手紙に修正テープを使うのは失礼?正しい対処方法や書き損じを防ぐ方法について解説
手紙を書き間違えたとき、修正テープを使っていいか迷うことがありますよね。しかし、修正テープを使っての書き直しはマナー違反と判断されることもあります。そこで今回は、手紙を書き間違えたときの対処方法や書き間違いを防ぐ方法について解説します。
手紙を書き間違えたときの修正テープの利用は、避けるのが基本
手紙の書き間違いに修正テープを使うのはマナー違反
基本的に、手紙やハガキの書き損じに修正テープや修正液を使うことは失礼にあたり、マナー違反とされています。手紙・ハガキの本文や宛先、宛名など全ての部分で使用を避けましょう。その理由は、以下のとおりです。
- 相手への失礼にあたるため
- 見た目を損なってしまうため
- 手紙を書いた本人以外でも修正が可能で、改ざんなどの心配もあるため
- 書き手の信用度が欠けてしまうため(配慮ができない人では?と思われる可能性も)
手紙・ハガキの書き間違いに修正テープを使ってはいけない理由
修正テープはとても便利なアイテムですが、これらの理由を知ると、手紙やハガキでは使わないようにしようという思いも強くなりますね。修正テープは手帳や日記、勉強用ノートなどといった、「自分だけのアイテムに使うもの」と考えたほうがいいかもしれません。
しかし、仲のいい友達や家族に送るフランクな内容の手紙であるときや、社内文書といったすぐに処理される重要度の低い書類などのときには、修正テープを使ってもマナー違反とされないことも。
修正テープを使うか迷ったときには、相手との関係性や手紙・書類などの種類によって判断してくださいね。
特に修正テープの使用がNGな手紙・ハガキの種類
さまざまな手紙・ハガキのなかでも、特に修正テープや修正液などの使用がNGとされるものは以下のとおりです。
- 年賀状や喪中ハガキといった重要なハガキ
- お祝いやお悔やみの手紙
- 謝罪やお礼の手紙
- 重要度の高い書類
特に修正テープの使用がNGな手紙・ハガキ
これらのように、心から相手へ気持ちを伝えたい手紙・ハガキや大切な書類などには、修正テープの使用は避けるようにします。相手を不快にしたりトラブルを招いたりする恐れがあるため、ビジネスやプライベートに関わらず修正テープの使用はNGとなります。上記で挙げた手紙やハガキは、誤字脱字のないように十分気を付けて書いてくださいね。
手紙を書き間違えた場合は、書き直すのが正しい対処方法
手紙やハガキを書き損じてしまった場合は、基本的には新しい便箋やハガキを用意して、最初から書き直すのが正しい対処方法です。
上述したように、親しい間柄の友達や家族、すぐに処分する社内文書以外には修正テープや修正液を使うのはNGです。訂正線を引いて訂正したり、ごまかしたりすることも避けるようにしましょう。
そのためには、手紙やハガキを書き損じてしまっても書き直しができるように、封筒・便箋・郵便ハガキなどの予備を揃えておくことも意識しましょう。
point
万が一修正する場合には、修正テープより修正液がおすすめ
仲の良い友達や家族への手紙、すぐに処分する社内文書などの書類を書き間違えて修正する場合は、修正テープではなく“修正液”を使うのがおすすめ。修正テープは郵送の際にはがれてしまう可能性があるので、避けたいところです。
書き間違いを防ぐ手紙の書き方
最後に、書き間違いを防ぐ手紙の書き方を順序別に紹介します。修正テープを使うか、書き直しをするか悩む…といった事態に陥ることのないように、手紙やハガキを送る際にはぜひ以下の順序を試してみてくださいね。
①下書きをする
手紙・ハガキを書くときにまず行いたいのが、鉛筆やシャープペンシルなどを使って下書きをすること。本文だけでなく宛先、宛名など全ての部分に下書きをしておくと安心です。
下書きは相手の住所(郵便番号も含めて)や名前、会社名などをしっかり調べてからスタートしましょう。プライベートでもビジネスシーンでも、これらを間違えるのは特に失礼にあたります。相手を嫌な気持ちにさせないよう、確認しながら下書きしてくださいね。
名前や会社名の漢字は間違ってしまいがちな部分。万が一のことを防ぐために「絶対この名前、漢字で合ってる!」と思った場合でも確認することが大切です。取引先のお客様の名前などに不安がある場合は、同僚や上司に確認するようにしましょう。
下書きを行うことは誤字脱字の防止だけでなく、いつもより字を丁寧に書けたり、文章を落ち着いて考えられたりといったメリットにも繋がります。少し手間に思うかもしれませんが、実践して損はありませんよ。
②下書きの文章を声に出して読み上げる
下書きが終わったら、文章を声に出して読み上げるのも大切なポイントです。書き間違いに気づかずに下書きを完成してしまった場合にも、この過程で誤字脱字を見つけられることが多くあります。
このとき声に出さず、心の中で読んでしまうと間違いに気づかない可能性もあるため、必ず声に出すことが大切です。
会社で手紙を書いている場合や他の人が近くにいる場合などは、必ずしも大きな声で読み上げる必要はありませんが、ゆっくり確認するように読み上げるのがポイントです。
③ゆっくり丁寧に清書する
下書きを声に出して読み上げ、誤字脱字がないことを確認できたら、ボールペンなどでゆっくり丁寧に清書します。
下書きのときにはしっかり書けていた漢字などを、清書の際に書き間違えてしまうこともあるため、落ち着いて取り組める時間がしっかり確保できるときに清書することも大切です。
清書が完了したら、下書きの文字をしっかり消すことも忘れないようにしましょう。ボールペンなどのインクがにじんでしまうことのないように、インクがしっかり乾いたことを確認してから行ってくださいね。
手紙の書き間違いには修正テープの使用を避け、書き直すことを心がけよう
書き間違いを訂正するのに役立つ修正テープですが、プライベートやビジネスシーンに関わらず、重要な手紙やハガキなどでの使用は「本文・宛先・宛名」の全てにおいてマナー違反とされています。
書き間違いをしてしまったときには、相手を不快な気持ちにさせないためにも、修正テープを使うのではなく“きちんと書き直す”ことを心がけてくださいね。
修正テープの使用や書き直しを防ぐためにも、手紙の書き出しや時候の挨拶については、事前にチェックしておきたいところ。以下の記事では、目上の方へのお礼の手紙やビジネスシーンの手紙の書き方を例文付きで分かりやすく解説しています。ぜひご覧ください。