紙の世界にようこそ!【紙博2022】Suuuh編集部戦利品レポート その②
Suuuh編集部戦利品レポート、その②です。事前にチェックしていたブランドさんや、会場で運命的に出会ったアイテムの虜になった私達。その①で紹介できなかった2名も、自身の選んだアイテムに如何に魅了されたかを熱く語ってくれました。
編集部の戦利品紹介&インタビュー!
紙博レポート、後半戦!まずは私の購入品をご紹介します。素敵な紙ものの数々に目移りが止まりませんでしたが…特にグッときたアイテムを手に取りました。
購入商品①&PAPERS - ZOE メモ
「&PAPERS」のZOE(ゾーエ)。私は元々カクカクしたデザインが好きなので、まずこのフォルムに射抜かれました。真四角の枠に、窓のような真四角の空白、中心を横断する半透明の直線、「ZOE」というアルファベットの形の良さ…全てがツボでした。
色味は深い緑とオレンジに近い黄色の組み合わせを選びましたが、このメモ帳は配色パターンが実に様々。どの色合わせにするか、悩みに悩んでしまいました。
厚みのある表紙を開けると、裏側には深いブルーが。閉じた状態とは打って変わって、青と黄色の組み合わせを目で楽しめます。続く白色のメモ用紙の間には、眩しすぎない赤や澄んだ青、温かみのある薄紫など、色とりどりの用紙が数ページごとに挟まれています。
無駄を削ぎ落とした見た目に対して、一言では表現できない絶妙な色味を楽しませてくれるこのアイテム。日常使いにはもちろんですが、インテリアのように飾ったり、他の色味と一緒に並べてみたりするのが楽しそうだなと感じました。
購入商品②大枝活版室 - Masking tape【 Bloom line 】
こちらは「大枝活版室」のマスキングテープ。花が咲く道をイメージしたという、「Bloom line」というアイテムです。Suuuhで取り上げてから気になっていた活版印刷ということで、取材前からチェックしていたブランドさんでした。
テープ幅は10mmと、通常のマスキングテープよりもやや幅狭。その細身な見た目にあしらわれた繊細な花柄と深みのある色合いには、可愛らしさと大人っぽさの絶妙なバランスを感じました。
一番のお気に入りはネイビーの花柄。「白×ちょっと濃い青色」という組み合わせが、爽やかだけど深みがあって、大好きなのです。とはいえ他の色もあんまり可愛いので、4色入りを購入。
今回ご紹介した「Bloom line」には、"Pale color"というバージョンもあります。少し薄い色味の花柄で、より儚さを感じるアイテムです。気になる方はそちらもぜひチェックしてみてくださいね。
Masking tape【 Bloom line 】
大枝活版室
¥495(税込・参考価格)
購入商品③cozyca products - ブロックメモ
先にご紹介した2点とは雰囲気がガラリと変わり、なんともシュールなイラストのメモ帳がこちら。「cozyca products」のブロックメモです。「cozyca products」が展開するのは、様々な作家さんとのコラボ商品。私が手にとったのは、hirose beniさんの「なかよし」というアイテムでした。
「cozyca products」のブースには実に多くのブロックメモが平積みされていました。この中からお気に入りを一つ選ぼう!と意気込んで選んだのが、このなんともいえない表情をした動物たち。
なんでもこの紙博のために在庫整理をしていたところ、たまたま見つけた廃番商品なんだとか。二度とお目にかかれないと思うと、使うのが惜しくなってしまいます…が、それ以上にこの愛らしい動物たちを誰かに見てもらいたい!という気持ちが大きく、親しい友人にちょっとしたメッセージを送りたいな、と思っています。
最後に、私の購入品を紹介します!「商品カタログ予習帳」でばっちり予習して挑んだ初の紙博。お目当てのものが無事にゲットできてホクホクです。
購入商品①篠塚朋子 - ポストカード・メモ帳
始めにご紹介するのは、イラストレーター・篠塚朋子さんのポストカードとメモ帳です。大人っぽいのにポップで華やか…な春らしい色使いが好みど真ん中で、ブースを訪れて数秒で購入を決意。リアルさとゆるさを併せ持つ絶妙なタッチも大好きです。
ポストカードは自宅のデスクに飾り、日々の在宅勤務の癒しに。メモ帳は半分に切って透明のスマホケースに挟み、可愛い柄を活かして使っています!
Post Card〈猫〉
篠塚朋子
¥165(税込・参考価格)
篠塚朋子さんにお話を伺いました!
紙博へのご出展、いかがでしたか?
私にとって初めてのリアル紙博でした。まず無事に開催、参加できたことに感謝です。
店頭に立って商品説明やちょっとした会話が直接できることも、やはりリアルイベントならでは。
大きなエコバッグにたくさん商品が詰まっている方や、紙モノが折れないようプラスチックの書類ケースを持参している方も多く見かけ、イベントの熱量と皆さまの意気込みも感じました。
Suuuh編集部員もクリアファイルを持参して参戦しました!出展者さんの手から商品を直接受け取れるのは、リアルイベントならではですね。
手紙舎さんが導線など様々なコロナ対策をとってくださったこともありがたかったです。私自身も気をつけつつ、やはりリアルイベントの参加は少しずつ増やしていけたらと思います。
ただ、お客様の中には職業柄来れない友人に頼まれて買いに来たという方もいたので、今後は足を運べない方に向けてオンラインも強化したいと考えています。
購入商品②岡崎直哉 - フルーツマスキングテープ
続いては、「商品カタログ予習帳」を見て一番最初に買おう!と決めていたアイテム。グラフィックデザイナー/写真家・岡崎直哉さんの、りんご、レモン、さくらんぼの写真がプリントされたマスキングテープです。
キャッチーなモチーフが、しん…と静かな雰囲気を纏っているところに胸きゅん。決して大袈裟ではなく、「こんなに可愛い物、世の中にあったんだ…」としばらく余韻に浸ってしまいました。フィルムカメラにしか出せない色味や空気感、たまりません。
購入商品③MEETS TAKEGAMI/中越パルプ工業 - ORIGAMI(KESHIKI)
最後にご紹介するのは、「中越パルプ工業」による国産竹100%が原料の「竹紙」でできた折り紙です。これまでの折り紙の概念を覆すおしゃれな柄、配色にドキドキ。ラッピングに活用したり、複数枚を1枚のフレームに入れて飾ったり…と、いろいろな使い方が楽しめそうです。
放置竹林が社会問題になっていることを(恥ずかしながら)初めて知った私。歴史ある竹紙と現代のデザインを掛け合わせることで社会をより良くしていこうとする取り組みは、もっと深く知っていきたいし、広く知ってもらいたいとも思いました。それにしても、社会問題が背景にあることを良い意味で感じさせないプロダクトの魅力ってすごい。
ORIGAMI -KESHIKI-
MEETS TAKEGAMI
¥550(税込・参考価格)
中越パルプ工業さんにお話を伺いました!
紙博へのご出展、いかがでしたか?
楽しかったです!良かったです!
ドキドキだった2019年の初出展では、ファンに囲まれる人気出展者さんとの格差に愕然としましたが、この数年で変化が。日本の竹100%でできた「竹紙」は、まだまだ知る人は少ないですが、2回目の今回は「知ってます」「使ってます」「お話聞きに来ました」という方が多くて感激でした。さすが紙好きの祭典ですが、実は、環境や社会問題にも関心が高い紙博ファンが増えてるようにも感じています。
まさに私自身も、TAKEGAMIをきっかけに関心を持つことが出来ました。
MEETS TAKEGAMIは、竹紙の取組を伝え、共感から行動へ、ソーシャルグッドを生み出してもらうアクションです。みなさんと共に、楽しみながら前進できると実感した充実の2日間でした。
眺めて触れて、味わって。紙ものの世界を堪能できたイベントでした。
以上、Suuuh編集部員による戦利品レポートでした。
会場につくやいなや来場者の熱気に圧倒された私達でしたが、滞在時間はなんと4時間。どこを見渡しても深〜い魅力を感じる紙ものアイテムに囲まれ、感動の連続。体力的には中々堪えましたが、心の満たされ方が半端じゃない…!
ひとえに紙と括っても、姿形はさまざま。透けていたり、ざらざらしていたり、ぽこぽこしていたり…。色の出方も、ひとつひとつに個性がありました。そんな紙の無限の可能性をひしひしと感じた「紙博」で得た感動は、これからのSuuuhで届けていきたいと、改めて感じたイベントとなりました。
〜最後に、印象的だった素敵なブースをご紹介〜
JAM レトロ印刷さん。遊び心溢れるグッズの数々に、どれを見ても心が踊りました。
TOUCH&FLOWさんの色鮮やかなポストカードたち。まるでギャラリーのような並びに、全種類欲しくなってしまいます。
TAG STATIONERYさんのガラスペンやインクの数々。洗練された世界観に惚れ惚れ…。
九ポ堂さんの「ガラスペンでなぞる ツキアカリ商店街」。実際になぞられた筆跡とインクの滲みの美しさに、長いこと目を奪われてしまいました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!