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文具職人たちの技術の結晶。ボールペンの豆知識

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身近な文具の1つであるボールペンですが、現在のように安くてなめらかな書き心地のものが誕生するまでには、さまざまな歴史がありますよ。今回は、そんなボールペンの歴史と豆知識を解説していきます。種類別の特徴やおすすめのボールペンも紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

職人の技術が光る文具。ボールペンの構造

毎日の仕事や勉強、日記やイラストなどの趣味まで…身近な文具の1つである「ボールペン」。実は正式名称は「ボールポイントペン」といい、ペン先についている小さな金属のボールがペンの動きに合わせて回転することで、紙にインクが付着する仕組みになっています。

ボールペン特有のなめらかな書き心地も、ペン先のボールがスムーズに回転するからこそ実現できたものといえるでしょう。先端のボールが取れないように、そしてインクがスムーズに出てくるようにするため、ボールペンは複雑かつ精密な構造で作られているのです。

ボールペンはどうやって生まれたの?

西野由樹
西野由樹

私たちが普段さまざまなシーンで使っているボールペンですが、その誕生秘話をご存じですか?ここからは、現在のようなボールペンがどのように生まれたか、その歴史を紐解いていきましょう!

新聞記事の校正担当のアイデアから誕生

最初のボールペンが誕生したのは1884年のアメリカ。しかし、当時は万年筆をはじめとした低粘度のインクが主流であったため「書いているときにペン先からインクが漏れる」というトラブルに悩まされていました。

最初のボールペンが誕生して50年以上が経ったあるとき、新聞の校正の仕事をしていたハンガリー人のラディスラオ・ピロ氏が、新聞の印刷用インクがにじみにくく、速乾性が高いことを発見しました。そこから、そのインクを文具へ活用できないか考えたのです。

そこで、ボールペンに粘度の高いインクを採用。ペン先のボールを通して適量のインクを出せる仕組みを考え出し、当時のボールペンの課題であった「インク漏れ」を解決に導いたのだそう。

日本に広まったのは終戦後

そんなボールペンが日本にやってきたのは終戦後です。来日したアメリカ人が使っていたのを発端に、その目新しさからたちまち国内でブームに。しかし、広まった当初は真似をしただけの粗悪品が多く、現在のように公文書に使われることはNGとされていたようです。

そんなとき、1948年にセーラー万年筆から初の国産ボールペン「セーラー・ボール・ポイント・ペン」が登場しました。国内メーカーの高い技術力により、軽やかな書き心地の「水性ボールペン」や、水性・油性の両方の特徴を併せ持つ「ゲルインキボールペン」など、新しいボールペンが次々に誕生していきました。

ベースとなる素材も、広まった当初使われていた高価な金属の代わりに安価なプラスチックを採用したことで、低価格化・大量生産も可能になったのだそう。各メーカーの努力と技術により、ボールペンは現在のように代表的な筆記用具の1つとなったんですよ。

一つひとつの個性が魅力。ボールペンの種類と特徴

西野由樹
西野由樹

ボールペンの歴史がわかったら、次はボールペンの種類についてみていきましょう。現代では、とても多くの種類がありますよ。

油性ボールペン

ハンガリーのラディスラオ・ピロ氏によって生まれたボールペンの始まりのカタチといえる「油性ボールペン」。インクに高い速乾性・耐水性・耐光性があることから、現在は公文書の筆記にも使われています。

インクの粘度が高いため、長時間使わずに保存しているとインクが固まりやすく、細い線が書きにくいなどの特徴もありますね。

水性ボールペン

油性に比べて軽い書き心地が魅力的な「水性ボールペン」。実は1970年に日本で誕生したボールペンなんですよ。油性ボールペンよりも水分を多く含んだインクを採用したことで、鮮やかな発色と多彩なカラーバリエーションを実現しているのが特徴です。

発色は良いですが、その反面インクが乾きにくくて耐水性が低いため、水に濡れると文字がにじんでしまう場合も。

ゲルインクボールペン

ボールペン界の個性派といえる「ゲルインクボールペン」は、水性ボールペンと同じく日本で誕生したとされています。インクにゲル化剤を取り入れたことで、水性インクのなめらかさを持ちつつ、油性特有のにじみにくさとの両立ができているのが特徴。

ゲル化剤によって大きな粒子をインクに混ぜることが可能になった結果、ラメや香料を加えた個性派ボールペンも誕生しています。

メーカーのアイデアの集大成。魅力的なボールペンをご紹介

西野由樹
西野由樹

ここからは、現代で人気のある魅力的なボールペンをご紹介します。さまざまなボールペンを使ってみてくださいね。

ボールペンで万年筆インクを楽しめる。エルバン/カートリッジ用ボールペン ブラス

こちらは、パリ発の万年筆の老舗である「エルバン」の「カートリッジ用ボールペン ブラス」。ボールペンで万年筆インクを楽しめるように開発された文具です。本体にカートリッジ式の万年筆インクをセットするだけで、万年筆初心者でもインクの魅力を満喫できますよ。

本体と専用インクのカラーバリエーションも豊富に用意されているので、その日の気分やシーンに合わせて使い分けるのも楽しいですね。ボールペンが誕生した当時の人が見たら驚きそうな逸品です。

カートリッジインク用ボールペン ブラス
カートリッジインク用ボールペン ブラス

エルバン

¥1,980(税込・参考価格)

Photo by hb.afl.rakuten.co.jp

木材のあたたかみを感じる。KOKOSHOCK/世界の銘木 ボールペン

「KOKOSHOCK」の「世界の銘木 ボールペン」は、ヒノキや山桜をはじめとした世界の銘木をそのまま使用したおしゃれなボールペンです。グリップ部分が木材になっており、種類によって見た目の雰囲気や握ったときの質感が少しずつ違っていますよ。

木目も一つひとつ違うので、使っていくうちに愛着がわいてきそう。本体には回転させてペン先を出す「ツイスト式」を採用しています。見た目に高級感があるのはもちろん、筆記時に音が出ないことからフォーマルシーンにも取り入れやすいでしょう。

世界の銘木 ボールペン
世界の銘木 ボールペン

KOKOSHOCK

¥5,530(税込・参考価格)

Photo by hb.afl.rakuten.co.jp

小さなボディにファッション性をプラス。KAWECO/スカイラインスポーツ ローラーボール

「KAWECO」の「スカイラインスポーツ ローラーボール」は、機能性とファッション性の両立を考えたボールペンです。ジャケットのポケットやバッグにすっぽり入るほどのコンパクトサイズなので、商談や手帳をチェックする際にサッと取り出して使いやすいですよ。

本体に小さくあしらわれた、キラリと輝くブランドの刻印もおしゃれ。ペン先と刻印、キャップのブランドロゴは全てシルバーに統一されており、スタイリッシュな雰囲気がありますよ。

スカイラインスポーツ ローラーボール
スカイラインスポーツ ローラーボール

KAWECO(カヴェコ)

¥3,000(税込・参考価格)

Photo by hb.afl.rakuten.co.jp

身近なボールペンを通して、文具の歴史に触れてみよう

今でこそ何気なく使っているボールペンですが、その歴史は古く、世界各国の人たちの発想によって進化して受け継がれてきた大切な技術の結晶といえるでしょう。今回ご紹介したもの以外にもボールペンにはさまざまなエピソードがあるので、ぜひ調べてみてくださいね。いつも使っているボールペンがきっと宝物になりますよ。

西野由樹
西野由樹

今回紹介した商品以外にも、おしゃれで個性的なボールペンはたくさん販売されています。こちらでは、大人の女性におすすめのボールペンを紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

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