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初心者はどれがいいの?万年筆がもっと楽しくなるインクの選び方と正しい使い方

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万年筆を使ううえで必須アイテムであるインク。万年筆初心者の方にとっては、選び方や扱い方が難しく感じるかもしれませんね。しかし、ちょっとした点に注目してインクをチョイスするだけで、万年筆の面白さはもっと広がります。今回は、万年筆がもっと楽しくなるインクの選び方や使い方をご紹介します。

インクにこだわれば、万年筆の魅力はもっと広がる。

「万年筆を使ってみたい!」と思ったとき、万年筆本体の書き心地やデザインだけをチェックしていませんか?実は万年筆本体だけでなく、インク選びにもこだわることで、万年筆が持つ魅力や醍醐味をもっと堪能できるのです。

一口に「万年筆インク」とはいっても、それぞれ実際の書き味や色味はさまざま。一つひとつを吟味しながら選ぶことで、より自分の好みに合った逸品が見つかるでしょう。メーカーやインクの種類、色など、一度こだわり始めると止まらなくなる…そんな奥深さが万年筆インクにはあります。

あなた好みの逸品に出会える。万年筆インクの選び方

目的に合わせた「インクの特性」で選んでみよう

一見どれも同じように見える万年筆インク。しかし、インクは大きく分けて染料、顔料という2つの種類があります。以下の表のように、それぞれの特性には異なる特徴があるんですよ。

そのため、多彩な色のインクを使いたい場合には「染料インク」を、重要書類を記入する際にはにじみにくい「顔料インク」を、といったように、自分の目的に合わせて使いやすい方を選ぶことが大切です。

【特性別】万年筆インクの特徴一覧

インクの種類 特徴
染料インク 水に溶けるので、インクで万年筆が汚れた際もお手入れがしやすい。その反面、水に弱いので水や雨で紙が濡れると文字がにじみやすい。
顔料インク 水に溶けにくい性質を持ち、水や光に強い。そのため、文字がにじみにくい、色褪せにくいといった特徴がある。その反面、ペン先にインクが詰まってしまうとメンテナンスが難しい。

多彩な表現を楽しみたいなら「インクの色」も重要

万年筆インクを選ぶ際の醍醐味の1つともいえるのが「インクの色」。同じ種類の色であっても、メーカーやシリーズによって異なる絶妙な色味、濃淡を楽しめます。

黒やブルーブラックであれば公文書にも使えますし、カラーインクであれば日記やイラストを色彩豊かに表現できるでしょう。自分がどのように万年筆を楽しみたいかを考えながら、好きな色を選んでみてください。

「インクの容器」も忘れずにチェック

万年筆インクを選ぶ際、忘れがちなのが容器の形状です。万年筆インクの容器は、大きく分けてカートリッジ式とボトル式の2種類に分けられます。万年筆をもっと手軽に使いたいならカートリッジ式、豊富なカラーバリエーションから選びたいならボトル式がおすすめです。

万年筆インクの容器の特徴一覧

容器の種類 特徴
カートリッジ式 インクが入ったカートリッジを万年筆にセットして使う。インク補充時に手が汚れにくく、手軽に持ち運べる。その反面、互換性が低く、違うメーカーのもの同士を組み合わせることは基本的に不可能。
ボトル式 コンバーターを使い、ボトルからインクを吸い上げて万年筆に補充する。互換性が高くバリエーションも豊富。その反面、初心者は特にインク補充に手間がかかりやすい。

初心者必見!万年筆インクの正しい使い方とは?

違う色のインクを使うときは万年筆をしっかり洗ってから

万年筆を使っている最中にインクの色を変えたい場合は、必ず万年筆の内部をしっかりクリーニングしてください。そのまま違う色のインクを入れてしまうと、色が混ざってしまったり、インク自体の性質が変わってしまったりする可能性があるので注意しましょう。

違う色のインクに入れ替える前は、ペン先を水に浸け、インクが出なくなるまでペン先を振るようにしてすすぎます。すすいだ後は柔らかい布で水気をふき取り、インクが残っていないかをチェックしてから、新しいインクを入れましょう。

余ったインクを継ぎ足さないで!

万年筆初心者がやってしまいがちなのが、古いボトル式インクに新しいインクを継ぎ足してしまうことです。「同じメーカーの同じ色のインクなら良いんじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、ちょっと待って!

実は、インク補充時にコンバーターを使うボトル式インクは、インクを吸引する際に微細なゴミが入り込んでいる場合があるのです。また、古いボトル式インクは、時間の経過によって劣化してしまっている可能性もあります。

そのため、古いインクと新しいインクを混ぜてしまうと、インクの劣化が早まってしまう場合があるのでNG。もしボトル式インクの残りが少なく、コンバーターで吸い取りにくくなった場合はスポイトを使いましょう。

基本的にインクを混ぜて使うのはNG

万年筆インクを使う際は、たとえ同じメーカーや色であっても混ぜて使ってはいけません。絵の具とは違い、万年筆インクは基本的に1つの色を単独で使うことを考えて作られています。

混ぜてしまうと、インクが変質してしまったり、化学変化によって思わぬトラブルにつながったりする可能性があります。

ちなみに、プラチナ万年筆の「ミクサブルインク」のように、混色が可能なインクもありますよ。

残ったインクは暗い場所で保管しよう

万年筆インクはとてもデリケート。ボトルに残ったインクや、未使用のカートリッジなどは暗い場所で保管しましょう。直射日光が当たる場所や高温の場所に置いていると、インクが変質、変色してしまう可能性があります。

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多彩な色彩を堪能しよう。筆者おすすめの万年筆インク

宝石のような鮮やかさ。エルバンの「トラディショナルインク」

パリ発のブランド「エルバン」からご紹介するのは、「トラディショナルインク」。自然の色からヒントを得て作られたインクは、全30色という圧倒的なカラーバリエーションがあります。色味や濃淡など、一つひとつが絶妙に異なる個性を持っているので、あなたの好みやイメージにぴったりな一色が見つかるでしょう。

インテリアのようにデスクの上になじみ、コンバーターでのインク補充がしやすい、クラシカルなスクエア型のボトルデザインもポイント。ボトルには溝があるので、万年筆を置いておくことも可能です。

トラディショナルインク
トラディショナルインク

エルバン

¥1,650(税込・参考価格)

Photo by item.rakuten.co.jp

老舗ブランドが手掛ける伝統の色。エルバンの万年筆用インクカートリッジ

こちらは、同じく「エルバン」の「万年筆用カートリッジ」。名前の通りカートリッジ式なので、万年筆に差し込むだけでエルバンが誇る豊かな色の表現を堪能できます。

小さくておしゃれな缶のパッケージには、6本のカートリッジが入っています。屋外で書き物や創作をする際には、缶ごとそのまま持ち歩けるのも嬉しいポイント。全20色とボトル式に負けないほどのカラーバリエーションがあります。

万年筆用インクカートリッジ
万年筆用インクカートリッジ

エルバン

¥660(税込・参考価格)

Photo by item.rakuten.co.jp

色を通して自然を感じよう。セーラー万年筆の「四季織 万年筆カートリッジ」

最後にご紹介するのは、日本が誇る老舗文具メーカー「セーラー万年筆」の「四季織 万年筆カートリッジ」。日本の自然、四季をイメージした色味が魅力の「四季織」シリーズの1つです。こちらのインクのテーマは「雨」で、季節ごとの雨や空模様を擬音語と色味で表現しています。

深みのある色は、万年筆ならではの濃淡を満喫できるでしょう。日記やイラストに使えば、まるで水彩や水墨画のような上品な風合いに仕上がりますよ。

四季織 万年筆用カートリッジ
四季織 万年筆用カートリッジ

セーラー万年筆

¥327(税抜・参考価格)

Photo by item.rakuten.co.jp

万年筆インクをもっと気軽に楽しんでみませんか?

万年筆インクは見た目以上に奥が深いアイテム。選び方や正しい使い方などを知ったうえで手に取ることで、より万年筆の魅力をたっぷり味わえるでしょう。万年筆を使う際には、ぜひインクにも目を向けてみてくださいね。

西野由樹
西野由樹

こちらの記事では、万年筆の使い道を幅広くご紹介しています。万年筆をもっと使いたくなるような、素敵なアイデアの数々は必見です。

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