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結婚・出産内祝いに添える手紙の書き方。お礼の気持ちが伝わる例文・マナー

結婚や出産など、人生の一大イベントをお祝いしてくれた相手に贈る「内祝い」。そんな内祝いに手紙を添えれば、お祝いしてくれた相手も自分も、もっと笑顔になるでしょう。今回は、そんな結婚・出産内祝いに添える手紙の書き方やマナーをご紹介します。

結婚・出産をしたときに贈る「内祝い」って何?

幸せいっぱいの結婚や出産といったイベントを迎えたときに、親戚や近所の人へ贈り物をし、幸せのおすそ分けをするのが本来の「内祝い」の意味です。幸せをみんなと分かち合えるように、お祝いの品をもらったかどうかに関わらず、内祝いの贈り物をしたり宴会を開いたりするのが古くからの習慣でした。

対して現代における「内祝い」は、親戚や友達、会社の上司など、お祝いしてくれた人たちへ「ありがとう」の気持ちを込めたお礼状とともに、お返しの贈り物をすることを指す場合がほとんどです。この習慣の変化には、贈り物を自主的に送ることが一般的ではなくなっただけでなく、「一方的に贈り物をしたら相手が戸惑ってしまうのでは?」という考え方によるものといえるでしょう。

しかし、時代によってスタイルが変わろうとも、内祝いがあなたと周りの人との縁をより深く、かけがえのないものにしてくれることには違いありません。そのため、内祝いで手紙を送る際には、基本的なマナーやタイミングをしっかり守ることが大切なのです。

内祝いの手紙の基本的な書き方

西野由樹
西野由樹

一見書くのが難しそうに見える内祝いの手紙。しかし、基本的な書き方を押さえるだけで、実はとても簡単なんです。ここからは、結婚・出産の内祝いに添えるお礼状の基本的な書き方をご紹介します。

結婚内祝いのお礼状

結婚内祝いは、結婚式の出欠席を問わず、お祝いを頂いた方全員に送りましょう。内容については、お祝いの品物を頂いたお礼に加えて、新生活の近況報告や「2人で力を合わせて明るい家庭を築いてまいります」というような、これからの抱負をメッセージに書くのがGOOD。内祝いの品物を送った場合には、その旨も記載します。そして、手紙に書く差出人の名前は夫婦の連名にするのが書き方の基本です。

また、内祝いの品物と手紙を別で送る場合には、頂いた結婚祝いが無事に届いていることを真っ先に相手へ知らせるためにも、品物より先に手紙が届くように配慮するのがマナーとされています。

ちなみに、結婚内祝いの品物や手紙を送るタイミングは、結婚祝いを頂いた後なるべく早めに出してください。結婚式の後、または新婚旅行から帰ってきてすぐの頃を目安にすると良いでしょう。結婚内祝いの手紙は、ぜひ以下の文章構成の例を参考に書いてみてくださいね。

    結婚内祝いの手紙の基本的な文章構成(一例)
  1. 時候の挨拶
  2. 結婚祝いをいただいたことへのお礼
  3. 内祝いの品物を送ったことを報告する一文
  4. 自分の近況報告・今後の抱負
  5. 今後のお付き合い・ご指導をお願いする言葉
  6. 結びの挨拶

出産内祝いのお礼状

出産祝いは、生まれた赤ちゃんを祝福するものなので、出産内祝いのメッセージには、赤ちゃんのことも記載するのが書き方の基本です。赤ちゃんの名前や、どんな願いを込めてその名前をつけたのかなどを書いてみましょう。

また、出産はお母さんも赤ちゃんも危険を伴うものなので、内祝いの手紙には母子ともに健やかであるという一文を書いておけば、お祝いを送ってくれた相手も安心しますよ。

出産内祝いの品物や手紙を送るタイミングは、お祝いを頂いてから(または生後)1ヵ月以内に出すのが基本です。しかし、産後の身体は不安定で、1ヵ月以内では体力が回復しきっていない方も多いことから、生後2ヵ月以内(お宮参りを目安としたタイミング)でも良いとされています。出産内祝いの手紙を書くときは、以下の文章構成の例を参考にしてみましょう。

    出産内祝いの手紙の基本的な文章構成(一例)
  1. 時候の挨拶
  2. 出産祝いに対するお礼のメッセージ
  3. 生まれた赤ちゃんに関する情報(名前・名前の由来・出生体重・母子の健康状態 など)
  4. 今後のお付き合い・ご指導をお願いする言葉
  5. 内祝いの品物を送ったことを報告する一文
  6. 結びの挨拶

内祝いの手紙を書くときに注意したい4つのマナー

西野由樹
西野由樹

ここでは、内祝いの手紙を書くときに注意しておきたい基本的なマナーをご紹介します。より好印象な手紙を書くためにも、ぜひチェックしてみてくださいね。

便箋・封筒の選び方

結婚や出産の内祝いに添える手紙は、お祝いを送ってくれた相手への感謝を伝える大切なもの。そのため、手紙に使う便箋や封筒はきちんと用意しておきましょう。基本的には相手との関係性や、手紙の内容に合わせたものを使用しますが「どれを選べばいいか分からない」という場合には、白色無地や薄い色でラインが引かれているようなシンプルな便箋、封筒をチョイスすればOK。

また、便箋のレイアウトについても注意しましょう。一般的にフォーマルな内容の手紙の場合は、縦書きの便箋を用意するのがマナーです。しかし、親しい間柄の友達に送る場合は横書きでも問題ありません。

忌み言葉・重ね言葉は避けよう

結婚の内祝いに添える手紙については「忌み言葉」や「重ね言葉」といった、お祝い事には不適切とされている言葉は避けるのがマナーです。忌み言葉とは、縁起の悪い言葉・言い回しのことで「別れる」「切れる」などがあります。

また、重ね言葉は同じ意味を重ねた言葉のことで、不幸が繰り返し起こることを連想させるとして不適切であるとされています。「再び」や「しばしば」などが主な例です。これらの言葉は冠婚葬祭に適していないので、それらのイベントに関する手紙を書く際にも、うっかり使っていないか注意しましょう。

「お返し」という表現・意味合いの文章は避ける

現代では「お祝いしてもらったお返しに送るもの」というイメージが定着している内祝いですが、手紙の文章には「お返し」という表現や文章を入れるのはNGです。結婚・出産祝いは、あくまで祝福や好意の意味で贈られるもの。

そのため、手紙に「お返し」という表現を入れてしまうと、内祝いが義務的になっている印象を与えたり「余計なことをして迷惑だったかな」と相手を不安にさせたりする可能性があるのです。

内祝いの品物に関する内容は簡潔にし、あくまでお祝いをしてくれたことへの感謝を手紙で書くようにするのがマナーですよ。

句読点は付けないのがマナー

普段文章を書く際には、相手が読みやすいように句読点を付けますよね。しかし、お祝い事やそれに付随する内祝いにおいて、句読点は「区切り」や「終わり」を連想させるもの。避けるのがマナーとされています。

【結婚編】内祝いの手紙の文例一覧

親しい友達へ贈る手紙の場合

親しい友達へ結婚内祝いの手紙を送る場合も、丁寧なお礼のメッセージを書きましょう。しかし、堅苦しい文章にする必要はありません。相手との関係性に合わせて、あなたの気持ちを真っ直ぐ伝えてみてください。

    親しい友達へ贈る手紙の文例
  • 先日は素敵な結婚祝いをありがとう とても嬉しかったです 頂いた○○は使いやすくてとても気に入っています 二人で温かな家庭を築いていけたらと思っています ささやかですが お礼の品を送らせていただきます これからもよろしくお願いします

親戚へ贈る手紙の場合

親戚へ結婚内祝いの手紙を送る際は、相手との関係性に合わせて文章を変えることが大切。自分より目上の親戚の場合は、フォーマルな文章でまとめましょう。また、親しい親戚や、結婚式に出席してくれた親戚の子どもへの手紙の場合は、カジュアルな文章を加えるのもOKです。

    親戚へ贈る手紙の文例
  • この度は私たちの結婚に際し 温かいお心遣いをいただき 本当にありがとうございました 心ばかりの品をお送りします 挙式から2週間 新生活にもようやく慣れてきました 未熟ではありますが 二人で明るい家庭を築いていこうと思っております これからも温かく見守っていただけましたら幸いです

上司へ贈る手紙の場合

会社の上司や目上の人に送る内祝いの手紙の場合は、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。感謝の言葉に加えて、新生活への抱負を書いておくとより好印象ですよ。また、マナーでも紹介した「句読点の有無」についても注意してください。

    上司へ贈る手紙の文例
  • この度は私どもの結婚に際しましてお祝いを賜り誠にありがとうございました 心ばかりの品をお送りしますのでお納めください 新居への引っ越しも落ち着き 不慣れながらも新生活をスタートさせました これから二人で笑顔の絶えない家庭を築いていく所存です 何分にも未熟な二人ではありますが 今後も変わらぬご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます

【出産編】内祝いの手紙の文例一覧

親しい友達へ贈る手紙の場合

親しい友達は、出産前からあなたの心の支えになってくれた人もいるはず。だからこそ、内祝いの手紙には出産前の嬉しかったエピソードなどを軽く添えるのも良いでしょう。友達が先に出産・育児を経験している場合は、今後もお互いに育児を楽しんでいけるような一文を加えてもGOOD。

    親しい友達へ贈る手紙の文例
  • 先日は素敵な出産祝いをありがとう 妊娠中は不安になりがちな私を励ましてくれてとても助かりました 今後は先輩ママとしてアドバイスをよろしくお願いします 娘がもう少し大きくなって一緒にお出かけできるのを楽しみにしているね 内祝いとして心ばかりの品をお送りします

親戚へ贈る手紙の場合

親戚へ贈る出産内祝いの手紙の場合、両親に向けた手紙のように子どもに関する内容を載せたり、子育てに関するアドバイスをお願いする一文を添えたりするのがおすすめ。結婚内祝いと同じく、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。

    親戚へ贈る手紙の文例
  • この度は子どもの誕生に際し お心遣いをいただきありがとうございました 紅葉の訪れとともに生を受けた喜びを込め 娘の名前を「秋」といたしました 御礼に心ばかりの品をお送りさせていただきます ご笑納頂ければ幸いです これからも温かいお付き合いをお願いいたします

上司へ贈る手紙の場合

会社の上司へ手紙を送る場合は、出産祝いのお礼に加えて、今後の抱負や「仕事へ復帰したら以前よりもさらに頑張ります!」という気持ちを手紙に込めるのが良いでしょう。

    上司へ贈る手紙の文例
  • この度は長男・○○の誕生に際し お祝いをいただきましてありがとうございました おかげさまで母子ともに健康に過ごしております 今後は一層仕事に励んでまいりますので 引き続きご指導のほどよろしくお願いいたします ささやかではございますが 内祝いの品をお送りいたしました ご笑納いただけますと幸いです

素敵な内祝いの手紙で幸せのおすそ分けをしませんか?

幸せを周囲の人と分かち合う、日本古来の風習である「内祝い」。そんな内祝いの贈り物に添える手紙だからこそ、マナーを意識した文章でまとめれば、大切な人との縁がより深いものになるでしょう。ぜひ今回ご紹介した文例やマナーを参考に、あなたらしい手紙を書いてみてくださいね。

内祝いに添えるメッセージをもっと知りたい!という方は、こちらの記事もチェックしてみて。感謝の気持ちが伝わる例文8つをご紹介しています。

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