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デッサンに必要な道具を揃えてアートに挑戦!初心者向けのおすすめアイテムも

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たくさんの線で、被写体の細かな形状や質感を表現できる「デッサン」。難しいイメージを持たれがちですが、実は基本的な道具があれば初心者でも簡単に始められますよ。この記事では、デッサンに必要な道具をご紹介します。休日や空いた時間などに、気軽にデッサンを楽しんでみませんか?

デッサンとスケッチは違う?

初心者でも気軽に挑戦できるアートの1つである「デッサン」。似た言葉に「スケッチ」がありますが、この2つの言葉の違いはご存知ですか?デッサンとスケッチは同じ意味として使われることが多いですが、厳密には意味の範囲に違いがあります。

デッサンは「素描(そびょう)」とも呼ばれており、木炭や鉛筆などの単色で物体の形状や質感、明暗、立体感などを捉えるための描き方です。スケッチに比べるとゆっくり時間をかけ、写実的かつ細部まで丁寧に描くことが多い傾向にあります。

対するスケッチは「写生(しゃせい)」と呼ばれる技法で、被写体の形状や特徴を大まかに描いていくのが特徴。あくまで被写体の特徴をざっくり捉えるためのものなので、本格的なアートを楽しむ際の下描きの意味として使われることが多いです。

デッサンに必要な基本の道具一覧

アート初心者でも手軽に楽しめるデッサン。初めて挑戦する方の中には「どんな道具を用意すればいいか分からない…」と悩む方人もいるかもしれませんね。そこでここからは、デッサンに必要な基本の道具をご紹介します。

    デッサンに必要な基本の道具
  • 木炭または鉛筆…線を引くために必要な道具。芯の濃さ・太さによって濃淡やタッチなどの細部の表現が異なるため、自分に合わせて選ぶのがおすすめ
  • 消しゴム・練りゴム…描き間違いを消すだけでなく、消しゴムは光の表現、練りゴムは濃淡の微調整にも使われる
  • カッターナイフ・鉛筆削り…木炭や鉛筆の芯を整えるための道具。カッターナイフは鉛筆削りではできない細さまで削れるが、初心者は鉛筆削りでOK
  • 木炭紙または画用紙…木炭を使う場合は炭の粉がのりやすい木炭紙、鉛筆デッサンには画用紙がおすすめ
  • カルトン・クリップ…紙の下敷きとして使う道具。ダブルタイプであれば、描いた作品を保管できる
  • イーゼル…描くときの目線・位置を固定するための道具。安定性重視なら木製、持ち歩くなら軽量のアルミ製がおすすめ
  • モチーフとなるもの…被写体となるものであればなんでもOK。初心者はりんごや瓶などの形状がシンプルなものがおすすめ
西野由樹
西野由樹

デッサンに必要な道具のなかでも、鉛筆については初心者なら4B~2B程度の柔らかい芯を揃えることをおすすめします。
通販や画材店などでは多彩な種類の鉛筆が豊富に販売されているため、迷ったときには活用してみましょう。

風合いが異なる2種類のデッサン方法

同じデッサンでも、木炭と鉛筆のどちらの道具を使うかによって、風合いや得意とする表現が異なります。ここからは、木炭デッサンと鉛筆デッサンの違いについて解説しましょう。

絵に立体感を出せる「木炭デッサン」

専用の木炭紙と木炭を使う「木炭デッサン」は、木炭の太さや柔らかさを活かした描き方ができるのが特徴。木炭を寝かして広い面を一気に塗れるだけでなく、木炭の粉を指やガーゼで優しくこすることで、自然な明暗と立体感を表現できますよ。

デッサン未経験の方にとっては、道具自体にあまり馴染みがないかもしれません。しかし、線の細かな修正が鉛筆デッサンよりも簡単であるうえ、筆跡を活かした優しいタッチのイラストが描けるといった、鉛筆デッサンにはない魅力があります。

緻密な書き込みができる「鉛筆デッサン」

美術の専門知識がない方でも挑戦しやすいのが「鉛筆デッサン」。2BやHBといったさまざまな硬さの鉛筆が販売されています。鉛筆でも複数の種類を使い分けることで、明暗やグラデーションなどの表現が簡単にできますよ。

木炭に比べると芯が硬いため、ハッチング(=平行線を重ねるように引くことで面の立体感を引き立てる技法)をはじめとした、シャープな描き方を得意としています。また、芯の先端を細く削ることで細部の描き込みが簡単にできるのも魅力です。

木炭デッサンのように粉のノリを考える必要がないため、画用紙以外にもノートやコピー用紙などでも気軽に実践できます。

デッサンを始めるなら持っておきたいアイテム4つ

多彩な画材との相性がよいクロッキー紙

「クロッキーブック XL A4」は、フランス発の老舗製紙メーカーであるキャンソンから展開されている画用紙。90g/m2という適度な厚みの用紙を採用しており、破れにくさと柔らかい描き心地が魅力です。

表面に適度な凹凸が施されていて粉のノリがよいため、鉛筆や木炭でのデッサンだけでなく、さまざまな道具を使ったアートに活用できます。アイボリーがほんのり入った色合いの紙なので、絵の具や色鉛筆を乗せると優しい風合いのイラストに仕上がるでしょう。

クロッキーブック XL A4
クロッキーブック XL A4

キャンソン

¥2,420(税込・参考価格)

Photo by hb.afl.rakuten.co.jp

美しい濃淡を表現する鉛筆

世界最古の筆記具メーカーであるファーバーカステルから展開されている「ファーバーカステル9000」は、なめらかなタッチと軽やかな描き心地が魅力の高級鉛筆。芯が折れにくい構造なので、ハッチングやグラデーションなどで鉛筆を酷使しても安心ですね。

紙へのノリがよくて色味のムラもないため、イメージ通りの色合いを表現できるでしょう。6Hから8Bまで多彩な種類の鉛筆が用意されているため、デッサン初心者から上級者まで便利な道具です。

カステル9000
カステル9000

ファーバーカステル

¥2,376(税込・参考価格)

Photo by hb.afl.rakuten.co.jp

書き直しから光表現・グラデーションまで簡単

ラッパのマークがポイントの「ねり消しゴム」は、日本の老舗画材店である月光荘画材店から展開されているデッサン向け消しゴム。手で好きな細さにちぎって使えます。デッサンの修正はもちろん、グラデーションや明暗をはっきりさせたいときなどにもおすすめです。

練ってこするだけで鉛筆や木炭の汚れをどんどん取り込んでいくので、消しカスが出にくい点も魅力。専用のケースが付属しているため、持ち歩きにも便利ですよ。

ねり消しゴム
ねり消しゴム

月光荘画材店

¥200(税込・参考価格)

Photo by hb.afl.rakuten.co.jp

たくさんの鉛筆をまとめて持ち運べる

こちらの「色鉛筆ケース」は、デッサン用の道具をまとめて収納できるワイドなペンケース。36本・48本の2つのタイプがあり、デッサンに使う鉛筆を種類別に収納することも可能です。中央にはゴムバンドが付いているため、ケースの中で鉛筆がバラバラになるのを防いでくれますよ。

鉛筆と一緒に消しゴムやカッターナイフなども収納できます。必要なときにサッと取り出せるため、屋外でのデッサンにも便利なアイテムです。

色鉛筆ケース
色鉛筆ケース

エクスプレスジャパン

¥1,980(税込・参考価格)

Photo by hb.afl.rakuten.co.jp

まずは基本的な道具を揃えて、デッサンにチャレンジしてみよう

道具があれば簡単に楽しめるデッサンは、まさに多彩なアートの基礎といえるでしょう。デッサンを通して被写体を観察することで、普段は気付かなかった被写体の魅力を発見できるかもしれません。今回紹介した道具を揃えて、ぜひデッサンに挑戦してみてくださいね。

西野由樹
西野由樹

デッサンをはじめ、さまざまなシーンで使う筆記具の定番「鉛筆」。
実は素材や色にこだわった高級モデルも存在しているのをご存知ですか?以下の関連記事では、文具好きの憧れの1つともいえる高級鉛筆についてご紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。

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