ボールペンのインクを消す方法とは?汚れてしまったときの対処法を素材別にご紹介
ボールペンを使っていて、うっかり服や家具にインクがついてしまい、なかなか落ちずに困ったことありませんか?実は、落ちにくいボールペンの汚れは、ちょっとした工夫で綺麗に落とせるんです。今回は、ボールペンのインクを消す方法を素材別に解説します。インクを落とすのに効果的なアイテムもご紹介していますよ。
ボールペンの汚れが落としにくいのはなぜ?
ペン先が出ていることに気が付かずにポケットに入れ、「服にボールペンのインクが付いちゃった!」といううっかりミスをしたことがある方は、筆者だけではないはず。
ボールペンのインクは付いたばかりの状態でもすぐに消す方法が難しいのに、時間が経ったらもっと厄介ですよね。ボールペンのインクが落ちにくいのには、インクの特徴に原因があります。
ボールペンのインクには、顔料や染料などの色の原料と溶剤などといった、さまざまな成分が混ぜ合わさっており、なかには服の繊維に入り込みやすいものも含まれているんです。そのため、一度ついてしまうと汚れが定着してしまい、落としにくくなってしまうんですね。
しかし、諦めるのはまだ早いですよ!実は、自宅にあるものでボールペンの汚れや染みは簡単に消すことができるんです。今回は、ボールペンの汚れを消す簡単な方法をご紹介していきますよ。
ゴシゴシする前に要チェック!ボールペンの汚れを消すときに確認すべき点
うっかりボールペンのインクが付いてしまったとき、すぐに落とそうとしてゴシゴシこすっていませんか?実は、ボールペンの汚れを消す前に確認しておかないといけないポイントがいくつかあるんです。しっかりチェックしておいてくださいね!
ボールペンのインクの種類を確認して!
ボールペンのインクは、と一言で表しても、大きく分けて油性と水性の2種類。水性ボールペンのインクは基本的に顔料・分散剤・水で構成されています。油性ペンに比べて油分が少ないため、比較的簡単な方法で消すことができるんですよ。
しかし、油分を含む油性ペンは、水性のものよりも固まりやすい性質をしているうえ、繊維に染み込みやすい染料が含まれているので、汚れを落とすのが難しくなります。そのため、油性ペンの汚れが付着した場合には、できるだけ早く染み抜きに取り掛かりましょう。
汚れがついたのはどんな素材?
汚れを綺麗に消すためにも、汚れが付いたものの素材をチェックするのは大切。ボールペンの汚れを落とす際には、洗剤や石鹸などの薬剤も用いる場合があります。
薬剤の性質が素材に合っていないと、汚れを落とすどころか素材そのものを傷めてしまう可能性も。そのため、汚れがついたものの素材をしっかりとチェックし、各素材の特徴に合った方法、薬剤を使うようにしてください。
衣類は洗濯表示・方法もチェック
シャツやズボンなどの衣類にボールペンの汚れが付着した際には、事前にそれぞれの「洗濯表示」を確認しておきましょう。洗濯表示はいわゆる「衣類の取扱説明書」であり、一つひとつで少しずつ記載内容が異なっています。間違った方法で衣類を傷めないようにするためにも、洗濯表示の内容に合った消し方を実践しましょう。
【素材別】ボールペンの汚れを消す方法をご紹介!
【服・布】の場合
服やソファ、カーテンなどのファブリック商品は、ボールペンの汚れが付着しやすい素材。作業中にペン先が袖に触れてしまったり、ポケットの中でペン先が出てしまったりなど、ちょっとしたことでもすぐに汚れがついてしまいます。
汚れを見つけたらすぐに消すのはもちろん、それ以前に付着しないように心がけることが大切ですよ。
水・石けんで応急処置
外出先でボールペンの汚れが付いた際は、水性ペンであれば水と石けんを使った応急処置があります。外出先であれば、洗面所の石けんをよく泡立てて汚れが付着した部分をもみ洗いしてください。その後、石けんを水ですすいで乾かします。汚れがまだ残っていれば、薄くなるまで何度ももみ洗いをしましょう。
小さな汚れであれば、汚れた部分を水で濡らすだけでOK。濡らした場所にハンカチやペーパータオルなどをあてがって、汚れを浮き上がらせます。その後は洗濯表示に合う方法でお手入れすれば、問題なく汚れを落とせるでしょう。
しっかり洗えるなら洗濯用洗剤を使う
自宅でボールペンの汚れが付着した場合や、すぐにしっかり洗える状況であれば、洗濯用洗剤を使った方法がおすすめ。水と石けんを使った応急処置方法と同じく、汚れた場所に洗剤を浸けてもみ洗いをします。その後はすぐに洗濯機でお手入れすれば完了。
油性のボールペンの汚れであれば洗濯用洗剤で洗う前に、汚れが付いた部分へ消毒用エタノールを吹きかけ、布やティッシュペーパーなどでたたき洗いをしてある程度汚れを消すのがよいでしょう。その際、エタノールによる布の変色が起こらないかどうか、目立たない部分でテストしておくことをおすすめします。
【壁・床】の場合
壁や床は小さい子どものイタズラ書きだけでなく、普段何気なくボールペンを使っている際にも汚れが付いてしまう場所。汚れが目立ちやすい場所でもあるため、特に素材に合わせた方法を取り入れるのがポイントです。
白色の壁・床であれば漂白剤
白色の壁と床に付着したボールペンの汚れを消すなら、漂白剤でやさしくこする方法があります。漂白剤を湿らせた綿棒や布で、汚れを軽く擦って落としましょう。
壁や床を傷めないためにも、汚れを消す際には強く擦りすぎないのがポイント。汚れが落ちたら、乾いた布やティッシュで水分を拭き取って完了です。
木製なら電解水ウェットシートも使える
洗剤で傷む可能性がある木製の壁や床の場合、電解水ウェットシートを使う方法を取り入れてみましょう。電解水は洗剤よりも手入れに使える場所が多く、二度拭きやすすぎなども必要ありません。
やり方もシートで直接拭くだけでとても簡単!100円ショップでも手軽に購入できるので、手軽にボールペンの汚れを消す方法としてもおすすめです。
【プラスチック・シリコン】の場合
プラスチックやシリコンは木材や布に比べると、ボールペンの汚れが付着しても落としやすい傾向にあります。早めにお手入れすることで、汚れを綺麗に落とせるようになりますよ。
軽い汚れなら消しゴムでもOK
プラスチックやシリコンに付いたボールペンなどの軽い汚れであれば、消しゴムを使えば簡単に消すことが可能です。やり方は、インクが乾いているかをチェックしてから、消しゴムでこするだけでOK。
インクがまだ乾ききっていない場合には、布やティッシュで表面のインクを拭いてからお手入れをしましょう。
消毒用エタノールで軽く拭く
消しゴムだけでは落ちない汚れの場合は、消毒用エタノールで消す方法を実践してみましょう。消毒用エタノールを含ませた布やティッシュで、汚れが綺麗になるまで拭くだけです。
プラスチックやシリコンの素材によっては、消毒用アルコールによって変色する可能性があるので、事前に目立たない場所でテストしておきましょう。
【紙】の場合
ボールペンで書類に記入しているとき、イラストを描いているときなど、うっかり書き間違いをしてしまった人は多いはず。紙はデリケートな素材なので、ボールペンの汚れを落とす際には、破れないように優しく行いましょう。
砂消しゴムを使う
紙に付着したボールペンの汚れは、砂消しゴムを使って消すのがベター。砂消しゴムとは、マジックペンやボールペンを消す際に使われる文具です。砂消しゴムに含まれる珪砂(けいしゃ)というザラザラの粉が紙の表面を削り取ることで、インクの汚れを落とす仕組みになっていますよ。
珪砂は研磨剤の1つなので、薄い紙をこすりすぎると穴が開いてしまう場合があるので注意。
厚手の紙ならカッターで削り取る
画用紙や厚紙など、厚みのある紙に付いた汚れであれば、カッターで削り取る方法も使えます。カッターの先を少しだけ出して紙に沿わせ、擦るようにして削り取っていきましょう。カッターは刃物ですので、削り取る際にはケガをしないように手元に注意してくださいね!
【肌】の場合
服と同じく、ボールペンの汚れが付きやすい場所が肌です。毎日のボディケアで少しずつ落ちていきますが、ボールペンの汚れが付いたままだと気になりますよね。ここからは、少しでも早く汚れを消す方法をご紹介します。
ハンドソープ・石けんで洗う
肌に付着したボールペンの汚れは、毎日の手洗いで簡単に落とせます。肌に刺激を与えないように、ハンドソープや石けんで優しくこするだけでOKです。
手早く落としたいなら除光液もおすすめ
しつこいボールペンの汚れをすぐに落としたいなら、除光液を使うのもよいでしょう。油性ボールペンの汚れにも対応できるうえ、布やティッシュに除光液を含ませて拭くだけで完了します。
ただし、肌質によっては肌荒れにつながる可能性があるため、肌トラブルが気になる人はクレンジングオイルやベビーオイルを使うのもおすすめですよ。
ボールペンの汚れを落としたいときに役立つ便利アイテム
自宅にあるものでも良いですが、確実に専用のクリーナーで落としたい!という方はぜひ注目してください。ボールペンのインク落としに役立つアイテムをご紹介します。
油性ペンの汚れをスマートに除去!Dr.Beckmann/ステインデビルス ボールペン クレヨン用
ドイツの衣類ケアブランドである「Dr.Beckmann」の「ステインデビルス」は、自宅でボールペンの染みを落とすことを考えて作られたリムーバー。ボールペンだけでなく、蛍光ペン・鉛筆・クレヨン・サインペンなど、さまざまな筆記具の汚れに対応しています。
使い方は簡単で、汚れが付着した場所に垂らし、少し待ってから布やティッシュで軽く拭くだけ。キャップにはチャイルドロックが付いているので、小さい子どもがいる家庭でも使いやすいですね。
ステインデビルス ボールペン クレヨン用
Dr.Beckmann
¥550(税込・参考価格)
紙のボールペン汚れをきれいに。SEED/サンドイレーザー EP-512
消しゴムや修正テープを手掛けるメーカー「SEED」の「サンドイレーザー EP-512」。印刷文字やボールペンに対応した砂消しゴム「512」をリニューアルしたものであり、従来のゴム製よりも劣化に強いプラスチック素材で作られています。紙を傷めにくい研磨剤を使っているため、薄い紙の汚れにもおすすめですよ。
サンドイレーザー EP-512
SEED
¥387(税込・参考価格)
落としにくいボールペンの汚れを綺麗にしよう!
頑固で落ちにくいイメージのボールペンですが、ちょっとした工夫でインク汚れが落ちやすくなります。今回ご紹介した方法やアイテムを参考にしながら、気になるボールペンの汚れを落としてみましょう!
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