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1日にわがままをぎゅっと詰め込んで。 編集長が行く、文具・雑貨店をめぐる日帰り京都旅

1日にわがままをぎゅっと詰め込んで。 編集長が行く、文具・雑貨店をめぐる日帰り京都旅

日帰りで京都へ行き、たくさんの文具・雑貨店をめぐったチハルさん。弾丸旅行ながら、それぞれのお店の個性が光る「京都ならでは」のお買い物や体験をたっぷりと楽しみました。今回は、そんな日帰り京都旅の様子をお届け。京都旅行を計画している方はもちろん、京都にお住まいの方も新たな発見があるかもしれません。気になるお店が見つかったら、ぜひ足を運んでみてくださいね。

編集長、ふと京都行きを思い立つ

日々忙しく過ごしている編集長・チハルさんのもとに、突如現れた休暇チャンス。気づけば、京都旅行中の両親に「明日、私も京都行こうかな」と連絡を入れ、翌朝6時台の新幹線を手配していたのでした。

編集長 チハル
編集長 チハル

そうだ京都、行こうって思って。

編集部員 ミヒロ
編集部員 ミヒロ

それで行く人あんまりいないですけどね。

心ときめく出会いを求めて。京都の文具・雑貨店をめぐる日帰りプラン

ここからは、チハルさんが今回の旅で訪れた場所をタイムスケジュールとともにご紹介。計6店舗(!)の文具・雑貨店でゲットした選りすぐりのアイテムは必見です。日帰り旅行ならではの、午前ゆったり、午後どたばた…な様子もお楽しみください。

9:00 「鈴虫寺」で説法を聞き、1日を気持ちよくスタート

京都に到着して最初に足を運んだのは、チハルさんが以前から気になっていたという「鈴虫寺」。正式名称は「妙徳山 華厳寺」ですが、秋だけでなく1年を通じて鈴虫の音色を聞けることから、この名前で広く親しまれています。

石段を登ると、日本で唯一わらじを履いたお地蔵様「幸福地蔵様」がお出迎え。わらじを履いているのは、願いを叶えるために私たちのもとまで歩いて来てくださるからなのだそう。チハルさんもお願い事を伝え、「鈴虫説法」を聞きに会場へ向かいます。

30分ほどの説法では、住職の方がお寺のことやお参りの仕方、日々の心の持ち方などについてお話ししてくれます。「説法」と聞くと難しそうなイメージがありますが、鈴虫説法は分かりやすくユーモラス。1日に10回も開催しているとのことなので、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。

編集長 チハル
編集長 チハル

終始、落語のような雰囲気でテンポ良く進んでいく説法。大事な教えを受け、清々しい気持ちで1日のスタートを切ることができました。

華厳寺(鈴虫寺)

住所 京都府京都市西京区松室地家町31
拝観時間 9:00~17:00(入門は4:30まで)
拝観料 大人500円、子供300円(4歳~中学生)

13:00 京都発テキスタイルブランド「SOU・SOU」で姪っ子へのお土産を購入

苔寺(事前予約制のため入れず…)と地蔵院(竹寺)に立ち寄った後、「志る幸」でランチを済ませ、四条にある「SOU・SOU」へ。手ぬぐいと姪っ子へのお土産を購入し、早くもホクホクなチハルさんです。

京都発のテキスタイルブランド「SOU・SOU」は、日本の四季や風情をポップに表現したデザインが特徴。伝統的な技法や素材を用いながら、現代のライフスタイルに寄り添うアイテムが揃います。

編集長 チハル
編集長 チハル

自分用の手ぬぐいは、シックでかわいい南天柄をチョイス。自宅のキッチンや洗面所で使う予定です。

編集部員 ミヒロ
編集部員 ミヒロ

南天はとても縁起の良い植物のようですよ!ちなみに、私も自宅で手ぬぐいをタオル代わりに使っています。すぐに乾くから便利なんですよね。

チハルさんが愛してやまない姪っ子には、これからの季節にぴったりな「わらべぎ」(SOU・SOU流のこども和服)を2着購入。涼しげな菊柄の「いせもめん こどもじんべい」は生地に伊勢木綿の手拭い地を使用しているため、汗をさらっと吸い取ってくれます。

もう一方は「そでなしじばん」といい、襦袢の語源でもあり、ポルトガル語で肌着を意味するGIBAO(ジバン)が由来の肌着。京都の染工場で一着ずつ手捺染で制作されており、温かみと特別感を味わえる贈り物にぴったりなアイテムです。

SOU・SOU

住所 京都市中京区新京極通四条上ル中之町569-6
営業時間 12:00~18:00
定休日 水曜日

16:00 暮らしにまつわるアイテムが揃う「mumokuteki/松野屋」へ寄り道

Sir Thomas LIPTON ティーハウス」の四条店で一休みをして、いよいよ本気のお買い物モードへ突入。目星をつけていたお店へ足早に向かっていましたが…その道中で、なにやら気になるお店を発見。華やかなショーウインドウに引き寄せられ、寺町通りと御幸町通りの両通りに面した「mumokuteki」へ寄り道です。

たべること、きること、つくること、つかうこと、知ること、感じること…「いきるをつくる」というコンセプトにある通り、広々とした店内にはアパレル、食品、雑貨など、日常生活に紐づくあらゆるものが並びます。

編集長 チハル
編集長 チハル

暮らしに溶け込むすっきりとしたアイテムが多い印象でしたが、中にはイラストレーターとのコラボアイテムや初めて目にするちょっと珍しい商品も。平日にも関わらず店内は賑わっており、人気店のようでした。

チハルさんが訪れた京都店には、東京・谷中にお店を構える、1945年創業の荒物屋「暮らしの道具 松野屋」がショップインショップとして展開されています。町工場や農村の職人たちが手掛ける素朴な日用品は、大量生産品では味わえない豊かな風合いが魅力的。使い勝手の良さも相まって、思わず愛着が湧いてしまいます。

ここでは、mumokutekiのガラス製のイヤリング、チェック柄のコースター、松野屋の竹編みのコースターを購入。竹編みのコースターは深さがあるので、アクセサリーを置くトレイとしても活躍しそうです。

mumokuteki

住所 京都市中京区式部町261 ヒューマンフォーラムビル 1F
営業時間 11:00〜19:00
定休日 不定休

16:45 京都の和文具「嵩山堂はし本」でなんとも愛らしい紙ものに出会う

想定外の寄り道で若干焦り気味のチハルさん。続いて向かったのは、うさぎが描かれた暖簾が目印の「嵩山堂はし本」です。(暖簾の絵柄は季節によって変わるそう!)

嵩山堂はし本は、四季折々の季節に合わせた和文具が楽しめる老舗文具店。手作業による温かさ、和紙が持つ風合いの温かさを大切にしており、ほっと心が和む祝儀袋やポチ袋、レターアイテムが揃います。

定番の「とがのをうさぎ」モチーフの文具は、「鳥獣人物戯画」を所蔵している栂尾山 高山寺の公式認定商品。枝を筆に持ち替えた姿や踊っている姿がなんともシュールで愛らしく、ついつい手が伸びてしまいます。

チハルさんが選んだのは、500円玉サイズのポチ袋「硬貨入れ」、封筒に入れる匂い袋「文の香」、薄手でつるんとした手触りの「封筒(薄)」の3点。封筒はほのかに透け感があり、ちょっとしたプレゼントのラッピングに便利です。

編集長 チハル
編集長 チハル

Suuuhの編集長をやっていることもあり、日頃から文具に目が行きがちな私。さまざまな絵柄がある中で、筆を持っている「とがのをうさぎ」に惹かれてしまいました。

嵩山堂はし本

住所 京都府京都市中京区六角通麩屋町東入八百屋町110番地
営業時間 10:00〜18:00
定休日 年中無休(お盆、年末年始を除く)

17:15 創業1663年。歴史ある「鳩居堂」でモダンな文具をゲット

嵩山堂はし本から5分ほど歩き、創業1663年の老舗文具店「鳩居堂」へ。2020年に106年ぶりに建て替えられたという本店社屋には、洗練された雰囲気が漂います。

鳩居堂は、お香、書画用品、はがき、便箋、金封、和紙製品の専門店。伝統的な文房四宝(筆、墨、硯、紙)からモダンなノートやポストカードまで幅広く展開されており、思わず目移りしてしまいます。

店内を回っていると、レターバイキングコーナーを発見!閉店時間や帰りの新幹線のことが頭をよぎりますが、スルーするわけにはいきません。焦りと興奮で汗を滲ませながら、レターバイキングに挑みます。

時間に追われながらも、チハルさん大満足の結果はこちら!鳩居堂らしい鳩モチーフが描かれたものを中心に、個性豊かな便箋と封筒をチョイス。さらにオリジナルのボックスも合わせて1,100円という良心的すぎる価格に、驚きを隠せません。

編集長 チハル
編集長 チハル

これだけ自由に選ばせてくれてこの価格とは…。ラッキーすぎる出会いでした。大切すぎて使えません!

編集部員 ミヒロ
編集部員 ミヒロ

どれも紙質や印刷が凝っていて、和を感じさせるデザインが素敵です。良心的すぎて価格を聞いてもいまだに信じられません…。

鳩居堂では、創業360周年にちなんだ360度が測れる分度器と、日本の伝統色を思わせるストライプのノート、そして、同居人へのお土産にお香もゲット。「360」の数字にかけて円形の商品をつくってしまうとは、なんとも粋です。

鳩居堂

住所 京都市中京区寺町姉 小路上ル下本能寺前町520
営業時間 10:00〜18:00
定休日 1/1〜1/3

18:00 お気に入りのショップ「ANGERS」の河原町本店へ

興奮冷めやらぬまま、河原町通りに面した古い銀行を改装したセレクトショップ「ANGERS」に到着。KITTE丸の内店を度々利用している、チハルさんお気に入りのお店です。

上質な暮らし、美しいデザインをテーマに世界中から素敵な雑貨を集めているANGERS。本店は、デザイン雑貨やテーブルウェア、文具はもちろん、アパレルや書籍、子ども用品まで揃う大充実の3階建てです。

年齢や性別を問わないスタイリッシュなアイテムの数々は、自分用にはもちろん、家族やパートナーへのプレゼントにもおすすめ。あらゆるシーンで頼りになるラインナップは見ているだけでも楽しく、これといった用事がなくても足を運んでしまいそうです。

ANGERS

住所 京都市中京区河原町三条上ル西側
営業時間 11:00〜20:00
定休日 なし

18:45 限定品も体験も楽しめる「トラベラーズファクトリー京都」にて〆

いつの間にか日も暮れ始め、大慌てで向かった最後の目的地は「新風館」に店舗を構える「トラベラーズファクトリー京都」。新風館は「旧京都中央電話局」の外観をそのままに開業した商業施設で、2016年に一時閉館した後、2020年に再オープンを迎えています。建物のデザイン監修は建築家の隈研吾氏が行なっており、伝統的な木とレンガが美しい外観も要チェックです。

チハルさんが「ずっと行ってみたかった」というトラベラーズファクトリー京都。トラベラーズファクトリーの世界観を感じさせるインダストリアルな店構えに、ワクワク感が高まります。

店内には定番のトラベラーズノートをはじめ、「数多くの歴史的遺産を持つ日本を代表する旅の目的地、京都からはじまる旅をもっと楽しいものにしたい」との想いで作られた京都限定プロダクトがずらり。さらに、ここでしか体験できない特別なサービスも…。

それは、1960年代末頃、香港の映画館や劇場に置かれていたという「チケット式体重計」。100円玉を入れると、体重が刻印されたチケットが発券されるユニークな機械です。チケットの絵柄は京都にちなんだ全10種類。体重は知りたくない…かもしれませんが、旅の記念にいかがでしょうか。

チケット式体重計を楽しんだ後、真鍮でできたセーフティピンを2つゲット。経堂さんぽで購入したポーチに付けて、サコッシュにアレンジしようと計画中です。

TRAVELER'S FACTORY

住所 京都府京都市中京区場之町586−2 新風館 1F
営業時間 11:00〜20:00
定休日 新風館に準ずる

ずっと行きたかった!も新発見も叶う、大満足の京都旅でした

前日の夜に京都行きを決めたとは思えないほど、盛りだくさんな内容だった京都旅。ビールと餃子で旅を締めくくり、心が満ち満ちなチハルさんなのでした。

編集長 チハル
編集長 チハル

楽しすぎたから次も同じ過ごし方しちゃいそう!

編集部員 ミヒロ
編集部員 ミヒロ

次は逆回りなんてどうでしょう?同じルートでも、見方が変わるかもしれませんよ。