歴史を受け継ぎ、文化を伝える。京都生まれのおすすめ文具ブランド

歴史のなかで、多彩な文化を育んできた京都。その京都で生まれた文具ブランドがあることをご存知でしょうか？伝統の技術や素材を活かしたり、京都にちなんだモチーフを用いたりと、さまざまな工夫で「京都らしさ」を伝えてくれています。今回は、由緒ある歴史を持つ京都から生まれたおすすめの文具ブランドをご紹介。ぜひチェックしてみてくださいね。

京都発の文具ブランドがあるって知ってる？

神社仏閣をはじめ、さまざまな歴史的建造物が残る京都は、観光地として親しまれています。また、西陣織や京友禅、清水焼などの伝統工芸も脈々と受け継がれてきました。

そんな歴史ある土地で育った筆者ですが、京都についてはまだまだ勉強中。筆者の好きな文具にも、京都生まれのブランドがあると知って驚きました。

伝統技術を活かして新しいアイデアに挑戦する文具ブランドは、まるでガイドブックのように京都の魅力を発信しています。文具に触れることで、京都を旅してみませんか？

京都で生まれた文具ブランド

ROKKAKU

最初にご紹介する京都発の文具ブランドは「ROKKAKU」。

1911年に京都の六角通りで創業した桜井商店の事業が原点で、100年以上も箔押しのペーパーアイテムを作り続けています。

箔押しとは、金や銀などの箔を熱と圧力によって物に転写する技術のこと。紙に箔押しをあしらえば、デザインに上品な輝きを添えられます。凹凸のある手触りも、箔押しならではの味わい。

また、京都にちなんだオリジナルアイテムの企画にも力を入れています。

ROKKAKU 公式サイト

ROKKAKU 公式Instagram

箔押しの「封筒付きカード」で大切な人や自分にごほうびを

「ROKKAKU」のアイテムで筆者が心惹かれたのは「ROKKAKU CARD」。

創業の地にちなんだ六角形のメッセージカードには、2色の箔押しでスイーツが描かれています。ショートケーキや抹茶パフェなど、まさに甘い「ごほうび」ばかり。細かい部分にまでこだわって箔押しすることで、本物のような立体感が生まれていますよ。

カードと同じく、封筒も六角形になっています。

封筒から箔押しが覗くように作られているので、そのまま飾るだけでも素敵なインテリアになりますよ。受け取ったカードを飾っておけば、輝く箔押しがいつでもエールを送ってくれるアイテムです。

尚雅堂

続いてご紹介する「尚雅堂」は、1964年に和紙製品の卸問屋として創業しました。その製造技術をもとに、現代の暮らしに寄り添ったデザインの和文具を生み出しています。

主な素材である和紙には、福井県をはじめとする国内生産地のものを使用。さらに、商品作りはほとんど京都で行われているそうで、日本独特の文化を大切にする思いが感じられます。

尚雅堂 公式サイト

尚雅堂 公式Instagram

京友禅の美しさに魅了される「筆箱」

「尚雅堂」でおすすめしたい文具が、こちらの「筆箱」です。

筆箱の蓋と内側の底部に使われているのは、京都の職人が1枚ずつ手作業で染色した友禅和紙。いくつもの染型で色を重ね丁寧に染め上げていくことで、通常の印刷にはない柔らかな風合いを表現しています。

古典的な和のモチーフを用いながらも配色は斬新かつ鮮やかで、粋な装いとなっていますよ。

丸みを帯びた蓋や底面は扱いやすく、手に馴染む使い心地。

また、筆箱自体は軽いのにしっかりとした硬さがあります。筆記具が8～10本ほど入るので、たくさん持ち運びたい方にもぴったりです。

forme.（フォルム）

「forme.（フォルム）」はオリジナルグッズの企画製造を行うブランドで、京都市内には直営店があります。

なかでも人気を集めているのが、京都の老舗喫茶店とコラボした「夢ミル京都喫茶巡り」シリーズ。喫茶店の名物をモチーフとした文具が揃っていて、地元の方はもちろん京都に遊びに来た方も、実際に行ってみるきっかけになりそうです。

forme. 公式サイト

forme. 公式Instagram

京都の喫茶店を訪れたくなる「ぽち袋」

「夢ミル京都喫茶巡り」シリーズから、伊予和紙の「ぽち袋」をご紹介します。

喫茶店と看板メニュー

• 「喫茶ソワレ」のゼリーポンチ
• 「スマート珈琲店」のホットケーキ
• 「六曜社珈琲店」のドーナツ
• 「フランソア喫茶室」のレアチーズケーキ
• 「甘党茶屋 京 梅園」のみたらし団子
• 「喫茶マドラグ」の玉子サンド

京都で昔から愛される老舗の看板メニューがひと目でわかる、シンプルなデザインです。純喫茶の洋菓子から甘味処の和菓子まで、おいしそうな食べ物のイラストに思わずお腹が減ってしまいそうですね。

喫茶店の個性を表現しながらもシックな色合いなので、幅広いシーンで活用できます。

小物やお菓子をおすそわけする際に一緒に渡したら「今度このお店に行ってみない？」と話が弾むかもしれませんね。

cozyca products（コジカプロダクツ）

最後にご紹介するのは、京都にある老舗和文具メーカーのブランド「cozyca products（コジカプロダクツ）」です。

1932年創業の表現社が、日本で活動する作家を応援したいという思いからブランドを立ち上げました。直営店として、京都市内にて「HIRAETH（ヒライス）」を運営しています。

「作家の作品と、毎日の暮らしをつなぐ架け橋に」をコンセプトに、多彩な作家とコラボレーション。日常生活で使うなかで、作家個人にも親しみを感じられるようなアイテムと出会えますよ。

cozyca products 公式サイト

cozyca products 公式Instagram

お祝いの言葉をそっと届ける「カード」

こちらは、イラストレーターの西淑さんが描かれた「バースデーカード」。

エンボス加工が施されたカードの中に“happy birthday”の文字がさりげなくちりばめられています。カードに触れるたびに、送り主からの「おめでとう」という気持ちが伝わってくるはず。

大切な方をお祝いするときには「グリーティングカード」を贈りましょう。幻想的なイラストに“Congratulations”の文字がやさしく寄り添います。

煌めく箔押しの封筒が特別感を演出してくれますよ。

文具を通じて、京都がもっと近くなる

京都で生まれた文具ブランドは、伝統を重んじながら進化し続けています。個性溢れる文具を通じて、歴史と文化に彩られた京都にもっと興味を持ってもらえたらうれしいです。ぜひ、オンラインショップや取り扱い店舗をチェックしてみてください。

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