スタンプのインクが服や机についちゃった!キレイな落とし方と注意点をご紹介
気を付けていたはずなのに、いつの間にか服や机、壁などにスタンプのインクがをついていた…という経験がある方も多いはず。「早く拭き取らなきゃ」と焦りがちですが、それぞれの素材別に適切な対処法があることをご存じでしょうか?この記事では、身近なアイテムを使ったインクの落とし方をご紹介します。
スタンプのインク染みは落ち着いて対処!素材によっては落ちない場合も
職場での書類関係をはじめ、デコレーションや子どもとの工作時間などに活躍するスタンプ。慎重に扱っていても、いつの間にかインクが袖についてしまったり、指や机についてしまったりと…思わぬインク汚れにガッカリした経験はありませんか?
実は、ご自宅にあるものや身近なものを使ってインク汚れを簡単に落とす方法があるんです!しかし、汚れによっては落ちにくいものも。なぜなら、スタンプのインクには次のような種類と特徴があるからです。
種類 |
特徴 |
油性顔料系 |
早く乾く |
油性染料系 |
早く乾く |
水性顔料系 |
乾きにくい |
インクは完全に乾く前の方が落としやすいため、デコレーションやおもちゃ用の水性インクは万が一誤ってつけてしまってもインクを落としやすいです。一方、印鑑やハンコ用の油性インクは落ちにくいため、できるだけ早く対処することが肝心です。このことを前提に、素材別のスタンプインクの落とし方をご紹介していきます。
【素材別】スタンプインクの汚れの落とし方
「服」についた場合
服にインクがついてしまった場合は、台所用洗剤か除光液を使いましょう。ただし、衣類の素材によっては、洗えないものや色落ちしやすいものがある場合も。洗濯表示にて「水洗い可能」であることを確認し、色落ちテストを事前に済ませることで、衣類トラブルを防げますよ。
point
色落ちテストの方法
40度ほどのお湯に、使用予定の洗剤を通常より濃い割合で溶かしましょう。溶かした洗剤を綿棒などを使って、衣類の目立たない部分に塗布します。5分放置した後、白い布を押し当て衣類の色が移っていなければ、その洗剤を使用できるサインです。
台所用洗剤を使ったインク汚れの落とし方
- 台所用洗剤
- 固形せっけん
- セスキ炭酸ソーダ
- 酸素系漂白剤
- クエン酸水
用意するもの
汚れている部分に台所用洗剤を少量たらし、汚れが薄まるまで「もみ洗い」とぬるま湯での「すすぎ」を繰り返しましょう。ある程度汚れが落ちたら、固形せっけんをこすりつけた後、再度ぬるま湯で流します。その後、いつものように洗濯してください。
まだ汚れが残っているようなら、その部分にセスキ炭酸ソーダをふりかけ、さらに液体の酸素系漂白剤をかけましょう。このとき、熱湯を適量かけると効果がアップするのでおすすめです。
ここで注意点が1つ。セスキ炭酸ソーダはアルカリ性のため、衣類にダメージを与えかねません。最後に、クエン酸水をかけてアルカリ性を中和させてることを忘れないでくださいね。汚れがキレイにとれていれば、その後はいつものように洗濯を。まだ汚れが残っている場合は、セスキ炭酸ソーダをふりかける作業からの流れを繰り返しましょう。
除光液を使ったインク汚れの落とし方
- 除光液
- 歯ブラシ
- 台所用洗剤
- インクがついても良い布やタオル
用意するもの
用意したタオルや布の上に、汚れた部分が重なるよう服を置きます。歯ブラシに除光液をつけ、トントンと軽く叩くようにインクに染み込ませましょう。
汚れが薄くなったら、続けて台所用洗剤をもみ込みぬるま湯で洗い流します。最後は上記の方法と同様、洗濯機でいつも通り洗いましょう。
敷いたタオルに汚れを移すようなイメージで、インクがついた部分に歯ブラシを軽くトントンしてくださいね。
「指」についた場合
- クレンジングオイル(メイク落としシートでも可)
- コットン
- せっけん
用意するもの
クレンジングオイルをコットンに染み込ませて、インクのついた部分にしばらく押し当てます。インクが浮いて落ちやすくなったら、せっけんで指を洗いましょう。
「机」についた場合
- ティッシュペーパー
- 研磨剤入りの歯磨き粉
用意するもの
ティッシュペーパーやキッチンペーパーで、机についたスタンプインクを優しく拭き取りましょう。汚れた部分に歯磨き粉をつけ、少量の水でなじませながらティッシュペーパーなどで擦ってみてください。
特に木製の机は傷つきやすいので、優しく擦ることがポイントですよ。
「壁」についた場合
インクが壁についてしまった多くの場合、消しゴムでこするだけで簡単にスタンプインクが落ちることも。しかし、中には消しゴムでは落ちない頑固なインク汚れもあるのでご注意ください。
メラミンスポンジ、除光液、酸素系漂白剤を使う方法も効果的なので、ぜひ以下を参考にしてください。
メラミンスポンジを使ったインク汚れの落とし方
メラミンスポンジを水で湿らせて、汚れた部分を優しくこすります。汚れがキレイにとれていたら、その部分を布巾などで拭き取ってください。
ただし、この方法は一般住宅で比較的多く使われているビニールクロス製の壁紙のみに対応。紙クロスや珪藻土クロスなど、ほかの材質のクロスでは傷や染みの原因になるので注意しましょう。
除光液を使ったインク汚れの落とし方
たっぷりの除光液を含んだコットンで、壁を軽く叩くようにしてインクを浮かせましょう。この場合も、メラミンスポンジと同じ理由により、ビニールクロス製の壁紙のみに使用できる方法です。
酸素系漂白剤を使ったインク汚れの落とし方
40度ほどのお湯に溶かした酸素系漂白剤をコットンやキッチンペーパーに含ませ、スタンプインクがついた部分に貼り付け30分ほど放置します。インクがとれていれば布巾などで水分を拭き取り、最後にから拭きをしましょう。
壁紙に溶剤が残らないよう、しっかり拭き取ってくださいね。
point
どの方法でもインクが落ちない場合は?
壁紙用の補修材を使用するのもおすすめです。ホームセンターやネットで購入できて、壁紙の色に合わせてお手軽に修復できるものが用意されていますよ。
「紙」についた場合
- 消しゴム
- 砂消しゴム
用意するもの
前提として、紙に誤ってつけてしまったスタンプインクは完全に落とすことができません。しかし、消しゴムを使えば、インク汚れを薄くして目立ちにくくできる場合も。
砂消しゴムを使って、汚れた部分を削ることも1つの方法。ただし、「紙を削る」ため薄い紙には向いていません。穴が開いたり破れる原因になるので、使用する紙には注意しましょう。
汚れても安心!染み抜きやお手入れが簡単な水性インクのおすすめアイテム
①自宅に1本!手軽に染みケアできる「ステインローラー」
油性、水性汚れにも対応しているこちらの「ステインローラー」。サステナブルな衣類ケアグッズを幅広く展開している、ドイツのガーメントケアブランド「ドクターベックマン」の染み抜き剤です。
水洗いして色落ちしない衣類であれば、おしゃれ着やドライマーク表示のあるものにも使える汎用性の高さが人気の秘訣。ヘッド部分がローラーになっているので、転がしながら簡単に塗布できることも嬉しいポイントです。
袖先のちょっとした汚れにも、べたっと広がってしまった汚れにも、ころころと転がして拭き取るだけで◎。大切なお洋服をキレイに保つためにも、常備しておきたい心強いアイテムです。
ステインローラー 75ml
Dr. Beckmann
¥825(税込・参考価格)
②ラインスタンプがユニークな「デュアルチップペン」
続いてご紹介するのは、手や物が汚れにくく速乾性の高い水性インクが使われている「AECHY」の「デュアルチップペン」。その名の通り、一方は0.4mmのカラーペンが、もう一方はローラースタンプが搭載されているデュアル機能が特徴です。
スタンプには点線や波線のほか、花柄やハート柄など6種類の絵柄が用意されています。好きな柄をテキストのアンダーラインとして使えば、デコレーションを楽しむように勉強のモチベーションが上がるかも。
デュアルチップペン
Aechy
¥3,472(税込・参考価格)
③紙にメイクをするように。パールインクのスタンプ台
まるでキャンディが入っているかのような、ポップなパッケージが目を引くこちらは、お手入れが簡単な水性インクのスタンプ台。ラメがきらめくパールカラーが華やかで、思わずコレクションしたくなるかわいさですよね。光の加減によって色合いが変わるため、いろんな見え方が楽しめますよ。
手についても洗い流しやすい水性のスタンプ台で、ハンドメイドや工作、手帳のデコレーションとさまざまな用途で活躍してくれるこちらのアイテム。スタンプのインク汚れを気にする方はぜひチェックしてみてください。
キラキラ ラメ パールカラー スタンプ台
¥1,000(税込・参考価格)
インク染みは適切に対処して。お気に入りの服や机をキレイに保とう
ビジネス、プライベート問わず使用するシーンが多いスタンプのインクですが、指や服をうっかり汚してしまうという困った一面も。なかなかとれないインク染みは、焦らず落ち着いて対処することが大切です。この記事では、身近なアイテムを使った素材別のインクの落とし方をご紹介しました。
インク染みをすっきり落とせれば、身の回りの「お気に入り」もキレイに保てるはず。この記事をきっかけに、スタンプを使うときの緊張感が少しでも和らいだらうれしいです。用途別にスタンプ台を紹介している以下の記事も、ぜひ参考にしてください。