アナログ時間のススメ。ペンを持つ時間の大切さ
近年、仕事も勉強もパソコンやスマートフォンを使用するのが主流の世の中。手軽で便利なデジタルですが、同じ時間でもより充実した時間を送ることのできるアナログな時間を作ってみませんか?ペンを持ち机に向かう時間の大切さなどを、自ら実感した体験なども踏まえてご紹介します。
まずは書く時間を作るところから
子どもの学校の書類など、必要に駆られない限りペンは持たないという方が大半なのではないでしょうか。さらにその必要なことでさえも、面倒くさいと感じる方も多いようです。
便利で手軽なデジタルの生活に慣れてしまうと、「わざわざ書かなくてはいけない」という気持ちが芽生えて、煩わしく感じてしまうのかもしれません。
筆者は余裕がある日には1時間以上、忙しいときでも15分ほど「ペンを持つ時間」を作るようにしています。なぜなら自分でペンを持って手書きすることには、たくさんのメリットがあるから。
これからご紹介する書く内容や手書きで得られるメリットを参考にして、日常に「書く時間」を作ってみませんか?ノートとペン、好きな飲み物を用意して机に向かう時間はとてもリラックスできますよ。
我が家の「ペンを持つ時間」
ここからは、我が家の「ペンを持つ時間」についてご紹介していきます。何を書けばいいのか分からない…そんな方の参考になれば幸いです。
「やることリスト」はノートに書き出す
筆者は、1日のやることを手書きでリストにまとめています。家事や仕事など、毎日のやることはハビットトラッカーにするのがおすすめですよ。やり終えたらチェックするだけなので、とても簡単です。「銀行に行く」「友達とランチ」など、追加でやることは、朝の15分ほどでその日のスケジュールに書き出しています。手書きすると記憶に残りやすいため、やることを忘れにくくなりますよ。
ハビットトラッカーって何?知っているけどもっと詳しく知りたいという方は、下記の記事を参考にしてくださいね。
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日付を書かない「献立リスト」
時間があるときには、「日付を書かない献立表」を作っています。日付を書かないのは、その日に作らなくてはいけない衝動に駆られてしまうためです。献立に迷ったときは、昔書いたものを引っ張り出してその中から選ぶことも。筆者は書き損じてもやり直しができるよう、ルーズリーフを使っています。文字だけでなく、フレームを描いたりシールを貼ったりする時間も楽しいですよ。
趣味の記録はノートにまとめる
編み物が趣味な筆者は、編み方や編んだものをノートに記録しています。編む手を休めて書くこともありますが、きれいに残したい部分は「書く時間」にまとめています。出来上がった編み物の写真を貼ることで、カラフルな仕上がりに。自分だけの「編み物の本」ができていくのが楽しいですよ。
子どもの宿題はタブレット。でも間違えたところは手書きでチェック
子ども達の勉強や宿題のほどんどは、タブレットやスマホアプリです。しかし勉強しているところを見ると、間違えていても直ぐに直せるので解説などを読まずにスクロールしているのが気になります。そこで間違えた部分に関しては、ノートに書き出して勉強するように促しました。そうすることで分からなかった部分がまとめて見返せるため、復習に役立ちますよ。
夫婦で交換日記。ゆっくり思い出す時間
我が家では、夫婦で交換日記をしています。基本的に出来事の報告などは会話で済んでしまうのですが、言葉で言いにくいことや記録に残しておきたいことなどを綴っています。「実は…」なんてことも書いてあり、夫の知らなかった部分が見えることも。毎日書く必要はなく、書きたいことがあるときだけ書いています。お互いに書くことを強制しないのが、長続きするコツですよ。
アナログ時間で感じたメリット
記憶に残りやすい
ノートなどにペンで書いていて実感しているのが、デジタルで打ち込んだものよりも記憶に残りやすいということです。紙に書いたものは脳と目で覚えるだけでなく、手からも刺激を受けて覚えることができます。紙に書いた字はデジタルのものよりも、視覚的に記憶に残りやすいです。しっかり覚えたいことは、アナログで書いてみてくださいね。
漢字を覚える
この漢字、「読めるけれど書けない」と体験した方は多いのではないでしょうか。デジタルで書き込んだものは自動で変換してくれるので、読めさえすれば間違えません。しかし手書きとなるといい加減に書くわけにはいかず、知らない漢字を調べますよね。この「思い出す」「調べる」「書く」という動作が相まって、覚えやすくなります。
リラックス効果あり
筆者は、書く時間をとても楽しみにしています。書くことに没頭することで、書き終えたときにスッキリした気持ちになれるからです。書くことは音楽を聴いたり良い香りを嗅いだりしたときのように、アルファ波が出るといわれています。机に向かって「書く時間」は、きっとあなたの心と脳をリフレッシュさせてくれますよ。
書く音、ノートをめくる感触で自制心を養える
筆者は書くという行為だけでなく、書く音や感覚、ノートをめくる感触などが好きです。手で紙に書くことで、アイテムごとに異なる感覚を味わうことができるため、それぞれに気持ちを研ぎ澄ませていくと、自制心を養うことができます。
アナログ時間でデジタル疲れを解消できる
ペンを持ち机に向かう時間は、せわしない日常の休憩時間にぴったりです。きっと、デジタル時間の疲れを癒してくれるでしょう。デジタルで打つ方が早く済むかもしれませんが、ぜひ文字がゆっくりと形になっていく時間を楽しんでくださいね。
書くことが楽しくなってくると、今度は字をきれいに書きたいという欲が生まれてきます。きれいな書き方のコツについての記事も併せて読んで、もっとペンを持つ時間を楽しみましょう。