グラデーションに癒やされて。空の移り変わりを楽しむ文具
日の出前と日没後の薄明るい空の状態を指す「薄明」。青や紫、オレンジなどが入り混じったグラデーションが美しく、思わず見惚れてしまったことがある方も多いのではないでしょうか?今回は、そんな薄明の空をイメージした文具をご紹介。空を切り取ったような繊細な色使いに注目です。
グラデーションが美しい空の色に魅せられて
晴れや雨といった天候は気にかけていても、細かな空の変化は見逃してしまいがちですよね。でも、仕事や外出先からの帰り道で、ふと見上げた夕焼け空に感動したことはありませんか?鮮やかな青空に浮かぶ雲をボーッと眺めていたら、不思議と嫌なことを忘れられた…なんて経験もあるかもしれません。
私たちの頭上で少しずつ変化していく空は、ときに心を動かし、ときに心を癒します。そんな表情豊かな空模様を文具に取り入れれば、忙しない日常にゆとりをもたらしてくれるでしょう。
変わりゆく空模様を閉じ込めた文具
美しく透ける空の付せん
まずご紹介するのは、「ミドリ」の「透ける付せん紙」です。青い空にふわふわと浮かぶ雲が柔らかそうで、思わず触れてみたくなりますね。なかなか空を見上げる余裕がなくても、空を切り取ったようなこの付せんを見れば心がすっと休まりそう。ほんのりと透ける素材を使用し、空の透明感を表現しているところがポイントです。
かわいい丸型とメッセージが数行書き込める大きさは、ギフトやちょっとしたお裾分けに一言添えたいときにぴったりです。また、書類や手帳に貼っても下の文字が透けて見えるので、メモや伝言にも◎。いつも頑張っているあの人へ、「一息ついてね」という気持ちを込めてこの付せんを使ってみませんか?
文字を書くときは、ボールペンや鉛筆、油性ペンを使うのがおすすめです。水性ペンではインクを弾いてしまうので気をつけてくださいね。
付せん紙 透ける 空柄 水色
ミドリ
¥418(税込・参考価格)
空を切り取ったようなカード付せん
続いてご紹介するのは、「RYU RYU(リュリュ)」の「空時間のカードふせん」。一日の始まりから終わりまで、特定の時間の空を切り取りデザインに落とし込んでいます。この淡く美しい水彩イラストは、イラストレーターの蒼川わかさんによるもの。真昼の旅、夜明けの海、真夜中の森など、その情景が思い浮かぶカラー名も魅力的です。
そして、こちらの付せんはハガキと同じくらいの厚みがあるのが特徴。メッセージが書けるスペースも広く、「手紙を書くほどではないけど、きちんと気持ちを伝えたい」というシーンにおすすめです。お礼を伝えるときや借りたものを返すときに活躍しますよ。
筆者のおすすめは「夕暮れの街」。沈んでいく太陽に街並みが照らされている様子が描かれていて、夕暮れ時の窓を眺めているような気持ちになります。
空時間のカード付箋
RYU RYU
¥440(税込・参考価格)
空の変化を楽しむマスキングテープ
こちらは、「Daily like」のマスキングテープです。青からオレンジへゆっくり変化していくグラデーションは、24時間かけて移りゆく空の様子をイメージしています。セットになっているもう1つのマスキングテープは、夜空に煌めく流れ星のデザイン。
スリムな幅のマスキングテープは、マーカーペンで引くラインの代わりやコラージュのアクセントにぴったりです。美しい空の様子を、手帳や日記に取り入れてみてはいかがでしょうか?
マスキングテープ slim 2p - 15 Shooting star
Dailylike
¥264(税込・参考価格)
壮大なオーロラを表現したレターセット
こちらは、「FLCOMMUN(エルコミューン)」の「NORDLYS LETTER SET(ノールリスレターセット)」です。NORDLYSとは、ノルウェー語でオーロラという意味。見る角度によって光や色の見え方が変わるホログラム箔を使用し、自然が作り出すオーロラを再現しています。
便箋には山のシルエットが描かれており、変化する空の表情を山や地平線から眺めているよう。カラーは全部で6種類あり、それぞれに黄昏時、夕暮れ、真夜中、日の出など時間を表す名前がついています。何色も入り混じった繊細なグラデーションが美しく、手紙を受け取った人にとって印象深い一通となるでしょう。
NORDLYS ノールリス レターセット
MATOKA/EL COMMUN
¥473(税込・参考価格)
奥深い日本語の世界を味わう
最後にご紹介するのは、「セーラー万年筆」の「ゆらめくインク」。日が差したり雨が降ったりする不安定な天気を表す「狐日和(きつねびより)」や、雨が降り出しそうな空の様子を表す「雨催(あまもよい)」など、繊細な空模様を表現したインクです。知っている色名では言い表せないような、複雑な色合いに惹かれます。
筆記具や紙により、いろいろな表情をみせてくれる「ゆらめくインク」。1秒として同じ瞬間がない空のように、時間の経過とともに少しずつ色味が変化していく様子も楽しめるんだとか。
ゆらめくインクの色名には、寒暁(かんぎょう)や凍空(いてぞら)など、日本人でも聞き馴染みのない言葉が使われています。インクの色を選ぶ際に、ぜひ日本語の奥深さにも触れてみて。
ゆらめくインク 万年筆用ボトルインク
セーラー万年筆
¥1,650(税込・参考価格)
移り行く空の様子を文具で楽しもう
スカッと気持ちが晴れる青色や、どんより不安な気持ちになる灰色など…空の色は私たちの心と密接な関係にあるように思いませんか?今回ご紹介した文具をきっかけに空が変化していく様子に目を向けてみれば、つい後回しにしていた自分自身とも向き合えるかもしれません。
また、こちらの記事では、梅雨の美しさを形にした雨や水モチーフの文具を特集しています。ぜひ、梅雨の空模様と一緒にチェックしてみてください。