TOP
  1. Home
  2. >
  3. LIFE
  4. >
  5. ガラスペンと万年筆はどう...

ガラスペンと万年筆はどう違う?使い方やインクについてわかりやすく解説!

この記事は商品PRを含みます。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

涼しげで美しいガラスペンと、気品のある質感の万年筆。どちらも多くの文具好きを虜にしているアイテムですが、それぞれに違った魅力があるんです。今回は、ガラスペンと万年筆の違いを解説します。使い方やインクについても解説しているので、2つの文具を使い分けて、いつもの「書く時間」をもっと素敵に演出しましょう!

それぞれが魅力的なガラスペンと万年筆

シャープなペン先から上質感が漂う万年筆と、宝石のような透明感がきれいなガラスペン。どちらも、いつもの「書く時間」をより上質に演出してくれる実用的な文具です。

ガラスペンの歴史は1902年と意外に最近で、生まれたのはなんと日本。明治時代の風鈴職人によって生み出されたつけペンの一種で、そのなめらかな書き心地が日本国内だけでなく、ヨーロッパを中心に世界中へ広まっていきました。繊細なペン先・軸の造形は、今や各メーカーの個性の見せどころといえるでしょう。

対して万年筆の歴史は古く、今日の万年筆の基礎が誕生したのは18世紀のイギリスとされています。英語で「fountain pen(=泉のペン)」と呼ばれるように、ペン先から泉のようにインクが湧き出てくる仕組みがチャームポイント。一説によると、手入れすれば万年でも使えるという理由から「万年筆」と呼ばれるようになったのだとか。

同じ「筆記用具」だけど、生まれた場所も歴史も違う…。そんな万年筆とガラスペンは、使い方もそれぞれ少しずつ違います。今回は、万年筆とガラスペンの違いを知って、筆記具の魅力を満喫していきましょう!

ガラスペンと万年筆の違いとは?

西野由樹
西野由樹

ぱっと見ただけでも違うものというのは分かりますが、具体的にどんなことが違ってくるのでしょうか?まずはガラスペンと万年筆の違いを見ていきましょう。

デザインと素材

ガラスペンと万年筆の大きな違いは、ペン先のデザインと素材。ガラスペンはペン先がガラス素材でできています。ペン先には吸い上げたインクを溜めておくための溝が入っているため、一度インクをつけるだけでたくさん文字を書くことができます。

一方、万年筆のペン先には金やステンレスなどの金属が使われています。シャープな形状の先端部分が紙に触れることで、ペン先にインクが伝わり文字が書き込める仕組みになっているんですよ。ペン先の素材によって違った書き味と質感を楽しめるのが魅力です。

インクの入れ方

ガラスペンはつけペンの一種なので、インクがかすれる度にペン先をインクボトルへ浸けて補充する必要があります。

また、万年筆のインクの入れ方はガラスペンと違い、ペン先をインクボトルに浸けて吸い上げる吸入式とカートリッジ式の大きく2種類がありますよ。万年筆のモデルによっては、吸入式とカートリッジ式の両方に対応している「コンバーター式」を採用しているものも。

書き心地

使われている素材が異なるのもあって、ガラスペンと万年筆は書き心地も違います。ガラスペンは素材本来のサラサラとした滑らかな書き心地が魅力。丸みのある形状のペン先は引っ掻き感も控えめで、引っ掛かりやかすれが出にくく、爽快な書き心地を楽しみたい人にはぴったりですよ。

万年筆は、素材の種類によって異なる書き心地が堪能できます。ステンレス素材の万年筆は硬めのタッチが特徴で、カリカリとした音とともに心地よい筆記感を味わえますよ。金素材を使用したものはペン先が柔らかい傾向にあり、使っていくほどに手になじむような優しい書き心地を堪能できます。

お手入れ方法

ガラスペンと万年筆のどちらにおいても、お手入れは「水洗い」が基本。ガラスペンの場合は、絵筆と同じようにペン先を水ですすいだ後に、清潔な布・ティッシュなどで水気を拭き取るだけでOK。

しかし、シンプルな構造のガラスペンと違い、万年筆は細かいパーツで構成されているので、メーカーが推奨する方法でお手入れをしなくてはいけません。一般的にカートリッジ式であれば、首が付いたままのペン先を水やぬるま湯に浸します。コンバーター式であれば、水の吸引と排出を繰り返して内部をすすぐ必要がありますよ。

ガラスペンと万年筆を選ぶ際のポイント

ガラスペンの選び方

西野由樹
西野由樹

ガラスペンを選ぶポイントは、主にデザインと素材の2つ。それぞれのポイントに注目することで、より自分好みの一本が探しやすくなりますよ。

デザイン

ガラスをさまざまな形に加工して作るガラスペンだからこそ、メーカーによってデザインが少しずつ違います。配色や模様の入り方なども1本ずつ異なるので、実際に手に取って選んでみるのがおすすめ。特定のコンセプトにあわせたデザインや、ペン置きのデザインまで凝っているペンもあります。自分が「素敵!」と思うものを選んでみてくださいね。

素材

ガラスペンの素材は主に軟質ガラス・硬質ガラスの2種類。軟質ガラスは柔らかくて加工がしやすいので、デザイン性が高い傾向にあります。対する硬質ガラスは、一般的に「耐熱ガラス」として知られているもの。耐熱性や耐摩耗性に優れているので、初心者にも扱いやすいですよ。

万年筆の選び方

西野由樹
西野由樹

ガラスペンに比べて使われている素材が多彩な分、万年筆の選び方はさまざま。以下の選び方を参考にしながら、より書きやすくてシーンに合った一本を探してみてくださいね。

インクの補充方法

万年筆のインクの補充方法は大きく分けて「吸入式」と「カートリッジ式」。このうちカートリッジ式のセッティングは特に簡単で、万年筆のメーカーにあった専用カートリッジをペン軸部分に挿し込むだけ。万年筆初心者でも扱いやすいです。

しかし、使えるカートリッジの種類はメーカーによって違いがあります。多彩な色で文字を書きたい人は万年筆吸入式、初めて万年筆を使う人はカートリッジ式に対応しているモデルを選ぶのがおすすめです。もちろん、両用式もありますよ。

素材

万年筆のペン先の「素材」は、チェックしてほしいポイント。ステンレス、金など、素材によって書き心地だけでなく耐久性も違うからです。ステンレス素材の万年筆は比較的価格がリーズナブルですが、素材自体の柔軟性が低いことから筆圧や落下の衝撃などでペン先が変形することがあります。

一方で、金素材の万年筆は価格帯が高めのものが多いですが、古典インクをはじめとした酸性のインクを使った場合でも錆びにくく、素材の柔軟性が高いのでペン先の修理や調整がしやすくなっていますよ。1本を長く愛用したい人にぴったりです。

字幅

どれも同じように見える万年筆ですが、実は書ける文字の太さ(=字幅)にも違いがありますよ。メーカーによって表記や太さに違いはありますが、最も字幅が細い「EF(エキストラファイン)」をはじめ、豊富な種類が用意されています。以下に主な字幅の種類をまとめていますので、万年筆選びの参考にしてくださいね!

    万年筆の字幅の種類一覧(一部)
  • EF(エキストラファイン):やや硬い極細字。手帳、帳簿などの小さいスペースに書き込むときに人気
  • F(ファイン):一般的な細字。ノート、手紙などさまざまな用途に使えるので、初心者にもおすすめ
  • M(ミディアム):一般的な中字。安定感のある太めの文字が書けます
  • B(ブロード):力強い太字。宛名書き、サインなどにおすすめ

ガラスペンと万年筆、それぞれの使い方のコツ

西野由樹
西野由樹

お気に入りのガラスペンと万年筆を見つけたら、さっそく使いたくなりますよね。

ここからは、ガラスペンと万年筆を上手に使うコツを解説します。どちらも難しそうに見えてとても簡単な筆記具ですので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

ガラスペンの使い方

ガラスペンのペン先をインクにつける際は、ボトルの縁や底に当たらないようにボトルの真上からまっすぐペンを下ろします。

ペン先全体にインクがつくと、文字を書く際にインクが垂れて来てしまいます。そのため、インクをつけるのはペン先の3分の2程度にとどめるのがコツ。インクを過剰につけてしまった場合には、ボトルの縁で優しく拭って落としましょう。

持ち方はボールペンと一緒でOK。ペン先を少し寝かせ、軽く回すようにして書くとインクを余さず使えますよ。

こちらの記事では詳しいガラスペンの使い方をご紹介しています。ぜひ参考にしてくださいね。

関連記事

万年筆の使い方

万年筆は、ペン先の刻印が上になるように向けて持ちます。強い圧力が加わるとインクが過剰に出てきてしまうので、ペンを握る際には指の力を抜き、親指と人差し指で優しくペン軸を持つようにしましょう。

角度は45~60度が目安ですが、立てて書くと文字が細く、寝かせて書くと太く書くことができますよ。ペン先の角度によるニュアンスの違いを楽しみながら使ってみてくださいね。

こちらの記事では、万年筆を初めて使う方へ基本的な使い方やお手入れ方法までご紹介しています。合わせて読んで参考にしてください。

関連記事

西野由樹
西野由樹

最後に、おすすめのガラスペンと万年筆をそれぞれ紹介します。お気に入りのペンを使えば、長く愛用することができますよ。

おすすめのガラスペンと万年筆をご紹介

猫のように自由気ままに書いてみて。

台湾で人気の雑貨ブランド「TOOLS to LIVEBY」のファウンテンペンは、ビジネスにも対応できるシンプルな配色でありながら、箱やペン先に小さく猫の顔をあしらった、遊び心のあるデザインが特徴です。

キャップを外すと、かわいい猫の顔が出てきます。書類にサインをするときや日記を書いているときなど、何気なくペン先に目がいく瞬間に、ふっと笑みがこぼれてしまいそうですね。字幅はベーシックなF(ファイン)なので、さまざまなシーンで活躍しますよ。

Fountain pen
Fountain pen

TOOLS to LIVEBY

¥7,700(税込・参考価格)

Photo by hb.afl.rakuten.co.jp

クリエイティブな毎日に、シンプルで美しいガラスペンを

こちらはは、耐熱ガラスメーカーの「HARIO(ハリオ)」が手掛ける人気アイテム。ガラスペンの実用性にこだわってデザインされており、バッグやポーチなどにすっぽり入るコンパクトボディがチャームポイントです。持ち手部分にくびれがあるので握りやすく、外出時でも気軽に書き込めるようになっていますよ。

装飾のないシンプルなデザインなので、右利き・左利きどちらでも使いやすくなっています。デザイン性の高さから、第29回日本文具大賞のデザイン部門においてグランプリを受賞していますよ。耐熱ガラスの美しい透明感をとことん味わえる素敵な逸品です。

ガラスペン
ガラスペン

HARIO

¥7,700(税込・参考価格)

Photo by hb.afl.rakuten.co.jp

ガラスペンと万年筆の違いを楽しめる粋な大人になりたい

幅広い年代から人気を集めているガラスペンと万年筆。同じ筆記具ですが、素材やデザインの違いによって、それぞれ異なるニュアンスの書き心地を実現しているんですね。シーンや用途にあわせて使い分ければ、毎日の暮らしがもっと豊かになるはずですよ。ぜひ、実際にガラスペンと万年筆の違いを体験してみてください!