春に送る手紙の書き出し方・結び方。ビジネス〜カジュアルまで使える例文24
この記事では、春の手紙にふさわしい書き出しの挨拶と、結びの挨拶の書き方をご紹介。ビジネスシーン向けの改まった表現からカジュアルな手紙に合う自然な言い回しまで、例文と併せて解説します。暖かな陽気が心地良い春に、心も温まるような季節感のある手紙を送ってみませんか?
書き出しと結びにこだわって、春を感じられる手紙に
出会いと別れの多い春は、なにかと手紙を書く機会が増えるもの。せっかくなら、春らしい季語やフレーズを取り入れて、温かさが感じられる手紙に仕上げたいですよね。しかし、SNSやメールでのやり取りが主流の今。手紙を書き慣れていなくて、書き出しや結びの挨拶文の書き方に悩んでしまうこともあるかもしれません。
そこで今回は、挨拶文の書き方をビジネスとプライベートの2軸で解説。以下で手紙を送る時期やシーンに合わせた書き出しや結びの例文を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【ビジネス】春の手紙にふさわしい、書き出し・結びの挨拶文
ビジネスレターなど、フォーマルな春の手紙におすすめな書き出しと結びの挨拶文をまとめました。
書き出しの挨拶文
- 迎梅の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
- 軽暖の候、貴社の皆様にはお元気でご活躍のことと存じます。
- 早春の候、貴社の皆様におかれましては一層ご健勝のことと存じます。
- 春寒ようやくゆるむ候、貴社におかれましてはますますご盛栄のこととお喜び申し上げます。
- 仲春の候、ご清栄のこととお喜び申し上げます。
【3月】例文
- 陽春の候、貴社ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
- 春風駘蕩の候、皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます
- 春爛漫の候、貴社におかれましてはますます輝かしい春をお迎えのことと存じます。
- 春たけなわの季節となりましたが、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
【4月】例文
- 新緑の候、貴社におかれましてはますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
- 惜春の候、貴社の皆様にはお元気でご活躍のことと存じます。
- 薫風の候、皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます
- 若葉のみぎり、貴社におかれましてはますますご盛栄のこととお喜び申し上げます。
【5月】例文
結びの挨拶文
- 新年度を迎えましても、貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。
- 春の訪れと共に、ますますのご活躍をお祈り申し上げます。
- 寒暖定まらぬ時期ですので、くれぐれもご自愛ください。
- 新年度に向けて何かとお忙しいとは存じますが、ご返事賜りたくお待ちいたしております。
【3月】例文
- 花冷えの季節、どうぞお体を大切になさってください。
- 春爛漫を満喫なさって、ご活躍のほどお祈り申し上げます。
- 陽春のみぎり、皆様のますますのご健勝を心よりお祈り申し上げます。
- 新年度を迎えご多用のことと存じますが、ご返事賜りたくお待ちいたしております。
【4月】例文
- 初夏を感じる風に、心が引き締まる思いです。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
- 梅雨入りも間近なようです。皆様のご多祥を心よりお祈り申し上げます。
- 来る夏に向け何かとお忙しいかと存じますが、ご返事賜りたくお待ちいたしております。
- 季節の変わり目ゆえ、どうぞご自愛ください。さらにご活躍されますことを祈念申し上げます。
【5月】例文
【カジュアル】春の手紙にふさわしい、書き出し・結びの挨拶文
続いて、親しい間柄の相手に送るカジュアルな書き出しの挨拶文をご紹介します。春の手紙にふさわしい、季節感のある言葉を取り入れてみて。
書き出しの挨拶文
- 寒さ残る風の中に時折春を感じる季節となりました。お元気でお過ごしでしょうか。
- 桃の節句が過ぎ、ようやく春らしくなってきました。皆様お健やかにお過ごしのことと存じます。
- 少しずつ暖かくなり、虫たちが土の中から顔を出す啓蟄の季節になりました。皆様お元気ですか?
- 木々の芽もふくらみ始め、ようやく春らしくなってきましたね。風邪などひいていませんか。
【3月】例文
- 春色が日増しに濃く感じられるようになりましたね。
- うららかな春の日差しが心地よいこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
- もうすぐゴールデンウィークですね。今から心がウキウキしています。
- 新一年生の真新しいランドセルに、春を感じています。皆様お元気ですか。
【4月】例文
- 花の盛りもいつしか過ぎて、行く春を惜しむ季節となりました。皆さんお変わりございませんか。
- 風薫る5月となりました。皆様、お元気でいらっしゃいますか。
- 吹く風に夏の気配を感じる今日この頃。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
- 若葉の色が眩しい、新緑の季節となりました。皆様お健やかにお過ごしでしょうか。
【5月】例文
結びの挨拶文
- まだまだ寒い日があります。お風邪など引きませんようお気をつけくださいね。
- 花冷えの頃は体調を崩しやすいですから、どうぞご自愛ください。
- そろそろ桜も見ごろになりますね。ぜひお花見でも致しましょう!
- 少しずつ桜の花のつぼみが膨らみ始めました。素敵な春を迎えましょう。
【3月】例文
- 新生活を迎え環境に慣れるまで何かと大変かと思いますが、どうぞ無理せずお体大切に。
- ポカポカ陽気に包まれたうららかな春、どうぞ穏やかにお過ごしください。
- 新年度が始まり、忙しいことと思います。体調に気を付けて過ごしてくださいね。
- ゴールデンウィークもすぐそこです。どうぞ楽しいお休みを。
【4月】例文
- 新しい生活にもそろそろ慣れてきたことと思います。体調には十分気を付けてくださいね。
- 突然暑い日が訪れる5月。季節の変わり目ですから、お体には十分気を付けて過ごしてください。
- 風爽やかな5月、ますますのご活躍を期待しています。
- 梅雨入りも間近ですね。くれぐれもお体を大切に。
【5月】例文
春の手紙の書き出し方、結び方のポイント
書き出しには、春にふさわしい季語を添えてみて
ビジネスシーンにおすすめな「~の侯」といった時候の挨拶には、「季節やその移り変わり」といった意味があります。また、季語は本来は俳句で用いられる言葉ですが、時候の挨拶に添えることで、手紙をより春らしく仕上げることができます。
実際の気候や相手の土地の気温を考慮する
今回ご紹介した挨拶文には、ビジネス〜カジュアルまでシーンを問わず春の温度感を感じさせるものが多くあります。しかし暦の上では春でも、まだ肌寒い日が続く場合もありますよね。そのため手紙を書く際は、実際の気候や、相手の住む土地の気温なども考慮するとより気の利いた一通に仕上がるでしょう。
書き出しにオリジナルのエピソードを添えると◎
春の手紙の書き出しや結びの挨拶文には、日本ならではの素敵な表現がたくさんあります。しかし、例文をそのまま丸写ししなければいけない…なんてことはありません。手紙を送る相手とのエピソードや、春の思い出をぜひ加えてみてください。相手の心を掴む、オリジナリティのある手紙に仕上がりますよ。
- ○○さんの大好きないちごの季節になりましたね。お元気でいらっしゃいますか。
- 4月になると、大学の入学式で緊張している私にあなたが声をかけてくれたことを思い出します。
【オリジナルエピソード】例文
相手への思いやりや気遣いを忘れずに
三寒四温をくり返す春の手紙には、相手の体調を気遣う言葉をプラスしましょう。体調を崩しやすいこの時期の手紙には、相手を思いやる言葉を書き出しに綴ることで好印象を与えることができます。また、ビジネスレターの場合は、新年度に向けて相手の繁栄を祈る言葉を結びに添えると喜ばれますよ。
春を感じる書き出しと結びを手紙に添えて
春の手紙にぴったりな、書き出しや結びの言葉をご紹介しました。環境の変化が多く何かと慌ただしい春に送る手紙には、ビジネス、カジュアル問わず心がほっと安らぐ温かさを添えたいところ。この記事の例文を参考にしながら、春らしい一通に仕上げてみてくださいね。
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