シールを綺麗に剥がしたい!ベタベタしない剥がし方や簡単な裏技とは
グラスや雑貨、家具などに貼られた値札シールやラベル。綺麗に剥がせず、ベタベタした跡が残ってしまった…という経験をされた方も多いですよね。実は簡単なコツでシールは綺麗に剥がせるんですよ。今回は、シールの剥がし方やシール剥がしに失敗したときの対処方法を解説します。
シールを剥がしたときに、どうしても残るベタベタの原因とは?
家具やグラスなどに貼ってある値札シールや古いステッカー。綺麗に剥がそうとして、シール跡のベタベタが残ってしまった…という経験をした方は多いのではないでしょうか?ベタベタした跡が残っているとのりが手についたり、シール跡にホコリや汚れが付着したりするので、剥がし方に困ってしまいますよね。
シールの頑固なベタベタが残るのは、シールに使われている粘着剤の性質が原因なんです。そもそも何かに貼り付けることを想定しているシールは、一度貼ると剥がれにくく作られています。さらに粘着剤は、紫外線を浴びれば流動性が生まれ、時間の経過とともに固まってしまうんですよ。
この粘着剤の流動性と固形化によって、貼り付けた場所にシールがしっかりと密着します。そのため、シールを無理に剥がそうとすると台紙だけが取れてしまい、ベタベタの粘着剤が残ってしまうんです。
簡単にできるシールの綺麗な剥がし方
お気に入りのお皿やグラスなどに貼られているシール。できるだけ綺麗に剥がしたいですよね。
実は自宅で簡単に実践できる裏技を使えば、ベタベタのシールも綺麗に剥がすことができるんです!
ここからは、簡単にできるシールの剥がし方をご紹介します。
ドライヤーで温める
貼ってから時間が経った紙製シールの剥がし方として、定番の方法がドライヤーを使った裏技です。シール裏の粘着剤は熱が加わることで柔らかくなり、粘着力が弱くなる傾向があります。そのため、お皿やグラスなどの熱に強い素材に貼られているシールであれば、ベタつきを残すことなく綺麗に剥がせますよ。
- ドライヤーは一番弱い風量の温風にセットします。
- シールを貼った部分に直接当て、10~20秒程度あたためます。
- 指でシールの端を軽くめくり、簡単に浮く程度まであたためられたら、ゆっくりシールを剥がします。
ドライヤーを使ったシールの剥がし方
ぬるま湯でふやかす
紙製のシールであれば、ぬるま湯を使った剥がし方もおすすめです。シールの粘着剤は熱だけでなく、水分を多く含んだ場合にも粘着力が低下します。そのため、シールが貼られている場所をぬるま湯に浸すだけでも、シールのベタつきを取ることができますよ。
水に浸せないもの(家電・家具など)の場合は、ぬるま湯を入れた霧吹きを使って吹きかけます。シールが柔らかくなってきたら、端からゆっくり剥がすのがコツですよ。
- およそ30~40℃程度のぬるま湯に、シールがついた場所を浸します。
- シールが柔らかくなってきたら、指でゆっくり剥がします。
ぬるま湯を使ったシールの剥がし方
中性洗剤をなじませる
剥がれにくいシールや頑固なベタベタが残っている場合は、台所用中性洗剤を使って剥がしてみましょう。洗剤に含まれている界面活性剤が、シールの粘着剤を剥がすとともに、ベタつきも除去してくれますよ。
- 中性洗剤をシールを貼った部分になじませます。
- 上からラップをかけてパックし、10~20分ほど放置します。
- ラップを取り、端からゆっくりシールを剥がしていきます。
- 剥がし終わったら、水を含ませたふきんで洗剤を拭き取ります。
中性洗剤を使ったシールの剥がし方
シール剥がしクリーナーを使う
貼られてから、かなり時間が経った古い紙製シールやガムテープなどを除去する場合は、シール剥がしクリーナーを使った剥がし方がおすすめです。お皿やグラスはもちろん、窓や家具に貼りついたシールなどにも対応できますよ。
- スプレー缶を剥がしたいシールから10cm程度離し、液を吹きかけます。
- 2~3分程度放置してから、乾いた布やティッシュで液を拭き取ります。
- シールの端が浮いてきたら、やさしく剥がしていきます。
シール剥がしクリーナーを使ったシールの剥がし方
シール剥がしに失敗したときの5つの対処方法
シールがうまく剥がせなくて、台紙や粘着剤のベタベタが残ってしまっても大丈夫!
ちょっとしたコツをおさえておくことで、簡単に対処ができますよ。
ここからは、シール剥がしに失敗したときの対処方法を解説します。
①消しゴムでこする
水や洗剤が使えない家電や家具についたシール跡は、消しゴムを使った剥がし方がおすすめ。こすった際に出てくる消しカスがシールの粘着剤を巻き込むようにして除去してくれます。こすっていくうちに少しずつベタつきが取れていくので、何度か繰り返してみましょう。
②除光液をなじませる
頑固なシールのベタつきには、除光液を使った剥がし方も◎。除光液にはアセトンや酢酸エチルなどの有機溶剤が使われており、この有機溶剤がシールに使われている粘着剤を溶かしてくれますよ。
剥がし方は、除光液を含ませたティッシュでシールを押さえ、10分ほど放置したらシールを剥がすだけ。なお、除光液のニオイを吸い込むと気分が悪くなる可能性があります。使用時は必ず換気するとともに、一度に大量に使わないよう注意しましょう。
③ヘラでこすり落とす
家具や壁などに残ったシールには、掃除用のヘラを使ってみましょう。掃除用のヘラは傷つきにくいナイロン製のものが多いため、シール剥がしにもぴったりです。シールの端からゆっくりヘラの先を刺し込むようにして、少しずつこすり落としていくのがコツです。
④ハンドクリームを塗る
古い紙製シールであれば、ハンドクリームを使った裏技にチャレンジしてみてください。ハンドクリームに含まれる油分がシールの粘着力を弱めるので、きれいに剥がせるようになります。
シールが隠れるくらいたっぷりハンドクリームをなじませたら、10分程度放置して剥がすだけ。できるだけ油分の多いハンドクリームを使うことをおすすめします。
⑤セスキ炭酸ソーダで洗う
さまざまな素材に使える人気の掃除用品であるセスキ炭酸ソーダも、シールを剥がすのに便利です。シールのベタつきは酸性の汚れであり、アルカリ性のセスキ炭酸ソーダで中和すれば、残ったシールも綺麗に剥がせるようになりますよ。
スプレーボトルに100倍ほどに薄めたセスキ炭酸ソーダを入れ、シールに吹きかけたら、10分程度放置してから剥がすだけです。シールが剥がれたら、ふきんでセスキ炭酸ソーダを拭き取るのも忘れずに!
シールの剥がし方を実践する前に注意してほしいこと
素材との相性をあらかじめチェック
さまざまな剥がし方に挑戦する前には、必ずシールが貼られている素材との相性をチェックしておきましょう。特に洗剤や除光液などの薬剤を使った剥がし方の場合、プラスチックや木材などの一部素材に使うと変色してしまったり、傷めてしまう可能性があります。
薬品を使う場合はテストする
洗剤や除光液などの薬剤を使った剥がし方の場合は、素材によっては変色などのダメージを受けてしまう可能性があります。そのため、薬品を使う場合は目立たない場所で一度テストをしてから実践するようにしてください。
熱を使う剥がし方は温度に注意
ドライヤーやお湯をはじめ、熱を利用した剥がし方の場合は温度に注意してください。とくにプラスチック素材の場合は熱に弱いため、高温のドライヤーにさらされると変色や変形につながる可能性があります。
シールを剥がすときに便利なアイテムをご紹介!
しつこいのり汚れにも対応。3M/シールはがし 強力タイプ
こちらの「シールはがし 強力タイプ」は、接着剤のプロフェッショナルである3Mが手掛けたスプレータイプのシール剥がしクリーナーです。お湯でこすっても綺麗に剥がれないシールやテープなどを手軽に落とせます。
強力な洗浄力を持ちつつも、溶剤特有のニオイがなく、天然柑橘油成分を由来とする爽やかな香りが広がります。天然素材をベースとしているため、家具や食器などの直接肌や食品が触れるものにも使えます。
シールはがし 強力タイプ
3M
¥1,545(税込・参考価格)
残ったシールもしっかり剥がす。オルファ/スクレーパー
カッターナイフで有名なオルファから登場した「スクレーパー」は、丈夫なステンレス素材で作られたヘラです。刃とグリップが一体型なので、安定してシールを削り取ることができます。壁やガラスなどに貼りついた頑固なシールやテープ汚れも、すっきり落とせるでしょう。
スクレーパー
オルファ
¥297(税込・参考価格)
適切な剥がし方でシールの跡もきれいにしよう!
一見綺麗に落とすのが難しそうなシール跡も、自宅にある道具とちょっとしたコツだけで、簡単に剥がせるようになりますよ。シールのベタつきにお困りの方は、ぜひ今回ご紹介した方法を取り入れてみてくださいね。
どんどん増えるシールの収納方法にお困りの方は、以下の記事もチェックしてみてください。さまざまなアイデアを参考に、散らかりがちなシールをすっきり整理整頓しましょう。