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万年筆とボールペン、どう使い分ける?それぞれの違いと良さをシーン別に解説

日常的によく使うボールペンと、書き心地が独特な万年筆。どちらもたくさんの種類がある魅力的な筆記具ですが、どのように使い分けたら良いのでしょうか?今回は、ボールペンと万年筆の違いや良さをお伝えし、シーン別におすすめの使い方を画像と共にご紹介します。

万年筆とボールペンの違いって?それぞれの特徴や良さは?

日常生活で出番が多く親しみやすいボールペンと、独特な書き味に憧れを持つ方も多い万年筆。どちらも違った良さがありますが、具体的な違いはどのようなものでしょうか?「ペン先や仕組みがなんとなく違うことは知っているけれど、細かい違いはわからない」と思う方も少なくないはず。

そこで今回は、ボールペンと万年筆の違いや利点について比較し、仕事やお手紙を書く際など、シーン別におすすめの使い方もご紹介します。それぞれに合った使い方を参考にして、必要性に応じて2つのペンを使い分けてみてくださいね。

万年筆とボールペンの特徴

稲葉すず
稲葉すず

万年筆とボールペンの違いは、どのようなものでしょうか?それぞれの特徴や良さを知って、シーン別に使い分けましょう。

万年筆

万年筆は、ペン軸の中にさらっとした液体状のインクを貯蓄して使います。インクを補充すれば半永久的に使えるところが特徴で、毛細管現象を利用して、ペン芯からペン先へとインクが少しずつ流れる作りになっています。

万年筆を使うなら、いつかは所持したいのが「金ペン先」。高級なだけあって、インクの腐食に強く、なめらかな書き心地が特徴です。ボールペンと比べて使い心地に慣れるまで少し時間がかかりますが、その唯一無二の書き心地や筆跡が好まれています。

ボールペン

ボールペンは、油性・水性・ゲルインク・エマルジョンインク・消せるインクなど、インクの種類が豊富。紙に押し当てるとペンの先に仕込まれたボールが回転し、インクが出てくる仕組みです。万年筆に比べて構造が簡単なため、安価で製造ができるのがボールペンの特徴です。

さらさらとした書き心地でカラー展開もかなり多く、仕事や勉強など日常使いにぴったり。ノック式やキャップ式など、ペン先の出し方にもさまざまな種類があり、デザイン性と便利な機能性を兼ね備えているところも、ボールペンの特徴です。

万年筆とボールペンの魅力

万年筆

ボールペンと比べて筆圧がいらず、長時間の筆記に向いているのが万年筆です。そして、インクを補充して半永久的に使えるところも万年筆の魅力。使ううちに自分の筆記スタイルに馴染んでくるペン先には、唯一無二の特別感があります。 

高価なものが多いイメージの万年筆ですが、最近では日本のメーカーを中心に数千円で手に入るものも増えてきました。筆跡の表現力が高く、文字を書くことが新鮮に感じられる、と若い方を中心に万年筆ユーザーが増えているそう。

ボールペン

ボールペンの魅力は、比較的安価で気軽に使えるところとインクの種類の豊富さにあります。日本のメーカーはインクのカラー展開がかなり多く、摩擦で消せるタイプなど便利なアイテムが多いのも特徴です。誰でもさらさらと書きやすく、しっかりと文字が書けます。

また、ボールペンはノック式のタイプや、細身でコンパクトに持ち歩けるものなど、工夫されたデザインのアイテムが多く見られます。仕事やメモを取る場面で、サッと取り出してすぐに使えるところも魅力です。  

万年筆とボールペンの使い分け。それぞれどんなシーンにおすすめ?

万年筆はこんなシーンにおすすめ

日記など自分時間のお供

濃淡が出やすい独特な筆跡から、味のある文字が生まれる万年筆。日常の中でちょっとした特別感を味わえて、自分時間のお供にぴったりなんです。こちらの方は、ブルーブラックのインクを使って手帳に日記を綴っています。縦と横にぎっしり羅列した文字からは、「書く」作業の楽しさが伝わってきますよね。

万年筆は、書いていくうちに自分の角度にペン先が馴染んでくるため、使い込むほど自分にとって良いパートナーになります。ペンに向き合って文字を書いていると、つい没頭してしまうはず。万年筆を使う楽しさは、きっとあなたの自分時間を豊かにしてくれますよ。

手紙やメッセージカードに

メールなどのデジタルツールはとても便利ですが、たまには手紙で気持ちを綴るのはいかがでしょうか。表情豊かにあなたらしい文字を描ける万年筆は、手紙を書くのにぴったり。文字はあなただけの味が出るものなので、頂いた方も印象に残りますよね。思いを文字に乗せて、大切な人に届けてみませんか?

手紙を書く際は、文字の太さは「細字」「中字」あたりがおすすめです。あるいは、レターセットの罫線に応じて変えるのも良いでしょう。レターセットの種類は問いませんが、せっかく手紙を書くなら、万年筆用のアイテムなどをチェックしてみても良いかもしれません。

モチベーションを上げたいビジネスシーンにも

万年筆を、仕事モードの切り替えスイッチとして使う方もいらっしゃいます。ボールペンのようにサッと取り出して使える便利アイテムという訳ではありませんが、「書く」作業に集中することや、キャップを外して開けるひと手間が、かえって仕事モードのスイッチになるんだとか。

こちらの投稿の方は、スケルトンタイプの白鳥柄の万年筆を使用しています。ブルーのインクを入れると湖にうかぶ白鳥のようなデザインになり、仕事中のふとした瞬間に癒されそうですよね。また、万年筆は筆圧いらずで手が疲れにくいため、仕事でたくさん字を書く際に向いていますよ。

ボールペンはこんなシーンにおすすめ

仕事など日常使いに

日常的に使い勝手がいいのは、気軽に使えてなめらかな書き心地のボールペンです。スリムなものだとペンケースの中でかさばらず、手帳にも挟めて持ち運びに便利。ボール径0.3㎜以下の超極細字タイプや、摩擦で消えるフリクションタイプなど、インクの種類の豊富さもうれしいポイントです。

2色以上のインクが1本にまとまったタイプも、仕事や勉強の場面で重宝されていますよね。急いでメモを取る場合など、忙しいビジネスシーンではボールペンが実用的だと感じる場面が多いでしょう。必要性に応じて、万年筆と使い分けるのがおすすめです。

デザイン性の高さからプレゼントにも

ボールペンは、デザイン性の高さからプレゼントにもおすすめなアイテムです。シンプルで美しい、高級感漂うボールペンに名前を彫るのも素敵ですよね。日常的に使うボールペンこそ、大切に永く使える1本があればうれしいもの。新生活の始まりを祝う贈り物にいかがでしょうか?

万年筆とボールペンはどちらも魅力的。それぞれのシーンで使い分けよう

日常のパートナーであるボールペンと、日常を特別にする万年筆。それぞれ違った魅力がある筆記具ですよね。今回は、どのように使い分けたら良いのか、2種類のペンの違いや良さを比較し、シーン別におすすめの使い方をご紹介しました。必要性に応じて使い分けて、日常生活をより豊かにしてみませんか?