【水彩絵の具の落とし方】に困っていませんか?服の汚れが簡単に落ちるコツ4つ
水で簡単に落とせるイメージがある「水彩絵の具」。実は服についてしまうと、想像以上に汚れが落ちにくいんです。そこで今回は、服についてしまった頑固な水彩絵の具の落とし方のコツを解説します。簡単に落とせるアイテムも紹介しているので、ぜひご覧ください。
水彩絵の具はどうして落としにくいの?
幼稚園や小学校などでも使われることが多い水彩絵の具。水に溶ける性質を持つことから「水で簡単に落とせる」というイメージを持っている方は多いのではないでしょうか?しかし、水彩絵の具の主成分はボールペンや油性マーカーにも採用されている「顔料」です。
顔料は紙や洋服の表面に付着するだけでなく、繊維の奥にまで入り込んで固まる性質を持っています。そのため、洋服についた水彩絵の具の汚れは簡単に落ちないうえ、時間が経てば経つほど落としにくくなってしまうのです。
洋服についた水彩絵の具の「落とし方・コツ」4つを解説!
洗濯では落としにくい水彩絵の具の汚れですが、コツをおさえておけば簡単に落とせるようになりますよ!
ここからは、洋服についた水彩絵の具の落とし方・コツをご紹介します。洋服についてしまった絵の具がなかなか落ちないときには、ぜひ実践してみてくださいね。
①石けん・歯ブラシを使った落とし方
1つ目は、石けんと歯ブラシを使った落とし方です。歯ブラシで洋服の繊維に固着した水彩絵の具の汚れを剥がし落とせるため、繰り返しケアすることで時間が経った水彩絵の具の汚れもきれいに落とせますよ。手順が簡単なうえ、特別な道具を用意する必要がないので、自宅でも手軽に実践しやすい方法です。
- 40~50度程度のぬるま湯を溜めたバケツを用意し、洋服をつけ置きする。
- 汚れた部分に洗濯石けんをこすりつけ、歯ブラシでこする。
- お湯または水ですすいで汚れの落ち具合をチェック。汚れがしっかり落ちるまで繰り返したら完了!
石けん・歯ブラシを使った水彩絵の具の落とし方
②デンプンのりを使った落とし方
2つ目は、幼稚園や小学校の授業でも多く使われているデンプンのりを使った落とし方です。デンプンのりに含まれるデンプンが衣服の繊維に固着した水彩絵の具とくっつくことで、洗濯の際に一緒に洗い流せるようになります。
- 汚れた部分にデンプンのりをしっかり塗る。
- のりを塗った部分をじっくりもみ洗いする。
- のりに絵の具の色が移ってきたら、一度お湯で洗い流す。絵の具が落ちるまで繰り返したら完了!
デンプンのりを使った水彩絵の具の落とし方
③消毒液・重曹を使った落とし方
3つ目は、消毒液と重曹を使った落とし方です。消毒液が水彩絵の具に含まれる樹脂を溶かし、重曹で絵の具汚れを浮き上がらせます。この2つを使うことで、時間が経った水彩絵の具の汚れもきれいに落とせるようになります。消毒液は自宅にあるエタノール系消毒液を用意すればOKですよ。
- タオルを敷いたうえに汚れた洋服を置き、消毒液を塗る。
- 重曹と食器用洗剤を1:1の割合で混ぜた液体で、汚れた部分を覆うように塗る。
- しばらく置いてから、熱いお湯を汚れの部分にかける。
- いつもどおりの洗濯方法で洗う。少しずつ薄くなるので、繰り返しお手入れしたら完了!
消毒液・重曹を使った水彩絵の具の落とし方
④洗濯前に漂白剤でつけ置きする落とし方
4つ目は、洗濯前に漂白剤でつけ置きする落とし方です。漂白剤が繊維に付着した水彩絵の具の汚れを分解するため、ちょっとした水彩絵の具のシミであれば問題なくきれいに落とせますよ。しかし、濃い色の服の場合は漂白剤を使うことで変色する可能性があるため、避けた方がよいでしょう。
- 40~50度程度のお湯を用意し、洗濯洗剤を加えて洗浄液を作る。
- 汚れた洋服を浸し、汚れた部分をもみ洗いする。
- 別の容器にお湯と漂白剤を入れた洗浄液を作っておき、もみ洗いした洋服を1時間ほどつけ置きする。
- 汚れが落ちたら水でしっかりすすぎ、通常の方法で洗濯をしたら完了!
洗濯前に漂白剤でつけ置きする水彩絵の具の落とし方
洋服についた水彩絵の具を落とす際の注意点
洋服についた水彩絵の具を落とす方法はたくさんありますが、実践する前におさえておきたい注意点もあります。
ここからは、洋服についた水彩絵の具を落とす際の注意点をご紹介します。
①絵の具が乾かないうちに落とす
水彩絵の具の汚れを落とす際には、できるだけ絵の具が乾かないうちに早く落とすことが大切です。水彩絵の具は時間が経つほど洋服の繊維の奥まで浸透・固着してしまいますが、付着したばかりであればそこまで頑固ではありません。手早く汚れを落とすことで、シミが残りにくくなりますよ。
②服の素材を確認しておく
洗剤や漂白剤などの薬剤を使う場合はとくに、あらかじめ服の素材を確認しておきましょう。シルクやウールなどをはじめとした素材は、一部の薬剤を使うことで繊維を傷めてしまう可能性があります。そのため、洋服についている洗濯表示をチェックしたうえで、実践する方法を選んでくださいね。
また、黒や濃い色の洋服の場合、水彩絵の具の汚れを落とす際に色落ちする場合がある点も注意しましょう。あらかじめ目立たない場所で実践し、色落ちが起こらないかを確認してから絵の具汚れを落としていきましょう。
洋服についた水彩絵の具を落とすときに使えるアイテムをご紹介!
洋服についた水彩絵の具の汚れは、意外なアイテムを使うことで落としやすくなりますよ。
ここからは、水彩絵の具を落とすときに使える便利なアイテムをご紹介します。
懐かしくてかわいい子犬のデザイン。フエキ/どうぶつのり
幼稚園や小学校における人気文具の1つ、フエキが手掛ける「どうぶつのり」。1975年の発売からほとんど変わらない姿で愛され続けているロングセラー商品です。子犬をイメージしたボトルデザインが懐かしく感じる人は筆者だけではないはず。
どうぶつのりの主原料はとうもろこしのデンプンであり、絵の具がついた部分にぬることで、汚れを落としやすくしてくれます。専用のヘラが付属しているので、簡単にたっぷり塗れるのも魅力です。
どうぶつのり
フエキ
¥242(税込・参考価格)
落としにくいしつこい汚れもすっきり。Dr.beckmann/ステインデビルス
「ステインデビルス」は、環境への負荷を考えた洗濯用品を手掛けるDr.beckmann(ドクターベックマン)の人気商品です。汚れの性質に合わせて多彩な種類が展開されており、なかでも「ファンデーション/口紅/泥汚れ用」は、顔料を多く含む化粧品の汚れやシミのケアに対応しているので、水彩絵の具を落とすときにも活躍しますよ。
ステインデビルス ファンデーション/口紅/泥汚れ用
Dr.beckmann(ドクターベックマン)
¥605(税込・参考価格)
服についても落としやすい絵の具。クレヨラ (Crayola) /ボトル絵の具 6色セット
こちらの「ボトル絵の具 6色セット」は、アメリカの人気ブランド「クレヨラ」から展開されているアイテム。人体への安全性をチェックするアメリカの評価基準「ASTM D4236」に対応しているため、小さい子どもの工作や遊びにも活用できますよ。ウォッシャブルで洋服についても簡単に落とせるため、うっかり絵の具が付着しても落としやすいのが特徴です。
クレヨラ (Crayola) ボトル絵の具 6色セット
¥1,188(税込・参考価格)
洋服についてしまった水彩絵の具をすっきり落とそう!
イメージと違ってかなり頑固な水彩絵の具の汚れですが、身近なアイテムとコツだけで簡単に落とせるようになりますよ。今回ご紹介した方法を参考にしながら、洋服についてしまった水彩絵の具をきれいに落としてみましょう。
幼稚園や小学校で、絵の具を使って描いた子どもの作品。どんどん増えていく一方で収納方法に困っていませんか?以下の記事では子どもの作品の収納アイデアやおすすめのアイテムをご紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。