どこか懐かしい。原稿用紙の文具で、大人になった自分を綴ろう
読書感想文や小論文を書く際に、原稿用紙を使ったことのある方が多いはず。しかし、大人になるにつれて、原稿用紙は縁遠い存在になっているのではないでしょうか。そこで、原稿用紙をモチーフにした文具を選りすぐってみました。懐かしさに心惹かれる、原稿用紙の世界をどうぞご覧ください。
原稿用紙にはどんな思い出がある?
「原稿用紙」という言葉を聞いて、どのようなイメージが思い浮かびますか?
筆者にとって、原稿用紙から連想するものといえば、読書感想文です。授業で使うノートとも違えば、友達に書く手紙の便箋とも違う、なんだか特別な紙の世界。400字詰めのマス目が整然と並んでいて、書き始めるのに少し勇気がいるように感じました。
大人になるにつれて、原稿用紙を目にする機会は少なくなっていきますよね。だからこそ、原稿用紙に対する懐かしさもだんだん増していくのかも。「緊張しながら文字を書いたあの頃と比べて、今の自分なら何を綴るだろう?」改めて原稿用紙と向き合うことで、心の声にそっと耳を澄ませてみませんか。
原稿用紙をモチーフにした文具たち
少し近寄りがたく、けれど憧れでもある優等生…そんなイメージの原稿用紙に、今の筆者ならお気に入りの言葉を丁寧に綴りたいところ。原稿用紙をモチーフにした文具で、大人ならではの使い方を見つけてみましょう。
背筋を伸ばして原稿用紙に書き写そう
あたぼうステーショナリーの「ふたふで箋」は、二言三言の文章を書き連ねるのにちょうどいい原稿用紙。「一筆箋だと物足りないけれど、便箋は少し持て余してしまう」という悩みを解決してくれる救世主です。
200字詰めの原稿用紙は、4種類の飾り枠で縁取られています。波抹茶(なみまっちゃ)、蔓葡萄(つるぶどう)、金鶯錯(きんおうさく)、碧翡翠(あおひすい)の中から、心惹かれる模様と色合いを選んでみて。ひとマスずつ書き進めるうちに、まるで小説家になったような気分を味わえそうです。
こちらの投稿では、江戸川乱歩の小説を書き写しています。翡翠色のふたふで箋に濃紺のインクが煌めき、どことなくミステリアスな印象。思わず小説の続きが気になってしまいますね。
こちらの方は、波抹茶のふたふで箋で朝活書写に挑戦されています。朝活書写とは、朝の時間にお題に沿って文章を書写すること。丁寧に文字を書く練習としてうってつけです。
また、お題に繋がるインク色で書写するのも、楽しみ方のひとつ。青インクのにじみ具合が、「青い眼の人形」の涙に見えてきませんか?ふたふで分の原稿用紙から、物語の世界観に浸ってみましょう。
ふたふで箋
あたぼうステーショナリー
¥407(税込・参考価格)
透ける原稿用紙にときめいて
「そ・か・な」の原稿用紙は、グラシン紙であつらえた特別な1枚。薄い紙の触り心地にドキドキしたり、透けて見える紙の向こう側に思いを馳せたり。どこか柔らかい雰囲気をまとった原稿用紙にペン先でじっくり語りかけ、距離を縮めましょう。
原稿用紙らしいグリーンやブラウンといった定番カラーだけでなく、鮮やかなピンク、ブルーの罫線にも目移りしてしまいます。また、原稿用紙を半分に折ってラッピングペーパーにするのも、試してみたいアイデア。学校の授業中、友人とこっそり手紙のやりとりをした記憶が蘇ってきそうです。
こちらの原稿用紙は140字詰めとなっていて、短い文章はもちろん、和歌や詩などの書写にもぴったりです。さらに万年筆で書き込めるので、その日の気分やテーマによって、インクの色を選んでみて。原稿用紙に綴った言葉は、ガラスに透かし彫りを施したかのよう。大切な人へのメッセージカードとしても贈りたくなりますね。
グラシン紙【ミニ原稿用紙 5色アソート】
そ・か・な
¥528(税込・参考価格)
遊び心を足した原稿用紙
「yuruliku(ユルリク)」は、「ゆるり」と「ゆっくり」という2つの目線から、愛着を持って使い続けられるモノを生み出しています。東京の職人による“Handmade in Tokyo(ハンドメイド・イン・トウキョウ)”の世界を覗いてみれば、一生モノの文具と出会えるかも。
こちらは、荷札のようなデザインが目を引くメッセージカードです。かっちりとした印象の原稿用紙に、“ゆるりく”なアレンジで親しみやすさと温もりをプラス。また、2つ折りになっているので、中にしっかりとメッセージを書き込めるところが嬉しいですね。
原稿用紙のメッセージカードは、少し斜めがかって印刷されたデザインに注目。茶目っ気のある原稿用紙が、受け取った相手をくすりと笑わせてくれそう。さらに、縦罫の国語ノートと横罫の大学ノート、2種類が用意されています。荷札をカギにして、学生時代へとタイムスリップしてみませんか?
NIFUDA message card
yuruliku
¥275(税込・参考価格)
原稿用紙には文庫本がお似合い
「cobato(コバト)」は、“大人だから楽しく使える”文具を届けてくれるブランドです。こちらのレターセットも、歳を重ねるほど懐かしく感じられるデザインではないでしょうか。
原稿用紙風の便箋は、優しい茶色で正統派の装いに仕上がっています。また、封筒は文庫本のカバーを外した表紙をモチーフにしていて、レトロ感たっぷり。図書室で文庫本を読みふけっていた方なら、とりわけぐっと心を掴まれそうですね。
落ち着きのある便箋には、相手の近況を尋ねたり、幸運を祈ったりと、思いの丈をシンプルに込めてみて。あるいは、読書好きの方へ本をプレゼントする時に添える手紙としてもおすすめです。「ぜひあなたの感想を聞かせて」と、原稿用紙に読書感想文のお誘いを託しましょう。
文庫本風レターセット
cobato
¥550(税込・参考価格)
原稿用紙の溶け込む生活を
原稿用紙が、「yuruliku(ユルリク)」らしいユーモアによってクリアフォルダーに生まれ変わりました。“書く”でも“読む”でもなく、“はさむ”原稿用紙なんて、なかなかお目にかかれないアイテムかも。また、クリア仕様なので、中にどんな書類がファイリングされているのかすぐわかり、機能性もばっちりです。
原稿用紙だけでなく、大学ノートやリーガルパッドといった定番品、さらにはグラフ用紙など変わり種のデザインまで揃っています。文具モチーフだからこそ、オフィスで使っても雰囲気に溶け込んでくれるでしょう。ちょっとした遊び心が見え隠れして、書類を整理するのも楽しくなりそうですね。
BUNGU Clear Folder
yuruliku
¥473(税込・参考価格)
原稿用紙に宿るノスタルジーを見つめて
原稿用紙を手に取れば、自然と背筋が伸び、学生の頃に戻ったかのように感じるかもしれません。また、原稿用紙に綴る言葉も、いつもよりちょっとノスタルジックな響きを帯びていそう。原稿用紙をモチーフにした文具たちに囲まれ、ゆったり自分と向き合う時間を過ごしてみませんか?