仕事で万年筆を使う理由って?その魅力とおすすめのメーカー・モデルをご紹介
大人の品格が漂い、特別なシーンで使われるイメージの万年筆。手に取るだけで、背筋がしゃんと伸びる気がしますよね。そんな万年筆を、仕事でも上手に使いこなしてみませんか?この記事では、万年筆を仕事で使う理由や魅力、おすすめのモデルをご紹介します。
万年筆って仕事で使えるの?
普段ボールペンを使っていると、「万年筆って仕事で使う機会あるのかな?」と感じますよね。でも、万年筆は軽い書き心地で手が疲れにくく、実は普段使いにも向いている筆記用具。また、正式な書類を書くときに万年筆を使うときちんとした印象を与えるので、持っていると便利なんですよ。
仕事で使う文具、特に筆記用具は人柄や仕事のスタイルを映し出すアイテムです。品のあるおしゃれな万年筆を仕事で使いこなせば、一目置かれる存在になれるかもしれません。
仕事で万年筆を使う理由、メリット
それでは、仕事で万年筆を使う具体的なメリットを見ていきましょう。今仕事で使っている筆記具と比べながら、実際に仕事で万年筆を使う様子をイメージしてみてください。
軽い筆圧で綺麗な文字が書ける
ボールペンはペン先に内蔵されたボールを回転させながらインクを出すので、筆圧をかけながら書く必要があります。一方万年筆は、筆圧をかけなくてもインクが自然とカートリッジからペン先へ流れるので、滑らかに文字が書けるんです。そのため、長時間の筆記でも疲れにくいんですよ。
また、万年筆はボールペンと違い、ペン先に柔らかさがあります。そのため、日本語の特徴であるトメやハライが表現しやすく、綺麗な文字がスラスラと書けるんです。万年筆を1本持っておけば、仕事で書く大切な書類や手紙も美しく書くことができそうですね。
万年筆のニブと呼ばれるペン先には太さの種類があります。メーカーにより多少の違いはありますが、仕事で使うにはF(細字)かM(中字)がおすすめですよ。
長く愛用できる
万年筆は定期的にお手入れをすると半永久的に使うことができるので、「愛着のあるペンをいつまでも手元に置いておきたい」という方におすすめ。一生使うと考えれば、万年筆はかなりの高コストパフォーマンス。ちょっと高価なものも使ってみたくなりますよね。
特別感を味わえる
なんといっても、万年筆には他の筆記具にはない品格が魅力。万年筆を使うことで、自分自身もワンランクアップした気持ちになりますよね。
また、長く愛用していくうちに手になじみ、ペン先の減り方も使う人の癖によって変わっていきます。このように手書きをする時間を通して「自分だけの万年筆」という特別感が味わえるのも、万年筆の良いところです。
仕事で万年筆を使うときのポイント
インクの選び方
仕事で使う万年筆インクは、大切な書類や手紙で使ったり、ササッとメモを取ったりするのに適したものを選びたいところ。
インクにはたくさんの種類があり目移りしてしまいますが、色は落ち着いた黒か、ブルーブラックを選びましょう。また、速乾性が高く経年劣化しにくい一般筆記用インクや顔料インクがおすすめです。
手軽なカートリッジ式がおすすめ
万年筆のインクを補充する方法は、カートリッジ式、吸引式、コンバーター式の3種類があります。なかでも仕事で使う万年筆におすすめなのはカートリッジ式。インクがあらかじめ注入してあるので、万年筆に装着するだけですぐに使えます。
カートリッジ式は、他の補充方法より若干コストパフォーマンスが低め。しかし、吸引式やコンバーター式はインクを補充するのに時間がかかってしまうんです。仕事の途中でインクがなくなったときのことを考えると、手軽なカートリッジ式が便利ですよね。
国産から海外品まで、オフィスに映える万年筆たち
クラシックな佇まい。セーラー万年筆のスリムなモデル
落ち着いたシックな色のボディや、金色のクリップや蓋栓のいかりマークに高級感が漂う「セーラー万年筆」の「プロフェッショナルギア スリムミニ」。定番の「プロフェッショナルギア」をコンパクトにしたモデルで、手軽に持ち運べる万年筆です。
スリムなサイズですが、機能は本格的。その理由は、「ニブ」と呼ばれるペン先に14金を使っていて、書き心地が柔らかく、インクの腐食にも強いからです。また、万年筆職人が一つずつ検査したペン先はインクの流れが安定していて、仕事で使うのにぴったりなんですよ。
カラーバリエーションは、日本人の肌になじむアイボリーや、深い栗皮色のマルン、定番のブラック…と、モロッコのタイルや雑貨をイメージしたという色はどれも魅力的。落ち着いた印象で、ビジネスシーンにもよく馴染みます。
プロフェッショナルギア スリムミニ
セーラー万年筆
¥16,500(税込・参考価格)
パイロットのノック式万年筆
万年筆を仕事で使うときに、「ちょっとネックだな…」と感じるのが蓋を開けることですよね。素早く文字を書き込みたいときは、その動作さえカットしたくなります。そんな小さな悩みに答えたのが、「PILOT(パイロット)」の「キャップレスデシモ」です。
万年筆にキャップが無いなんて、少しびっくりしますよね。こちらの万年筆は、「キャップレス」と名前にある通り、ボールペンのようにノックするとペン先が出てくるんです。
さらに、ペン先を収納するときにしっかりとシャッターがされて、気密性の高い構造になっています。そのため、ペン先が乾いたり、インクが流れてくる心配がありません。
この「キャップレス」シリーズは半世紀前から発売されていて、実はロングセラー商品なんですよ。使う人に寄り添った高い品質と利便性が、国内外で長く愛されている理由なんです。
キャップレスデシモ
パイロット
¥14,300(税込・参考価格)
パステルカラーが可愛いKAWECOの万年筆
こちらは、コンパクトでころんとしたボディがかわいい「KAWECO(カヴェコ)」の「クラシックスポーツ スカイラインモデル」です。大人っぽくかわいいくすんだパステルカラーが魅力的で、仕事で使うのが思わず楽しみになる万年筆です。
軽い素材で作られたデザイン性の高いボディに、ペン先とキャップに刻印されたKAWECOのロゴが印象的。青空みたいなミントと、夕暮れを思わせるマキアート、曇り空のようなグレー…と、どのカラーも魅力的で、目移りしてしまいそうですね。
ドイツの筆記具メーカー「KAWECO」のクラシックスポーツは、ミュンヘンオリンピックで認定された公式ペンの復刻版。クラシックのイメージと機能性や携帯性に優れたモデルで、仕事で使う万年筆にもおすすめですよ。
スカイラインスポーツ 万年筆 (M)
KAWECO
¥3,300(税込・参考価格)
万年筆を上手に仕事で使いこなそう
普段の仕事で使うには少しハードルの高さを感じる万年筆ですが、実は便利なポイントがたくさん。また、仕事で万年筆を使いこなすことで、上品できちんとした印象も与えられますよ。万年筆を持っているけどなかなか出番が無い、という方はもちろん、これを機に万年筆デビューしてみるのもおすすめです。
こちらの記事では、万年筆と一緒に持ちたい仕事用におすすめのノートを紹介しています。ぜひ併せてチェックしてみてください。