩り鮮やかなインクたちに注目です!
小さな「色彩雫」が色と遊ぶ楽しみを教えてくれる
最初にご紹介するのは「PILOT(パイロット)」の「色彩雫(いろしずく)mini 3色セット」です。
日本の美しい情景をヒントに生み出された「色彩雫」は、万年筆インクとして人気のシリーズ。「朝顔」「冬柿」など、どの色にも、趣深く想像力を掻き立てる名前が付けられています。
通常は50ml入りですが「さまざまな色を使ってみたい」という声を受けて15mlのミニボトルが登場しました。使い切りやすい分量なので、ガラスペン初心者でも気軽に色遊びを楽しめますよ。
綺麗なガラスボトルに入ったインクは、机の上に並べて飾っておくだけでも絵になります。また、落ち着いたトーンの3色は手紙や日記を書くのにもぴったり。
いつもの筆記具からガラスペンに持ち替えて、何気ない日常に彩りを添えてみて。
色彩雫(いろしずく)iroshizuku mini 3色セット
PILOT(パイロット)
¥2,310(税込・参考価格)
心を映す鏡のような「ゆらめくインク」
続いて、老舗文具ブランド「セーラー万年筆」の「ゆらめくインク」をご紹介。こちらの万年筆インクは、時間の経過や紙の素材によって色彩が変わるという不思議なアイテムなんです。
インクの濃淡や滲み具合でも色合いが違って見える様子は、まるで揺れ動く人の心を覗いているかのよう。あるいは、刻一刻とうつろいゆく空模様にも似ているような気がします。
こちらの方は、空をモチーフにしたシリーズ第1弾の「狐日和」を使用。晴れているかと思えば雨が降るような天気の気まぐれに身を任せたら、ゆらめく感情も素直に綴れそうです。
ゆらめくインク
セーラー万年筆
¥1,650(税込・参考価格)
モダンな時代に想い馳せる「大正浪漫ハイカラインキ」
「寺西化学工業」の「大正浪漫ハイカラインキ」は、ハイカラの意味する通り、おしゃれなカラーリングが目を引く万年筆インクです。
大正5年の創業当時に看板商品だった筆記用インキにちなんで「世の中に彩りを提供し、生活に貢献したい」という願いが込められています。
「レディエメラルド」や「ノスタルジックハニー」など、インクの名前はどれもロマンチック。
デジタルツールのなかった大正時代に想いを馳せて、自分や大切な人に手書きの文字を綴ってみましょう。
正浪漫ハイカラインキ レディエメラルド
寺西化学工業
¥1,080(税込・参考価格)
きらめきに歴史を感じる「アニバーサリーインク」
フランスにある老舗インクブランド「J.HERBIN(エルバン)」の創立350周年を記念して作られたのが、こちらの「アニバーサリーインク」。
シーリングスタンプのような飾りをあしらったデザインが上品で、特別感を演出しています。350年前から現代まで受け継がれてきた老舗の歴史が、インクを通して感じられそうです。
水性の染料インクですが金や銀の微粒子が入っていて、繊細なきらめきを放ちます。エルバンのガラスペンと一緒にプレゼントするのも素敵ですね。
アニバーサリーインク 350 アトランティスグリーン
J.HERBIN(エルバン)
¥4,400(税込・参考価格)
見るたびに表情を変える「Dipton」に魅了されて
最後にご紹介するのは「セーラー万年筆」のつけペン用インク「Dipton」です。
こちらのシリーズでは、インクの色を手軽に変えられるというつけペンの特徴に着目。偏光ラメを含んだインクは、見る角度や光の当たり具合によって異なる表情を見せてくれます。
淡い珊瑚色がきらきらと輝く「コーラルハミング」のやさしい色合いに、ほっと心が和みます。見慣れた自分の文字もなんだか新鮮に映り、書く時間をもっと楽しめるのではないでしょうか。
ただしつけペン用のインクなので、万年筆に使用できない点には注意しましょう。
つけペン用ボトルインク Dipton コーラルハミング/シマー
セーラー万年筆
¥1,691(税込・参考価格)
鮮やかなインクの世界へ飛び込もう
つけペンの一種であるガラスペンは、どんなインクにも対応できるところが大きな魅力。シンプルな万年筆インクから個性溢れるインクまで、豊富なラインナップから好きなものを選べますよ。ガラスペンを携えて、インクの世界へ出かけましょう。
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