心からの祝福を伝えよう！「友人代表スピーチ」の手紙の書き方・マナーをご紹介

一生に一度の結婚式。そんな大切な場の友人代表スピーチを頼まれるなんて、とても嬉しい反面、どんな内容にしよう？と困っている方も多いはず。そこで今回は、友人代表スピーチの手紙の書き方や基本マナー、手紙の例文をご紹介します。

手紙形式の友人代表スピーチで、想いをしっかり伝えよう

友人代表スピーチというと、原稿を暗記して当日は何も持たずにスピーチをするイメージがある方もいるかもしれません。しかしその場合、緊張や式の感動などからスピーチの内容を忘れてしまうことも。

そこでおすすめなのが、事前に書いた手紙を読み上げる形式の友人代表スピーチです。手紙形式の友人代表スピーチには、以下のようなメリットがあります。

友人代表スピーチを手紙形式にするメリット

• ほどよくリラックスして友人代表スピーチができる
• 伝えたい想いをしっかり伝えられる
• 丸暗記というプレッシャーがないので友人代表スピーチまでの挙式や披露宴も楽しめる
• 友人代表スピーチの手紙を新郎新婦にプレゼントできる

このように、自分の緊張を減らせたり、新郎新婦へのプレゼントにもなる手紙形式の友人代表スピーチ。初めて友人代表スピーチを任された方や緊張しやすい方には、とくにおすすめの方法です。

友人代表スピーチの手紙に使うレターセットも悩みがちなところですが、デザインに決まりはありません。結婚式らしい白のレターセットでも、新郎新婦の好きな色などでもOK。ホテルウェディングやガーデンウェディングなど、結婚式のスタイルに合わせて選んでみてもいいですね。

あとで新郎新婦に手紙を読み返してもらうときのプチサプライズとして、シンプルなレターセットにイラストなどでデコレーションをするのも喜んでもらえそう。”結婚式”で使うレターセットということを意識して、新郎新婦に喜んでもらえるものを用意しましょう。

友人代表スピーチの手紙で気を付けたい基本マナー

読みやすいように丁寧な字で書く

友人代表スピーチで使う手紙は、読みやすいように丁寧な字で書くのがマナー。スピーチ本番に、自分が書いた字で苦戦してしまうことを防ぐほか、あとで新郎新婦が読み返したときにも読みやすく、しっかりと想いも伝わります。

また、誤字脱字にも要注意です。訂正箇所が見つかったときには、修正テープなどを使うのではなく、基本的に新しい便箋に書きなおすようにしましょう。

マイナスの印象を受ける内容は手紙に書かない

友人代表スピーチの手紙では、マイナスの印象を受ける内容は避けます。新郎新婦やゲストに嫌な思いをさせないように、手紙の内容には十分注意しましょう。

結婚式には両家の親族や新郎新婦の会社の上司など、多くのゲストが参加します。そのため、その場にいる皆が楽しめるような、友人代表スピーチの内容を考えることが大切です。過去の恋愛話や暴露話などはNG。基本的には、新郎新婦を褒めるなど、新郎新婦により好印象を抱くようなエピソードがいいですね。

心配な方は、新郎新婦に友人代表スピーチでは避けてほしいエピソードや、話してもいいエピソードなどを事前に聞いてみるのがおすすめです。具体的に話したいエピソードが決まっている場合は「○○の話をしたいんだけど大丈夫？」といった感じで内容を確認し、手紙に書きましょう。

忌み言葉は使わない

友人代表スピーチでは、忌み言葉の使用を避けるのもマナーです。忌み言葉とは、不幸を連想させるため、特定の場面での使用を控える言葉のこと。「別れる」「切る」「苦しむ」など、終わりを意味する言葉やネガティブな言葉が忌み言葉とされています。

また、忌み言葉のなかに含まれる重ね言葉にも注意が必要です。「重ね重ね」「繰り返し」などは、結婚式の場面では再婚を連想させる言葉として使用するのは控えます。無意識に使いがちな言葉がたくさんあるので、これらにも注意して友人代表スピーチの手紙を書きましょう。

しかし、手紙の流れではどうしても不自然になってしまうこともありますよね。そういったときには、状況に応じて書き方を少し変えるのもコツの一つ。「まだまだ」は「今はまだ」、「繰り返し〇〇しました」は「よく〇〇しました」などに書き換えるなど、友人代表スピーチでは書き方を工夫するようにしましょう。

3～4分以内に読み終える長さの手紙にする

友人代表スピーチの手紙は、新郎新婦からとくに指定がない限り、3～4分以内に読み終える長さにするのもマナーの1つ。スピーチ本番、新郎新婦やゲストにゆっくりと語りかけるように、3～4分程度で読み終えるような文章量を意識しましょう。当日スラスラと読めるように、事前に何回か声に出して読んでおくのもコツです。

友人代表スピーチの基本的な構成

1.挨拶

友人代表スピーチの手紙は、挨拶から始めます。「○○さん、◎◎さん、ご結婚誠におめでとうございます。ご両家ご親族の皆様にも、心よりお祝い申し上げます」など、新郎新婦と両家の親族に対するお祝いの言葉を伝えましょう。

2.自己紹介

挨拶を終えたら、自己紹介に移ります。「ただいまご紹介にあずかりました、新婦◎◎さん友人の△△と申します。◎◎さんとは、小学生のころからの付き合いです」など、友人代表スピーチでは自分の名前だけでなく、新郎新婦との関係性も説明するのがおすすめです。

3.新郎新婦とのエピソード

挨拶と自己紹介は、手紙には書かず、友人代表スピーチのメインとなる新郎新婦とのエピソードから手紙に書きます。書き方はさまざまですが、新郎新婦の人柄が分かる素敵なエピソードを選ぶのがコツです。手紙の構成の中でも、ゲストの皆が一番楽しみにしている部分なので力を入れて書いてくださいね。

学生のころからの友人であれば学校の行事でのエピソード、会社の同僚であれば一緒に頑張ったプロジェクトのエピソードなど、どんなことがあったか細かく思い返してみましょう。思い出すのに時間がかかる場合は、過去の写真などを見返すのもコツです。

4.新郎新婦へお祝いや激励の言葉

つづいて、新郎新婦へはなむけの言葉を手紙に書きます。「これから嬉しいことも大変なこともあると思いますが、どんな時もお二人で力を合わせ、幸せな家庭を築いてください」など、新郎新婦をそっと支えるような言葉がいいでしょう。

5.結び

友人代表スピーチの最後の流れとして、結びの言葉を伝えます。結びの言葉は、手紙には書きません。「友人一同、お二人の幸せを応援しています」など、自分の気持ちを締めの文章にしましょう。

「手紙形式の友人代表スピーチ」例文

1.新郎新婦と同僚の場合

○○さん、◎◎さん、ご結婚誠におめでとうございます。ご両家ご親族の皆様にも、心よりお祝い申し上げます。ただいまご紹介にあずかりました、新郎○○さん、新婦◎◎さんと同僚の△△です。僭越ではございますが、友人を代表して、お祝いの言葉を述べさせていただきたいと思います。

とくに新婦の◎◎さんとは、プライベートでも遊んだりと仲良くさせてもらっています。今日はしっかりと気持ちを伝えるために、手紙を書いてきましたので読ませていただきます。ここからは普段通り、◎◎ちゃんと呼ばせてください。

○○さん、◎◎ちゃん結婚おめでとう。同期のなかでもひときわ仕事ができるお二人は私の憧れでもあります。同じプロジェクトに参加したときの、お二人の活躍は目覚ましいものでした。アイデアを積極的に出し、すぐに形にしてくれた○○さんと、クライアントとの架け橋になりながらプロジェクトのまとめ役を担ってくれた◎◎ちゃんは、当時から息ぴったりでした。

◎◎ちゃんが○○さんに惹かれていることは教えてもらっていたので、バレンタインには、プロジェクトに参加していた男性社員の皆様宛と言いながらも、とくに○○さんが好きそうなチョコレートを私と◎◎ちゃんの二人で用意しましたね。私は、○○さんがチョコレートを手に取ったときの◎◎ちゃんの嬉しそうな顔に癒されていました。

告白が成功したことを教えてくれたときの◎◎ちゃんはそれはもう喜びいっぱいの笑顔で、○○さんも◎◎ちゃんのこんな笑顔に惹かれていたんだろうなと思いました。

お二人がお付き合いをしていた3年もの間、いつも◎◎ちゃんから幸せエピソードを聞いていましたが、今こうして、お二人の幸せな姿をお祝いできることがとっても嬉しいです。○○さん、◎◎ちゃん、末永くお幸せに。これをもちまして、お二人へのはなむけの言葉とさせていただきます。本日は、本当におめでとうございます。

2.新婦と昔からの友人の場合

○○さん、◎◎さん、ご結婚誠におめでとうございます。ご両家の皆様にも心よりお祝い申し上げます。ただいまご紹介いただきました、新婦◎◎さんの友人の△△と申します。◎◎さんとは中学時代からの友人です。

僭越ではございますが、友人を代表して、お祝いの言葉を述べさせていただきたいと思います。緊張で上手く話せないかもしれないと思い、手紙を書いてきましたので読ませていただきます。さん付けは照れるので、ここからはいつも通り◎◎と呼ばせてください。

◎◎、結婚おめでとう。◎◎と出会ったきっかけは、一緒の部活に入ったことだったね。吹奏楽部の花形ともいえるトランペットはソロパートも多かったけど、緊張している姿を見せずトランペットを吹く◎◎の姿は本当にかっこよくて、今でもよく覚えています。

持ち前の明るさがあって、責任感が強い◎◎だから、先輩にも後輩にも好かれていて、私にとっても自慢の同期でした。◎◎が部長、私が副部長に選ばれてからは、一緒にこの部を良くしようと頑張ったよね。一番の思い出は、やっぱり夏のコンクールです。

夏休みなのに1日も休まず毎日練習して挑んだコンクールはあまりいい結果とは言えなかったけど、「結果ではなくここまで頑張った皆を認めたい」と話してくれた◎◎のおかげで、今ではすごくいい思い出です。あの時は本当にありがとう。

そんな◎◎から、○○さんを紹介されたときには自分のことのように嬉しかったです。

○○さん、◎◎はその優しさから自分のことより相手を優先しすぎてしまうこともあります。そんなときは、○○さんが◎◎を優しく包み込んであげてください。お二人の末永い幸せをお祈りしています。本日は、本当におめでとうございます。

友人代表スピーチで、新郎新婦に幸せを

一生に一度の晴れ舞台の友人代表スピーチを任されるということは、あなたと新郎新婦との関係がすばらしいものであるということ。きっと本番は緊張してしまうことと思いますが、焦らずに手紙を開いて、新郎新婦へのお祝いの気持ちをゆっくり伝えましょう。

手紙の書き方や、どういった流れで書けばいいんだろう？と困ってしまったときには、ご紹介した構成や例文を参考にしていただけると幸いです。

友人代表スピーチで使うレターセットをどれにしようかな？と悩んでいる方は、こちらの記事を参考にしてくださいね。

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