紙もの作家たちの作品が大集合!『紙物標本箱』に行ってみた
総勢18名の作家が生み出す紙ものに出会える「紙物標本箱」。非日常の時間を楽しめるギャラリーには、心掴まれる紙ものが勢揃いしていました。今回は実際に参加した筆者が、展示の魅力を記事にまとめましたのでぜひご覧ください。目移りしながら厳選した購入品もレポートします!
「紙物標本箱」ってどんなイベント?
「紙物標本箱」は、作家が手がけた紙作品が集まる紙もの好きにはたまらないイベントです。他ではお目にかかれない、個性豊かなアイテムがずらりと並ぶ様子は圧巻。紙ものに囲まれながらお気に入りの作品を探す、至福のひとときを味わえます。
2023年2月4日から12日にかけて、第3回目の紙物標本箱が開催されるとのことで、筆者も参加してきました!今回は、展示会の様子や購入した紙ものたちをレポートして、紙物標本箱の魅力をたっぷりお伝えします。
素敵な紙ものと出会うため、いざ「紙物標本箱」へ!
舞台は街歩きが楽しい【谷中】
紙物標本箱の会場は、千駄木駅から徒歩3分ほどの所にあるギャラリー「HOW HOUSE」。周辺には街歩きスポットとして人気の「谷中銀座」があります。以前から行ってみたかった谷中で開催されると知って、ギャラリーに着く前からワクワクが止まりません!
駅からギャラリーまでの道は、地図を頼りに細い路地を進んでいきます。迷子になりそう...と思いながら歩いていると、目の前に箱型の大きな建物が見えてきました。「HOW HOUSE」の大きなロゴが目印になり、無事にたどり着けてほっと一息。11:00開場と同時にギャラリーに入りました。
ギャラリー内はまるで別世界!
ちょっぴり緊張しながら足を踏み入れると、壁沿いに上から下まで展示された紙もの、紙もの、紙もの...作品数の多さと多様性に圧倒され、目線があちこちにさまよってしまいました。作家さんによって、ブースの雰囲気が全然違うのが面白い!まずは扉に近い所からじっくり見ていくことに。
画像の左手には「こども専門はとぽっぽ」の紙製ブローチが並びます。紙でこんなにリアルな生き物のブローチが作れるんだ...と驚き、まじまじと見つめてしまいました。その右隣には、「po0ol」のカラフルで華やかなアクセサリーがずらり。紙の美しさや可能性に気付かせてくれました。
壁に掛かっている絵は、水彩画やパステル画を描く「ひろか」の原画作品。座って読書を楽しむ猫ちゃんや、編み物をする羊さんなど童話のような世界観が素敵です。眺めていると心が温まり、優しい気持ちになれそう。
扉近くの壁には、運営の「nemunoki paper item」の作家紹介ツイートが貼られていました。大小さまざまな紙と合わせたコラージュ風の展示は、まるで一つの作品のよう。作家さん一人一人への愛に溢れた言葉を読むと、作品の魅力が一層伝わってきます。
階段を上った中二階には「紙の箱 一辺一辺」の紙箱が整列していました。ペンを収納できる紙箱は、組み立てからイラストまで一つひとつ手作業で作られているそう。触れるのをためらってしまうほど、繊細なつくりに惚れ惚れします。クジラ好きの筆者は、花柄のセミクジラに惹きつけられました。
2階にも紙ものがずらり
2階に上がると、鮮やかな赤を基調とした空間が広がります。1階とはまた違う雰囲気ですが、こちらにも目を引く紙ものがいっぱい!右手前のブースには、ファンタジーな世界観が魅力的な「泉はるか」の作品が並んでいます。
奥の壁に掛かっているのは「mocolier」の作品です。動植物の美しさや愛らしさを、ありのままに写し取ったミニカードやレターセットが勢揃い。まるで図鑑のような作品たちは、ずっと眺めていたくなりました。
左手前の壁際には、かわいらしい鳥かごの中に「mumimum」の作品が集合していました。テキスタイル作家ののむらはるかさんが制作した紙ものは、色使いのセンスが抜群で独特の雰囲気をまとっています。
奥の窓際には、紙物標本箱を運営されている「Via Carousel」と「nemunoki paper item」のブースがありました。Via Carouselは愛らしい猫モチーフのミニレターやメモ帳、不思議の国のアリスの世界に浸れるアイテムなど、文具女子の心をくすぐる紙ものがいっぱい!
nemunoki paper itemの作品は、可愛くてユーモラスなマンドラゴラの瓶詰め原画や、手紙を彩る封蝋シールなどバリエーション豊か。手紙に香りを付けるための「文香」というアイテムがあるとは、今まで知りませんでした...!
お迎えした紙ものたち
普段の買い物では迷わず決める筆者ですが、今回はギャラリー内をウロウロしながら悩みまくり...やっと決めた購入品の4点をご紹介します。自分用もプレゼント用も買えて大満足!
- 峰雪/mineyuki:蝋引きブックカバー スナメリとレモン
- おりでちせ:クラゲ柄便箋
- 地球堂はんこ:ノウサギとタンポポのフレークシール
- knoten:切手風シール 海
購入アイテム一覧(左上から時計回りに)
購入したアイテムは、行く前から狙っていたものもあれば会場で心射貫かれたものも。全体的に寒色系で海の生き物が多いところに、筆者の好みが表れています。
「おりでちせ」のクラゲ柄便箋は、多種多様なクラゲが描かれた爽やかなデザイン。クラゲ好きの友人に贈ったらとても喜ばれて「しばらく飾りたい!」と言っていました。その気持ち分かる!
「地球堂はんこ」のフレークシールは、ウサギ好きの女の子へプレゼント。消しゴムはんこの質感を活かした、温かみのあるデザインに癒やされます。絵や手紙を書くのが好きな子なので、フレークシールを飾りに使ってくれたらうれしいなぁ。
ギャラリーの2階に上がって真っ先に見つけ、気付けば手の中にキープしていたのがこちら。「峰雪/mineyuki」のブックカバーはたくさんの絵柄がありましたが、迷わずスナメリとレモン柄をチョイスしました。こちらの柄は広島の瀬戸内海をイメージしたのだそうです。
スナメリの丸みを帯びたフォルムもつぶらな瞳も、かわいさがリアルに表現されている...!クジラ好きの筆者はこのデザインに一目惚れでした。蝋引き加工ならではのしっとりとした手触りも心地いいのです。文庫本サイズのノートに使おうかな、と考えています。
紙物標本箱に行く前から、これは絶対に買う!と決めていたのが「knoten」の切手風シール。海の絵柄も活版印刷の風合いも、シックなカラーも全てが好みど真ん中です!シンプルな封筒の飾り方に悩んでいましたが、このシール1つでおしゃれに決まるのはうれしい!
来場者限定のスペシャルインタビューブックも
運営のお二人が企画、デザインを手がけたリーフレットもいただきました。12名の作家さんのインタビューが載っていて、作品作りのマイルールや愛用品などパーソナルな情報が盛りだくさん。じっくり読むとより作品への愛着が深まります。
作家さんのこだわりが詰まった作品との出会いに感謝
「紙物標本箱」は初参加でしたが、たくさんの紙ものを見て触れて心がときめきっぱなしでした。日々素敵な紙ものを生み出してくださる作家さんたち、ありがとうございます!Suuuh読者の皆さんも、作家さんたちの作品をぜひチェックしてみてくださいね。
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