「メンディングテープ」とは?マスキングテープとの違いや特徴、便利な使い方を解説!
白くて頑丈なメンディングテープ。一見マスキングテープとよく似ていますが、実際には違った特徴・魅力があるんですよ。今回は、メンディングテープとマスキングテープの違いと特徴を解説。メンディングテープの素敵な使い方も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
メンディングテープの特徴とは?
メンディングテープの“メンディング(mending)”は「補修する」という意味です。その名前の通り紙を補修したり補強するために使われるテープで、セロハンテープやマスキングテープに比べて、変質・変色しにくい特徴があります。また、経年劣化が起こりにくいので、貼った場所の風合いを損なう心配も少ないんですよ。
上質感のある、半透明な白色とマットな質感もチャームポイント。セロハンテープやマスキングテープとも違った頑丈な見た目は、まさに縁の下の力持ち!補修だけでなく、仕事・プライベートを問わず、さまざまなシーンであなたの日常生活を支えてくれるはず。
メンディングテープとマスキングテープの違いとは?
破れた紙をきれいに修理できるメンディングテープ。一見すると見た目以外はマスキングテープとそこまで違いがないように思えるかもしれませんね。
しかし、メンディングテープとマスキングテープでは、細かな特徴に違いがあるんですよ。
ここからは、メンディングテープとマスキングテープの違いを解説していきます。
①本来の用途・使用目的
メンディングテープとマスキングテープは、そもそも本来の使用用途や得意とする性質が異なります。メンディングテープは名前の通り紙などの補修に使うことを目的としています。一方マスキングテープのマスキング(masking)は覆い隠すという意味があるため、コーキングの際に塗装以外の部分を汚さないように保護するのが目的として使われるアイテムです。
②粘着力
粘着力についても、メンディングテープとマスキングテープでは大きな違いがありますよ。紙の破損部分や劣化部分に貼り付けて補修するメンディングテープは、補修した部分のテープが剥がれて壊れないように、強い粘着力が備わっています。
保護を目的として使われるマスキングテープは、コーキングが終わった後に剥がしやすくするため、メンディングテープに比べて粘着力が弱い傾向にあります。
③書き込みやすさ
メンディングテープとマスキングテープは素材の質感が違うので、テープへの書き込みやすさにも違いがあります。メンディングテープは表面にツヤ消し加工が施されているので、鉛筆や水性ペンでも文字を書くことができますよ。そのため付箋やメモとしての使い方もできる万能なアイテムなんです。
対するマスキングテープは材質の特質で表面がツルツルしているため水性ペンで書き込むとインクがはじいてしまいます。鉛筆だと芯がすべってしまうので、筆記は油性ペンに限ります。
④デザインのバリエーション
ではデザインの多さはどうでしょうか。実はデザインのバリエーションの多さにも、大きな違いがあるんですよ。メンディングテープはあくまで紙の補修や修理を目的としているので、テープ自体の存在感は控えめになるようにデザインは抑えられていることが多い傾向にあります。それゆえに、メンディングテープのデザインのバリエーションは少なめです。
一方マスキングテープは和紙をベースとしているため、さまざまな柄とデザインがしやすく多くのバリエーションが販売されていますよ。
⑤コピー・ファックスをするときの写り込みにくさ
実はコピーした際の写り込みやすさにも違いがあります。メンディングテープはテープ自体の厚みが薄く、紙と同じような白色、または半透明なので印刷時に写り込みにくいんです。そのため仕事で使う書類を万が一補修する際には、メンディングテープを使用することをおすすめします。
対するマスキングテープはテープ自体に厚みがあるため、コピーした時に写り込みやすい傾向にあります。また柄入りのマスキングテープの場合には、柄がそのまま印刷されることもあるため、書類などの修繕にはあまりおすすめできません。
メンディングテープの便利な使い方をご紹介
「デザインもシンプルな補修用テープだし、メンディングテープの使い道って限られるんじゃない?」と思っている人もいるかもしれませんね。
しかしシンプルだからこそ、多彩な使い方ができるんですよ。
ここからは、メンディングテープの便利な使い方をご紹介します。
ノートのデコレーション・付箋として
手帳のページの余白にメンディングテープを貼り付けて、シールや付箋のように使うのも便利ですよ。手帳のページに貼ったメンディングテープに文字を書けば、スケジュール帳やメモに書ききれなかったことを後から書き足せます。文字の代わりにイラストを描けば、オリジナルのステッカーにもなりますね。
文字を書いてラベルシール代わりに
メンディングテープは整理整頓でも大活躍!文字を書いたメンディングテープを、ファイルや収納ボックスに貼り付けておけば、どこに何を仕舞ったのかが一目でチェックできますよ。
また、使用期限を書いたメンディングテープを使いかけのシャンプーボトルに貼ったり、食品のパッケージに消費期限を書いて貼れば、うっかり忘れがちなメモリーミスの対策にもなりますね。
本や書類の補修・補強に
メンディングテープの強みである修繕力は、書類だけでなく破れてしまった本やイラストの補修・補強にも最適ですよ。修繕方法は、破れた部分やページが外れかけている部分に直接貼り付けるだけととっても簡単!セロハンテープで補強した時になりやすい黄ばみの変化も起こりにくいので、大切な本や書類もきれいな状態を保ったまま補強できますよ。
手紙・ラッピングのアレンジに
手紙やギフトラッピングのアレンジに取り入れれば、温かみのあるデコレーションができるでしょう。テープの上に贈る相手の名前を書いたり、こっそり伝えたいメッセージを添えてみるのも、遊び心があって素敵ですね。
コーキングにも大活躍!
補修が得意で貼り付けると目立ちにくいメンディングテープは、洗面台やお風呂の扉のコーキングにも活躍してくれます。メンディングテープは湿気や紫外線に強いため、時間が経っても変色しにくいので、水回りのメンテナンスにも使えますよ。
やり方はとっても簡単。コーキングをしたい場所のホコリや汚れを掃除した後に、メンディングテープを直接貼り付けるだけなんです。テープの表面がサラサラしているので、ほこりが溜まった時にも簡単に掃除できますよ。
メンディングテープを使うときに「注意すべき3つ」のこと
①貼る場所にゴミが付いていると、上手く貼れない場合がある
テープにとってホコリや汚れは天敵!メンディングテープを貼る前には、必ず貼り付ける場所を掃除してくださいね。粘着力が強いメンディングテープでも、接着面にゴミが付着していると、上手く貼りつけることができず、貼れた場合にも剝がれやすくなる可能性があるので要注意。
②貼った場所の印刷部分が剥がれる場合がある
メンディングテープは粘着力が強いので、剥がす際にテープと一緒に貼り付けた場所の印刷部分まで剥がれてしまう可能性があります。そのため、付箋やシールとしてメンディングテープを使う際には特に注意しましょう。
③貼り直しはできるだけ早めに
粘着力が強いメンディングテープですが、貼ってすぐの場合は紙を傷めずに剥がしやすい傾向にあります。そのため補修時に間違って貼ってしまった時や、付箋・シールとして使用して配置を変えたいと思った場合には、できるだけ早めに貼り直してくださいね。
文具界の名脇役。メンディングテープを使ってみませんか?
大切な書類や写真、イラストなど…経年劣化しやすい紙を長くきれいな状態で保存する時に、メンディングテープは大いに活躍してくれることでしょう。ぜひ、普段の生活にメンディングテープを取り入れてみてくださいね。
メンディングテープと一緒にマスキングテープも使いたい!と思った方は、こちらの記事を読んでみて。マスキングテープの技アリな貼り方をご紹介していますよ。