正しい便箋の折り方と封筒への入れ方。マナーを守って印象がよくなる手紙を書こう
手紙を書く際、文章の書き方だけでなく、便箋の折り方や封筒への入れ方がわからずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。便箋を綺麗に折って正しい向きで封筒に入れることで、相手に与える印象がよくなります。本記事では正しい便箋の折り方と封筒への入れ方をご紹介します。
便箋の折り方と封筒への入れ方にはマナーがある?
家族や友人、お世話になった方に送る手紙は、さまざまな気持ちを込めて書き上げるものですよね。字の書き方や便箋の選び方など、気を配りたいポイントは多いのではないでしょうか。
そして手紙を書き終わったあと、便箋の折り方や封筒への入れ方も確認しておきたいマナーの一つ。実は封筒の種類によって、便箋の折り方が変わることをご存知ですか?正しい便箋の折り方と封筒への入れ方を知り、受け取る相手に良い印象を持ってもらいましょう。
例えば手紙の折り方に関しては、小さく折り畳んでしまうと封筒から取り出しづらくなることも。折り目を少なくすることで便箋が美しく見えるだけでなく、文章も読みやすくなりますよ。
また封筒に入れる便箋の向きは、手紙を受け取った相手がすぐに開けて読み始められるように配慮して。ビジネスからカジュアルまで、どんなシーンで手紙をやり取りするにしても、さりげない気遣いを大切にしたいですね。
【封筒の種類別】正しい便箋の折り方と封筒への入れ方
封筒には、和封筒と洋封筒の2種類があります。ここからはそれぞれの種類別に、便箋の折り方と封筒への入れ方を確認していきましょう。
和封筒の場合
和封筒とは縦長の封筒を指します。日常生活でよく見かける長形封筒や角形封筒もそのひとつです。プライベートに限らず、ビジネス関係の方や目上の方に宛てた手紙でも使えます。
和封筒で手紙を送る際には、便箋を三つ折りにする折り方が一般的です。
便箋が封筒のサイズに合わない場合、四つ折りにしても◎。ただし手紙の読みやすさを考慮するなら、なるべく三つ折りで収まるサイズを選ぶことをおすすめします。
- 手紙の文面が内向きになるように、便箋の下から3分の1を折り上げる
- 便箋の上から3分の1を折り重ね、書き出し部分が外側になるように三つ折りにする
- 封筒の裏面から見て、手紙の書き出しが右上にくるように便箋を入れる
三つ折り
- 便箋を下から半分に折り上げる
- もう一度、下から半分に折り上げる
- 封筒の裏面から見て、手紙の書き出しが右上にくるように便箋を入れる
四つ折り
洋封筒の場合
洋封筒は、封筒の長辺に開封口があるタイプです。開口部が広いので、招待状や挨拶状を送るときによく使われます。また、カードや写真、ちょっとした紙ものを同封したいときにもぴったり。
和封筒と比べると、洋封筒はフォーマルよりもカジュアルなシーンで使われることが多いです。
洋封筒では、基本的に便箋を四つ折りにします。ただし、縦書きか横書きかによって、折り方の順番や便箋を入れる向きが変わることに注意してください。また、洋封筒をハサミやカッターで開ける際に、中の便箋まで一緒に切ってしまわないよう折り目を下に向けて入れてくださいね。
- 便箋を左から右に半分に折り合わせる
- さらに下から半分に折り上げる
- 便箋の折り山を下向きに、封筒の表面から見て手紙の書き出しが右上にくるように入れる
【縦書き】四つ折り
- 便箋を下から半分に折り上げる
- さらに右から左に半分に折り合わせる
- 便箋の折り山を下向きに、封筒の表側から見て手紙の書き出しが右上にくるように入れる
【横書き】四つ折り
便箋のサイズが小さく、四つ折りにしなくても封筒に入りそうなら、三つ折りや二つ折りにしても大丈夫ですよ。
- 手紙の文面が内向きになるように、便箋の下から3分の1を折り上げる
- 便箋の上から3分の1を折り重ね、書き出し部分が外側になるように三つ折りにする
- 封筒の表面から見て、手紙の書き出しが右下にくるように便箋を入れる
三つ折り
- 便箋を下から半分に折り上げる
- 便箋の折り山を下向きにし、手紙の書き出しを封筒の表面側に合わせて入れる
二つ折り
手紙のマナーを守って綺麗に書けるアイテム
便箋の折り方と封筒への入れ方を正しく実践すれば、細やかなところまで気配りに満ちた、素敵な手紙が完成します。ここでは、正しい便箋の折り方をサポートしてくれるアイテムをご紹介します。
綺麗に三つ折りにできる便箋
まずご紹介するのは「ミドリ」の「MD便箋 縦罫A」です。こちらの便箋には、折り方に自信がない方にとって心強いガイドが付いています。
さまざまな折り方のなかでも、特に三つ折りが難しいと感じた経験はありませんか?便箋を折り上げる配分を間違えると、綺麗に重なり合わず、なんだか不格好な見た目に。かといって、いったん折り目の付いた便箋をまた折り直すのも、見栄えがよくありませんよね。
「MD便箋 縦罫A」は、両脇の縦罫線に小さく区切りを入れています。この部分を目安にして便箋を折るだけで、綺麗な三つ折りが完成します。これならどんな方でも三つ折りが得意になれますよ。
便箋の用紙には、にじみや裏抜けがしにくい「ミドリ」オリジナルのMD用紙が使用されています。書き味の良さに誘われてペン先がすらすらと動くうちに、便箋の枚数が増えていきそう。
また、クリーム色の用紙とグレーの罫線の組み合わせは目にやさしく、文字を綴ってもすっきり見やすいようにデザインされています。さらに、罫線の幅を10mmと広めにとってあるので、ゆとりをもって書けるところもうれしいですね。
MD便箋 縦罫A
ミドリ
¥550(税込・参考価格)
三つ折りの便箋がすっと入る和風封筒
続いて「めでたや」の「肌吉封筒」をご紹介します。長形4号の和封筒で、三つ折りにしたB5便箋や一筆箋を入れるのにぴったりのサイズです。
山桜にソメイヨシノ、しだれ桜など、表情の異なる桜を描いたデザインから心温まる春の風情を感じます。就職や進学をお祝いしたり、新天地での活躍を祈ったり…。頑張るあの人に、エールを送る手紙をしたためてみませんか。
封筒には、山梨県で生まれた肌吉紙(はだよしがみ)という奉書紙が使われています。美人の素肌のように美しい紙質が、名前の由来なのだとか。江戸時代には幕府の御用紙として献上されていたほど、書き味や肌触りの良さが特徴の和紙です。
同じ絵柄の便箋もあるので、ぜひ封筒と合わせて使ってみてください。
肌吉封筒 さくらさくら
めでたや
¥660(税込・参考価格)
便箋の折り方と封筒への入れ方まで気を配って
大切な人へ手紙を送るなら、便箋の折り方と封筒への入れ方も大切なポイントです。
和封筒と洋封筒のどちらを使うかによって、便箋の折り方と封筒への入れ方が変わります。特に、洋封筒で四つ折りにする場合、縦書きと横書きによる違いにも注意しましょう。どうしても折り方に苦手意識があるという方は、三つ折りしやすいアイテムを使うのもおすすめですよ。
手紙を書き終えたあとも封筒に入れる最後まで気を抜かず、好印象な手紙に仕上げましょう。
便箋や封筒の使い方には、ほかにもさまざまなマナーがあります。Suuuhでは手紙のマナーについて幅広く取り上げているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。