何度も読み返したあの物語を、文具でもう一度楽しむ。日本文学をイメージした文具をご紹介
何度読み返しても心に残る感動がある、日本文学。今回は、誰もが一度は読んだことがある物語と詩集をモチーフにした文具をご紹介します。脳裏に焼きついたあのシーンが、文具としてあなたのそばに寄り添ってくれますよ。日本文学モチーフの文具と一緒に、物語をまた読み返してみませんか?
昔読んだあの本の思い出がよみがえる
昔読んだ懐かしい本を手に取ると、物語が鮮明によみがえってきませんか?本の内容だけでなく、きっと読んでいた当時のこともたくさん思い出すはずです。実は、そんな大切な日本文学をモチーフにした文具が、数多く存在しているんですよ。
ここでは、そんな日本文学モチーフの文具をご紹介します。読んだことのある作品はもちろん、読んだことがない日本の名著も文具をきっかけに読んでみては?
日本の名著が読みたくなる、日本文学をイメージした文具
それでは早速、日本文学モチーフの文具をご紹介します。あの場面や言葉がどんな表現で文具になっているのか、楽しんでみてくださいね。
大正時代から愛され続ける詩人の、美しい詩を表現した栞
最初にご紹介するのは「ROKKAKU(ロッカク)×misuzu uta(みすゞ詩)」の「箔押し栞」。大正時代に活躍した童謡詩人『金子みすゞ』の代表作を栞にしたアイテムです。
柔らかいタッチで描かれたイラストとキラキラと光る箔押しのアクセントが、詩の世界を鮮やかに再現していますよ。
「鈴と、小鳥と、それから私、みんなちがって、みんないい。」きっと誰もが聞いたことのあるフレーズですよね。そんな金子みすゞの「私と小鳥と鈴と」を筆頭に、「金平糖の夢」「星とたんぽぽ」「大漁」「郵便局の椿」などの5種類が栞になっています。
やさしく心に響きそっと背中を押してくれるような詩の世界が、栞を通して感じられますね。美しい詩の世界を描いたイラストの裏にはその詩の題名が書かれています。それぞれの栞は2枚ずつ入っているので、大切な人とシェアするのも良いですね。
箔押し栞
ROKKAKU×misuzu uta
¥330(税込・参考価格)
物語の言葉から感じる色をインクで表現
こちらは「PENT(ペント)」の「コトバノイロ」シリーズから発売された、『川端康成』の「雪国」をモチーフにしたインク。
「トンネルを抜けると雪国であった」という一説が有名ですが、言葉をみるだけで色のない真っ白な景色がパッと浮かんできますよね。色のない雪の世界だからこそ感じられる、登場人物のもつれあう感情が鮮明に描かれたこの物語は、今も愛される名著の一つ。その静かな雪国での物語をインクの色で表現しました。
雪でおおわれた白銀の世界は、ただ白一色ではなく墨絵のように影を残しています。そんな色をブルーグレーで表現されていて、雪国の朝や宵闇の時間帯の空気さえも感じ取れそうなインクです。このインクで、物語の世界観をもう一度楽しんでみてはいかがですか?
ボトルインク コトバノイロ 雪国(ゆきぐに)
PENT(ペント)
¥2,750(税込・参考価格)
汽車の窓からみえる、美しい夜空のような万年筆
こちらは「PENT(ペント)」の「コトバノイロ万年筆」。『宮沢賢治』の「銀河鉄道の夜」をイメージした万年筆です。半透明の深いロイヤルブルーのボディに散りばめられたラメは、まるでカンパネルラとジョバンニが車窓からみたあの夜空のよう。遠く手の届かない夜空のようにも見えて、2人の物語を思い出すと少し寂しい気持ちになりますね。
深いロイヤルブルーのボディに淡いグリーンとブルーのラメが散りばめられ、銀河を駆ける鉄道の轍をイメージしたこちらの万年筆。ゴールドパーツがポイントになっていて印象的ですね。この万年筆で物語の世界観を感じながら、自分にとっての「ほんとうのさいわい」を綴ってみたくなります。
美しくどこか哀愁漂う「銀河鉄道の夜」をイメージしたこちらの万年筆には、同じ「コトバノイロ」シリーズの同作品名のインクがぴったり。深い青とグレーが混ざったインクの色は、宮沢賢治の描いた儚くて美しいこの物語の世界観をたっぷりと味わえますよ。
万年筆 限定品 コトバノイロ 銀河鉄道の夜
Pent
¥33,000(税込・参考価格)
「宮沢賢治幻燈館」をガラスペンでなぞって楽しむ
続いてご紹介するのは、ガラスペンや万年筆を使って日本の文学を楽しむ「ガラスペンでなぞる文学 宮沢賢治幻燈館」。幻想的な宮沢賢治の物語を、イラストレーターの「Shinzi Katoh(シンジカトウ)」が柔らかくやさしいタッチのイラストで表現しています。そんな素敵に描かれた絵に、物語の文字を綴っていくアイテム。
例えば「よだかの星」や「注文の多い料理店」など一度は目にしたことがある物語の絵の中に、ガラスペンで文字をなぞっていきます。
さらに楽しむために、宮沢賢治の物語を読んで自分がイメージしたインクを選びましょう。一文字ずつ書体をなぞって物語をより深く味わったら、インクのメーカーや色などを忘れないように下の備忘録に記入して。
丁寧に書き込むことで、まるで自分が作った物語のような気分になりますよ。
ガラスペンでなぞる文学 宮沢賢治幻燈館
¥1,760(税込・参考価格)
「吾輩は猫である・・」のワンシーンをポストカードに
愛嬌のある猫の表情が魅力的なこちらは、「Shinzi Katoh(シンジカトウ)」のポストカード。『夏目漱石』の「吾輩は猫である」と宮沢賢治幻燈館シリーズの「猫の事務所」をかわいいイラストでポストカードにしました。
「吾輩は猫である名前はまだ無い」の一説で有名な夏目漱石の「吾輩は猫である」。こちらは、人間社会の滑稽さや欺瞞を猫の目線で鋭く描かれた魅力あふれる物語です。このポストカードは、吾輩が最後にうっかりお酒を飲んでしまったワンシーンを表現しています。
宮沢賢治の「猫の事務所」は、競争社会やいじめといった現代社会にも通じる感慨深い物語を、絵本のようなやさしいイラストで表現していますよ。かわいく描かれた第六事務所の猫たちと、後ろでみている獅子の目が光っているのが印象的。文学好きへのおたよりに使ってみるのもおすすめです。
宮沢賢治幻燈館 猫の事務所 吾輩は猫である 絵葉書
Shinzi Katoh
¥220(税込・参考価格)
江戸川乱歩の幻想的で怪奇な物語がシールに
最後にご紹介するのは「カミオジャパン」の「手のひら図書館」シリーズから、『江戸川乱歩』の「人間椅子」と「屋根裏の散歩者」をモチーフにしたシールシート。
「人間椅子」は、「奥様」から始まる手紙に吸い寄せられるように始まる怪奇な物語。「屋根裏の散歩者」は、探偵の明智小五郎が推理する思いもよらない結末と深まる謎が魅力的なミステリーです。
そんな今も好奇心をそそる名著が、美しい色彩のイラストでシールになりました。シールのモチーフは、作中に出てくる椅子や毒薬の入った小瓶など、どれもドキッとするものばかり。手帳や日記に貼って、江戸川乱歩の独特な世界観を楽しんでみてくださいね。
てのひら図書館 シール 人間椅子
カミオジャパン
¥269(税込・参考価格)
物語をモチーフにした文具を手にとって、もう一度日本文学を読み返して
今回は、いろいろな日本文学をイメージした文具をご紹介しました。物語の内容だけでなく、思い出も一緒によみがえるような文具でしたね。また、読んだことがない物語も文具をきっかけに気になった方がいるのではないでしょうか?日本文学の面白さを、文具を通して改めて感じてみてくださいね。
私たちが1番最初に出会う物語は、絵本ではないでしょうか。こちらの記事では、小さい頃読んでいた懐かしい絵本をモチーフにした文具をご紹介しています。