【ビジネス向け】災害見舞いの文例をご紹介。相手の状況に合わせた書き方を知っておこう

お世話になっている取引先やお客様が被災してしまった際に送る災害見舞い。心配の気持ちが先行して、どのような文章を書けば良いか混乱しますよね。今回は、ビジネス向けの災害見舞いの文例やマナーをご紹介します。相手を気遣う気持ちを伝えることで、相手もきっと勇気づけられますよ。

災害見舞いは心の助けになる

お世話になっている取引先やお客様の地域が災害に遭ったと聞いたら、驚きと心配で動揺してしまうかもしれません。あなたの感じた気持ち以上に、災害地の方たちは不安を抱えています。そんな不安な気持ちを少しでも和らげられるような、災害見舞いの手紙を送りませんか？

しかし、いざ災害見舞いの手紙を送ろうとしても、書き方やマナーに悩んでしまうもの。この記事では、災害見舞いのお手紙の書き方や注意点、文例をご紹介します。心や体が辛いときだからこそ、ほっとするようなやさしい言葉を送りましょう。

災害見舞いの書き方

不安な気持ちに寄り添い、協力の意思を伝える

災害見舞いの手紙には、安否を確認する一言や不安な気持ちに寄り添う気遣いの言葉を添えましょう。災害に遭い心を痛めている相手に、気にかけていることをさりげなく伝えるのが大切です。

そして、何かお手伝いできることがないか申し出る言葉を書きましょう。辛い状況での援助の申し出は、心強い言葉になるはずです。どのような支援を望んでいるのかを尋ねてみるのもよいでしょう。ただし、あまり押しつけがましい表現にならないよう注意が必要です。

無事を喜ぶ気持ちは伝えてもよいが、控えめにする

災害見舞いの手紙に、相手の無事を喜ぶ内容を書くときには、控えめに表現しましょう。災害見舞いの手紙を送る相手が無事だと確認できたときは、うれしい気持ちを大げさに伝えたくなってしまうかもしれません。

しかし、災害地では甚大な被害を受けた方もいらっしゃる場合があります。あからさまに喜ぶ内容の手紙は、非常識な印象を与えてしまいかねません。「ご無事で何よりです」「安堵いたしました」といった、控えめな表現で伝えましょう。

励ましの言葉はむやみにかけない

災害見舞いの手紙には、むやみな励ましの言葉を書かないよう注意しましょう。「頑張って」という言葉は、すでに頑張っている災害地の人にとって「これ以上どう頑張れというのか」と不快感を与えてしまう可能性があります。

相手の負担にならないような言葉選びをする配慮が必要です。「あまり頑張りすぎないで」「無理しないで」といった、頑張っている人を労わるような励ましの言葉を選ぶと良いでしょう。

災害見舞いの注意点

時候の挨拶は省く

災害見舞いの手紙では、時候の挨拶を省きます。災害見舞いは普通の手紙とは違い、危機的状況で取り急ぎ届けるものなので、時候の挨拶は必要ありません。時候の挨拶や前文を省略する場合は、頭語と結語を使用しましょう。

災害直後の場合

頭語	結語
急白（きゅうびゃく）	不一（ふいつ）
急呈（きゅうてい）	不備（ふび）

被害状況が把握できたあとの場合

頭語	結語
謹啓	謹言
冠省（かんしょう）	不一

忌み言葉を避ける

災害見舞いの手紙を書くときには、忌み言葉を使わないよう気を付けましょう。忌み言葉とは「たびたび」「常々」といった重ね言葉や「長引く」「続く」「終わる」「崩れる」といった縁起の悪い言葉を指します。

不安な状態に身をおいていると、些細なことにも過剰に反応してしまうかもしれません。手紙を送る前に、何度も読み返してチェックしてみてください。また、本文のあとに付け足す「追伸」も、災害がまた起こることを連想させるので、災害見舞いには書かないようにしましょう。

災害見舞いで避けたほうがよい忌み言葉

重ね言葉（たびたび・常々・ますます。重ね重ね　など）	不幸なことが重なることを連想させる
続く・長引く　など	不幸なことが続くことを連想させる
終わる・消える　など	死を連想させる
火・燃える・消える・倒れる・流れる　など	災害を連想させる

自分のことは書かない

災害見舞いには、自分のことは書かないようにしましょう。久しぶりの相手の場合、つい自分の近況も伝えたくなってしまいますが、相手は災害を乗り切ることで精いっぱいの状態です。災害に関係のない内容や近況は、省くのが良いでしょう。

相手との間柄、関係にもよりますが、時間が経ち災害が落ち着いてから「その後いかがですか」という形でお互いの話をするのがおすすめですよ。

ビジネス向けの災害見舞いの文例

【お客様宛】災害見舞いの文例

文例①災害直後の場合

〇〇様


急呈　このたびの地震で〇〇様の地域の被害が甚大であることを知り、居ても立っても居られずペンを取りました。
さぞご心労の大きいことでしょう。
私共にできることがございましたら、どうぞご遠慮なくおっしゃってください。
取り急ぎ、お見舞い申し上げます。不一

文例②被害状況が把握できたあとの場合の文例

〇〇様

謹啓　この度の地震に際し、〇〇様、ならびにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
ご家族の皆様にお怪我もなく、全員がご無事とお聞きして安堵いたしております。
私どもでお力になれることがありましたら、お申し付けください。
どうかお疲れの出ませんよう、一日も早いご再興をお祈りしております。謹言

【取引先宛】災害見舞いの文例

文例①災害直後の場合

〇〇株式会社　〇〇部　ご一同様

急啓　この度の豪雨災害により被害に遭われたと伺い、一同驚いております。
突然のことで、さぞや大変な思いをされたことでしょう。
及ばずながらお手伝いをいたしたく存じておりますので、弊社にできることがございましたら何なりとお申し付けください。
まずは取り急ぎ、書中にてお見舞い申し上げます。　不備

文例②被害状況が把握できたあとの場合

〇〇株式会社　御中

冠省　この度の震災に際し、心よりお見舞い申し上げます。
社員の皆様におかれましては、お怪我無くご無事とのこと何よりでございます。
お役に立てることがありましたら、弊社に何なりとお申し付けください。
皆様の安全と被災地の一日も早い復興を、心よりお祈り申し上げます。　不一

災害見舞いに使えるやさしいデザインのアイテム

やさしい手触りの和紙で心を和らげる

こちらは、目に触れた瞬間にほっとした気持ちになれる和紙のレターセット。使用されている小国和紙は、300年以上の歴史を持つ手漉き和紙です。雪を利用して作る伝統的な製法から、国の無形文化財にも指定されているんですよ。

手漉きならではのふわふわとした端や質感、表面のテクスチャーは、手に取る人の心を和ませてくれますね。

やわらかな生成色も、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。温もりを感じる自然な素材に乗せたお見舞いの言葉は、きっと手紙を受け取った相手の心に響くでしょう。

コットン紙を使用したMD便箋

こちらは、コットン紙のやわらかな白と風合いが魅力的な「ミドリ」の「MD便箋」です。余白の幅が広いデザインになっており、ゆったりと書くことができますよ。

書き心地も滑らかでインクが裏抜けしにくいので、仕上がりも綺麗です。一見普通の白便箋のようですが、こだわりのつまった使い心地のよい仕様になっています。災害見舞いにおすすめな、上品な便箋ですね。

心の支えになるような災害見舞いを送ろう

災害見舞いの手紙は、大変な状況の相手の励みになるもの。相手を思うとついつい長い手紙を書いてしまいがちですが、簡潔に相手を気遣う言葉をまとめるのがポイントです。相手の気持ちに寄り添い、労わる言葉を送ってくださいね。

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