水彩画を始めるなら!初心者がまず揃えたいおすすめの道具をご紹介
子供の頃は身近だった水彩画を、大人になった今、改めて始めてみませんか?筆先で自由に表現を楽しむ時間は、忙しい毎日に癒しを与えてくれるはず。この記事では、水彩画を始めるときに揃えたい道具や、その選び方のポイントをご紹介します。
初心者の水彩道具はミニマムに
室内で楽しめる趣味を探している人におすすめなのが透明感が美しい水彩画。水彩画は初心者でも始めやすく、コツさえ掴めば上手に描けるようになります。始めてみたいけれど、道具をそろえるのが大変そうと心配になる方もいるでしょう。しかし、初めから高い画材をたくさん買いそろえる必要はありません。
また、お家にあるもので代用できる道具もあります。敷居が高いと思われがちな水彩画ですが、初心者でも手軽に始められるんです。あまり難しく考えずに、まずは筆を手に取ってみませんか?
初心者におすすめの水彩道具
まずは12色。「透明水彩絵の具」
絵の具には多様な種類がありますが、水彩画初心者におすすめなのが「透明水彩絵の具」です。初心者でも淡く繊細な、美しいアートが描けます。下書きを活かせるほどの透明感がありますが、発色が鮮明で美しいのが特徴です。
小中学校などで使っていたものは、恐らく「マット水彩(ガッシュ)」と呼ばれる種類になります。マット水彩はその名の通りマットな仕上がりで、耐光性があり力強いタッチです。不透明で重厚感があるので、ポスターやイラストを描くのに適しています。
「パレット」は陶器がおすすめ
プラスチック製のパレットもありますが、できれば「陶器製パレット」が、水彩画初心者にはおすすめ。陶器製のパレットは深さがあるタイプが多く、透明水彩絵の具を混色しやすい仕様になっています。またずっしりとした重さがあるので、安定感にも優れていますよ。
パレットを手に取って描きたい場合は、軽いプラスチックの方が扱いやすいでしょう。しかしプラスチックは、絵の具の汚れが取れにくくなるデメリットがあります。また透明水彩絵の具を弾く性質があるので、混色が難しい一面も。
「水筆」は3本以上用意して
筆は水彩画に必要不可欠な道具で、形や太さによってタッチが異なります。水彩画を始めるのであれば、最初に筆を3種類用意しましょう。一番使用頻度が高いのが「丸筆」です。水の含みが良いので、流れる様な線を描けます。
「平筆」は広範囲に塗りやすく、風景画などを描く人におすすめです。一番細い「面相筆」は、細かい描写に欠かせない筆になります。まずは道具としてこの3本を用意しましょう。丸筆や平筆にはさまざまな種類がありますから、徐々に増やしていくと良いですね。
「水入れ」は3つ用意すると便利
水彩画を始めるなら、「水入れ」も必要。筆を洗ったり、絵の具に水を足して濃淡を出したりするときに使います。水入れは筆を洗う用に2つ、水を絵の具に足す用を1つ、合計で3つ用意すると良いでしょう。
市販の水入れは仕切りがあり、3か所くらいに別れているタイプが多いです。家にある瓶やコップでも代用できますが、おしゃれな水入れを手に入れればより気分が高まるかも。
初心者でも描きやすい「水彩紙」
水彩画に使用する紙は、絵の具以上に作品作りに重要な道具のひとつ。おすすめの紙は、水彩画専用の「水彩紙」です。水分を多く含んだ絵の具を塗り重ねても表面がけば立ちにくく、発色に優れています。また水彩のにじみ具合も美しく、まるでプロのような作品を目指せます。
画用紙と比べると、描きやすさや丈夫さが圧倒的に優れていますよ。水彩紙にも多様なメーカーや種類があるので、紙の粗さや水の吸い込み具合、にじむ様子など、使っていくうちに自分に合ったものを見つけてくださいね。
綿100%がおすすめ。筆拭き用「雑巾」
水彩画を描くときには、筆拭き用の「雑巾」も必要です。なかでも水分をしっかりと吸い取る、綿100%のものがおすすめです。雑巾は色を変える際に筆を洗ったとき、筆を拭くために使います。また筆に絵の具を取り過ぎてしまったときにも、雑巾に吸わせることで調整できます。
絵の具を吸わせると雑巾に色が移るので、拭き取り用と分けて2枚用意すると良いですね。新品よりも使い古した布で作った雑巾の方が、水分をよく吸い取れるのでおすすめです。また雑巾でなくても、使い古したタオルやタオルハンカチなどで代用しても良いでしょう。
水彩画を描く際にあると便利!追加でそろえたい画材たち
下書きに使う「鉛筆」
「鉛筆」は、水彩画を描くときにあると便利な画材です。水彩画の下書きを書く道具には、勉強用の鉛筆ではなくデッサン用がおすすめ。デッサン用の鉛筆には、一般的な2Bだけでなく4Bや8Bといった濃度もあります。
直接水彩紙に絵の具で描き始める手法もありますが、鉛筆で下書きをすると失敗も少なくなるでしょう。また透明水彩絵の具で描いた水彩画は、鉛筆で下書きした線もくっきり映し出すほどの透明感があります。ぜひ鉛筆で描いた下書きを活かす作品にもチャレンジしてみてくださいね。
紙を傷付けない。「練り消しゴム」
鉛筆で描いた下書きを消すときには、「練り消し」を使いましょう。水彩紙を消しゴムで強くこすると、けば立ってしまう恐れがあるためです。練り消しは紙の表面を傷付けにくく簡単に消せるので、絵を描くときにもおすすめです。
境界線を綺麗に。「マスキングテープ」
「マスキングテープ」は、水彩画で境界線を綺麗に描きたいときに便利な道具です。テープを貼ることで、まっすぐに境界線が描けます。マスキングテープというと可愛いデザインが印刷されたものを思い浮かべますが、水彩画のときにはアート用のものを選びましょう。
輪郭をはっきりさせたいなら「耐水性ペン」
輪郭のはっきりしたイラストを描きたいときには、水性の「耐水性ペン」を使いましょう。油性マジックでは、輪郭がにじんでしまう恐れがあるためです。水性ペンではなんとなくにじみそうですが、乾くと耐水性になる道具なので実は水彩画に適しているんです。
多くの道具は必要ない。気軽に水彩画を始めてみて
水彩画を始めるときに必要な道具をご紹介しました。透明水彩絵の具は、雰囲気のある美しい絵やイラストが描けます。絵の具の種類や筆、あると便利な道具などは、この記事を参考にして自分好みのものを徐々にそろえていってくださいね。
素敵な水彩画が描けたら、絵を飾る道具にもこだわってみませんか?小さめの絵を描いたときには、おしゃれなフォトフレームに入れて飾ってみましょう。以下の記事も併せて読んで、あなたの絵とお部屋に馴染む、素敵なフォトフレームを見つけてくださいね。