《初心者向け》カリグラフィーの始め方。最初に揃えたい道具や練習方法をご紹介
デザイン性の高いカリグラフィーに魅了されると「自分も書けるようになりたい!」と思いませんか?この記事ではカリグラフィー初心者向けに、カリグラフィーを始めるための4つのステップとおすすめ商品をご紹介。初心者でも無理なく行える練習方法で、憧れのカリグラフィーに挑戦しましょう!
カリグラフィーを始めて、素敵な美文字を書きたい!
メッセージカードや結婚式のウェルカムボードに書かれた、流れるような美文字に目が吸い寄せられた経験はありますか?あの芸術的なアルファベットを書く手法は「カリグラフィー」と呼ばれ、最近は日本でも人気が高まっています。
また、自宅でできる新たな趣味として、カリグラフィーを始めようと思っている方もいるでしょう。でも「カリグラフィーって何から始めたらいいんだろう」「初心者には難易度が高そう」と感じるかもしれませんね。
そこで今回は、初心者でも気軽に取り組めるカリグラフィーの始め方をご紹介します。
初心者が取り組むべき4つのステップ
これから紹介する4つのステップを1つ1つクリアしていけば、憧れのカリグラフィーをマスターできますよ!ぜひチャレンジしてみてくださいね。
【ステップ1】カリグラフィーの基本的な種類を知る
一口にカリグラフィーといっても、書体は豊富にあります。まずは自分が書きたい書体を見つけることから始めましょう。基本的な書体は「ゴシック体」「イタリック体」「カッパープレート体」の3種類。それぞれ文字の印象も使うペンも異なるんですよ。
ゴシック体は線の太さが均一で、カクカクとした形が存在感のある書体。イタリック体は筆記体をもとに生み出され、書きやすさと読みやすさを兼ね備えています。カッパープレート体は線が細く流麗な書体で、専用のペンを使って書くのが特徴的ですよ。
【ステップ2】カリグラフィーに必要な道具を用意する
カリグラフィー専用ペン
カリグラフィーを始めるとき、最初に用意したいのが専用のペン。万年筆に似たものもありますが、ペン先をよく見ると平たい形になっていますよ。書体によってペン先の幅を使い分けるので、書きたい書体に合ったペンを選ぶのがポイント。
ペン先が太いタイプは、ゴシック体やイタリック体を書くのに適しています。一方、ペン先が細いタイプは繊細な文字が書けるため、カッパープレート体にぴったり。メーカーによって書き心地が異なるので、できれば試し書きをして好みのペンを見つけてくださいね。
インク
続いて用意するのは、インクです。カリグラフィーペンがカートリッジ式かコンバーター式かによって、合うインクが決まります。カートリッジ式ならペンに付属していることが多いですが、コンバーター式の場合はインクを別で購入する必要がありますよ。
インクは種類が豊富なので迷うところですが、水性のものを選ぶのがおすすめ。耐水性のインクは固まりやすく、ペン先が詰まることもあるので注意しましょう。
また、初心者はインクを持て余すことがないように少量から購入すると良いですよ。さまざまなインクを試して、自分に合ったものを見つけてみて。
用紙
実は、カリグラフィーは用紙選びも重要なんです。例えば、コピー用紙は薄くてインクが滲んでしまうため、カリグラフィーには適していません。厚口のレポート用紙や細目の水彩紙など、厚めでなめらかな質感の用紙を使いましょう。
テンプレート
カリグラフィーのテンプレートがあると、初心者でも簡単に綺麗な文字が書けますよ。練習本に載っているテンプレートや、ネット上にある無料のテンプレートを使って練習しましょう。「セーラー万年筆」のサイトからも見本や練習用紙をダウンロードできますよ。
【ステップ3】テンプレートの上からなぞり書きする
必要な道具が揃ったら、いよいよ練習をスタート!最初はテンプレートを見ながら書くよりも、上からなぞる方が簡単で迷いなくペンを動かせますよ。ぎこちないかもしれませんが、繰り返しなぞれば書き方のコツを掴めるはず。上達の過程を楽しみながら練習してみてください。
【ステップ4】好きなアイテムに書いてみる
思い通りに文字が書けるようになってきたら、メッセージカードなどに言葉を綴ってみて。最初からペンで書くのではなく、鉛筆で下書きしてから清書するのがコツです。また、アンダーラインを引くと文字をまっすぐ書けるのでやってみてくださいね。
カリグラフィーの基本的な書体や書き方についてもっと知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。初心者でも取り組みやすいよう、動画付きで書き方を解説しています。
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始めやすくて続けやすい。初心者におすすめの練習方法
カリグラフィーを始めたら、挫折せずスムーズに上達していきたいですよね。そのためには、初心者に合った方法で練習することが大切です。初心者が徐々にレベルアップしていける、おすすめの練習方法を見てみましょう。
最初はインクをつけずにペンを動かす
カリグラフィーを始めるとなると、すぐにインクを付けて書きたくなりますよね。でも、ちょっと待った!初心者は、まずカリグラフィーペンの使い方に慣れる必要があります。お手本に沿ってペンを動かすことに集中すると、徐々に使い方が分かってきますよ。
美しいラインを目指して繰り返し書く
インクを付けて練習に入るとき、いきなり文字を書き始めるのは要注意。カリグラフィーは線の角度や流れがカギになるので、繰り返し線を引く練習方法が初心者にとって効果的です。同じ角度を保ちつつ、まっすぐやカーブなどさまざまな線を書いてみて。
線の書き方が掴めてきたら、続いてアルファベットを練習しましょう。画像のように1つのアルファベットを反復して書く方法をすれば、着実に書き方を覚えられそうですね。ラインが美しく流れるよう注意しながら、丁寧に書き進めてみてください。
難易度の低いイタリック体から書き始める
書体を決めるときは好みで選んでもいいですが、難易度が高いと挫折してしまいがちですよね。そこでおすすめなのが、初心者に優しい「イタリック体」から書き始めること。負担にならず練習を続けられますよ。
文字に慣れたら文章を練習する
アルファベットが一通り書けるようになったら、自分の好きな言葉や誰かに贈りたい文章を綴ってみて。文字のサイズや角度、間隔が揃っているかに注意して、焦らず書くことが成功に繋がりますよ。画像のように惚れ惚れする美文字が書けたら、達成感もひとしおですね!
初心者でも使いやすい。おすすめのカリグラフィーペン
使い勝手のいい道具を使うことは、カリグラフィーの上達に欠かせないポイント。また、おしゃれなデザインだと練習のモチベーションも上がりますよね。ここでは、機能性とデザイン性を兼ね備えたカリグラフィーペンをご紹介します。
万年筆タイプのカリグラフィーペン
万年筆ブランドとして有名な「カヴェコ」から、カリグラフィーデビューにぴったりのペンをご紹介。カヴェコらしさが表れた太めの軸は、手にしっかりフィットして書きやすいです。普段万年筆を使い慣れている方なら、すんなり使いこなせるはず。
こちらのセットペンには、1.5mmと2.3mmのペン先が付いています。1.5mmは細すぎず太すぎない、見やすい線が書けるので普段の練習におすすめ。2.3mmを使うと存在感のある線になるため、大きな文字をのびのびと書きたいときに試してみて。
カリグラフィーセット S
カヴェコ
¥6,600(税込・参考価格)
いろいろな書体に対応するカリグラフィーペンセット
初心者でも本格的な道具を使いたい!という方におすすめなのがこちら。カリグラフィー用のペン先で有名な「ブラウゼ」のペンセットです。6種類あるペン先から、書きたい書体に対応するものを選べるのが魅力的。ペン先を付け替えれば、いろいろな書体に挑戦できますよ。
パッケージには、それぞれのペン先で書いた文字が載っています。どんな書体が書けるのかが一目で分かるのはうれしいですね。全てのペン先を使って練習し終える頃には、きっとカリグラフィーの豊富な書体をマスターしているはず!
カリグラフィー&ライティングセット
ブラウゼ
¥3,300(税込・参考価格)
初心者に合った方法でカリグラフィーを楽しもう
カリグラフィーの始め方や、初心者向けの練習方法をご紹介しました。意外と気軽に始められるんだ、と驚いたかもしれませんね。見とれるような美文字を自分の手で生み出せたら、胸が高鳴ること間違いなしです。早速道具を揃えて、カリグラフィーの世界に飛び込んでみて。