筆ならではの風情を身近に。初めてでも使いやすい筆ペンのすすめ
筆ペンといえば、手紙の宛名やかしこまった書面で使うイメージがあるのではないでしょうか。一見使いこなすのが難しそうに感じる筆記具ですが、カラフルで書きやすい「カラー筆ペン」なら、手書きの時間をもっと豊かにしてくれますよ。この記事では、身近な筆記具として愛用したくなる筆ペンについて紹介します。
筆で書くって難しい?使いやすい筆ペンの選び方
筆ペンの魅力って?
皆さんは、日常生活で文字を書く際にどんな筆記具を使っていますか?私たちにとって身近な筆記具の中でも、筆ペンは扱いにくいと思われがちかもしれません。かく言う筆者も、「字を上手く書けない」「習字が苦手」といった個人的な事情から、筆ペンにハードルの高さを感じていました。
しかし、最近ではより使いやすく設計されたり、カラーバリエーションを増やしたりと、これまでの筆ペンのイメージをがらりと変えるアイテムが登場しています。手紙の宛名書きにはもちろん、イラストの色塗りや、文字のデコレーションにも活躍してくれる筆ペン。毛筆ならではの使い心地に、新しい"手書きの楽しさ"を見つけてみましょう。
筆ペンの選び方って?
筆ペンを使うなら、自分にぴったり合うものを見つけたいところ。筆ペンを選ぶ際には、ペン先の硬さ、インクの種類、線の太さという3つのポイントに注目してください。
硬筆 | ペン先が小さくて硬めになっており、サインペンのような書き心地。 筆圧を調整しなくても、とめ・はね・はらいを書き分けられる。 |
軟筆 | 穂先に柔軟性のある素材を使用しており、硬筆と毛筆の中間にあたる書き心地。 線に強弱を付けやすく、筆文字らしい雰囲気を楽しめる。 |
毛筆 | 毛束をまとめたペン先が柔らかくしなり、筆と変わらないような書き心地。 硬筆や軟筆と比べると上級者向け。 |
初めての筆ペンには、硬筆か軟筆がおすすめです。より筆らしい書き味を目指すなら、軟筆で力の入れ具合や強弱の付け方を練習してみましょう。
顔料インク | 耐光性や耐水性に優れ、乾きやすいところが特徴。 手紙やはがきの宛名書きに使用できる。 |
染料インク | 墨汁のような発色で、水に流れやすく、ぼかし表現が可能。 字を書く以外に、イラストや水墨画にも使える。 |
顔料インクの筆ペンは、シンプルに文字を書きたい時に便利です。一方で、染料インクの筆ペンを揃えれば、カラフルな水彩画タッチの作品が描けますよ。
また、筆ペンによって線の太さが異なるため、限られたスペースに書き込む場合は細字、大きめの書面に宛名書きする場合は太字、というように使用シーンに応じたタイプを選びましょう。普段使いしやすい中字なら、筆ペンに早く慣れることができそうですね。
筆ペンのように「使いこなせる自信がない…」と思われている文具はまだまだ多いはず。例えば繊細なガラスペンも、実際に使ってみるとしっくり手に馴染んでくれますよ。ドキドキのガラスペン体験は、こちらの記事からどうぞ。
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文字にもイラストにも。使いみち広がるおすすめの筆ペン
あなたなら、筆ペンを使ってどんなことをしてみたいですか?文字やイラストの表現力を広げてくれる筆ペンを4つ紹介します。
優しさに包まれる「マイルドカラーブラッシュ」
ラインマーカーとして人気のマイルドライナーから、筆ペンタイプが誕生しました。豊富なカラーバリエーションや、心癒されるおだやかな色合いはそのままに、柔らかい書き心地を味わえます。
また、ペン先は筆と極細の2タイプになっているので、用途に合わせて使い分けられますよ。筆先を活かして、オリジナルのレタリングやペイントに挑戦してみませんか。
マイルドライナーブラッシュを使えば、こんな風に可愛らしいイラストを描くことだってできるんです。ほんのりにじむインクの跡から、筆ペンの温かな風情が伝わってきますよね。日記や手紙の余白に、ちょこんと筆ペンのイラストを添えたくなります。
マイルドライナーブラッシュ 25色セット
ZEBRA(ゼブラ)
¥3,280(税込・参考価格)
ポップに手書きを楽しむ「ブラシライター」
鮮やかなボディカラーが目を引く「penco(ペンコ)」の「ブラシライター」は、持っているだけで明るい気分になれるアイテム。赤に青、黄、緑とポップなカラーリングに加えて、使いやすい黒色もありますよ。
また、5色セットは三角形の箱に入っていて、海外の文具を彷彿とさせる見た目がチャームポイント。専用の収納ボックスとして、机に飾っておくのもいいですね。
軟筆タイプの筆ペンなので、自由に線や文字の強弱をつけられます。また、染料インクの性質を活かして、重ね塗りでグラデーションを楽しむことも可能。ブラシライターで誕生日やお祝いのメッセージカードをデコレーションすれば、きっと喜ばれる1枚に仕上がりますよ。
ブラシライター
penco(ペンコ)
¥1,375(税込・参考価格)
カラーにときめく「ラッションプチ ブラッシュ」
マジックインキを開発した「寺西化学工業」の「ラッションプチ ブラッシュ」は、スタイリッシュな細身の筆ペンです。コスメをイメージしたというデザインは、ペンケースに入れて持ち運びやすく、どこでも"化粧直し"ならぬ"塗り直し"ができそう。スケジュール帳の予定にラインを引いたり、ノートにイラストを描いたりと、色遊びを満喫しましょう。
筆ペンの先は樹脂製で、弾力のある書き心地になっています。小さめのペン先で細かい部分を塗り分けることはもちろん、ちょっと寝かせればマーキングにも使えますよ。パステルやネオンといった、ひと味違うカラーテーマで展開される24本の彩りをそっと鞄に忍ばせてみてはいかがでしょう?
ラッションプチ ブラッシュ 6色セット
寺西化学工業
¥858(税込・参考価格)
しっかり存在感を放つ「筆之助」
最後にご紹介する「トンボ鉛筆」の「筆之助」は、筆ペンのいいところをばっちり教えてくれる優等生。弾性に富んだ筆芯のおかげで、文字や線に生き生きとした動きが生まれます。また、耐水性と耐光性のある顔料インクを採用しているので、郵便物の宛名やはがきのイラストに使っても安心です。
筆ペンらしい墨色をはじめとして、どれも発色の良さが際立つカラー展開。こちらの方は、ピンクの筆之助を使ってフォント書写を披露されています。筆ペンの筆跡とインクの色味によって明朝体が柔らかに映り、手書きをもっと極めたくなりそうですね。
筆之助 しっかり仕立て 10色セット
トンボ鉛筆
¥1,280(税込・参考価格)
柔らかい筆先で書く楽しみを感じて
「筆で書くのって難しそう」というイメージを鮮やかに塗り替える筆ペンたち。文字を書くだけではなく、色を塗ったり絵を描いたりと、筆ペンが手書きの楽しみをぐっと深めてくれます。筆ペンにしか表現できない優しい風情を、目と指先から感じてみませんか?
筆ペンで文字を書いたり、イラストを描いたりするうちに、塗り絵や水彩画にもじっくり取り組みたくなるかも。そんな方は、こちらの記事から色とりどりの画材を探してみてください!