Suuuh編集部、実践!《つけペンの使い方》オリジナルインク×hocoro(ホコロ)の使い心地をレビュー
4月に編集部員がお邪魔した「カキモリ」では、オリジナルインクとノート作りに挑戦しました。その体験に加えて印象的だったのが、インク作りの際に試し書きで使ってみたつけペン。今回はSAILORのつけペン「hocoro」を使って、つけペンの基本の使い方を実践してみました。
つけペンとは?
つけペンとは、ペン軸にペン先を装着して、そのペン先にインクをつけて筆記するペンのことです。
ペン先につけただけでインクが出続けるのか、と疑問に思った方もいるのでは?
実は、つけペンのペン先には細い溝が作られており、インクはその溝を通って蓄えられる仕組みになっているのです(これを毛細管現象といいます)。
ちなみに、つけペンと共によく聞く言葉に「gペン」というものがあります。これはつけペンのペン先の一種を指していて、特に漫画の作画に向いているタイプのペン先です。
これまでなかなか触れる機会のなかったつけペン。カキモリでの試し書きがそれはそれは忘れられない心地よさで…。その日の帰り道に話題にあがったのは、つけペンの使い方について!今回満を持して編集部みんなで使ってみることができました。
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今回使うのはこちらのアイテム
【SAILOR】万年筆ペン先のつけペン「hocoro」
老舗筆記具メーカーのセーラー万年筆より販売されている「万年筆ペン先のつけペンhocoro」。ペン軸は落としても割れにくく、破損の心配が少ない樹脂製です。こちらにペン先を装着して使用します。
ペン先の装着は筆記時だけでなく、逆向きに行うことで収納代わりにもなる優れもの。これで保管や持ち運びにも困りません。
なにより"万年筆のペン先"がつけペンになったhocoroは、万年筆に必要な丁寧なインク洗浄が手軽に済んだり、特定のインクを「ちょっとだけ使いたい!」という場面にもってこいなアイテムなのです。
そんなhocoroのペン先は全部で4種類。いずれも線の出方や書き心地が異なるため、それぞれの個性を楽しむことができました!詳しくは後述しているので、ぜひご覧くださいね。
万年筆ペン先のつけペン hocoro
セーラー万年筆
¥1,045(税込・参考価格)
【カキモリ】オーダーインク
hocoroを試すにあたって使用したインクはこちら。カキモリのInkstandで作ったSuuuh編集部オリジナルのインクです。Suuuhのシンボルマークのカラーを再現した、やわらかくて温かみのある色味です。
実践!つけペンの基本の使い方
ここからは、いよいよつけペンの実践へ…!まずは、基本の流れを試していきます。
ステップ①ペン先を装着する
ペン軸にペン先を取り付けます。この時「パチン」と音がなればしっかりとはまったサインです。
ペン先がインクの瓶の底に当たらないように注意しながら、静かにインクに浸します。
ステップ②ペン先にインクをつける
ペン先につけるインクの量は、中央にあるハートマークが隠れるくらいのラインを意識してみてください。
インクをつけるとハート部分がSuuuhカラーに!か、かわいい〜〜
つけすぎたかな?と感じたら、ペン先を瓶のふちで軽く拭います。
これでもう、書く準備は万端です!
ステップ③書く
実際にノートに試し書きしていきます。
ペン先を少し寝かせ気味に書くのがポイントです。
ステップ④洗う
書き終えたら、水にペン先を浸します。くるくる〜と軽く回して、ペン先についているインクを落としましょう。
色が落ちたら、ティッシュや布などで水気を優しく拭き取ります。
ステップ⑤保管
水気を拭き取り終わったら、最後にペン先を外します。ペン先は尖っているので、取り扱いに気をつけてくださいね。
つけペンの基本の使い方は、これにて完了!思った以上にお手軽で使いやすい…!一気に日常使いしやすくなった気がします。
つけペンの基本の使い方、いかがでしたか?
お手入れや保管方法も含め、思いのほかシンプルな工程のため、日常使いへのハードルもグッと下がったのではないでしょうか。
「hocoro」の使い心地は?
使い方の流れを掴んだら、つづいてhocoroならではの書き比べを実践!4種類のペン先それぞれの特徴を探りながら、色々な書き方を試しました。
ペン先ごとに試し書きしてみた
4種類のペン先、それぞれを試した結果がこちら!
左から時計回りに、筆文字、2mm、1mm、細字のペン先を使って書きました。
試したペン先は4種類
- 筆文字(黄色)
- 細字(水色)
- 1.0mm(濃緑)
- 2.0mm(黄緑)
ペン先の種類(写真左から順に)
「細字」は手帳や付箋など小さなスペースに◎
こちらが細字タイプのペン先。よく見るとペンポイントがついています。
試し書きの様子がこちら。線幅が均一なのがわかります。
インク持ちはあまりしないので、小まめにインクにつける必要があります。細い線を活かした小さな文字を書きやすいため、手帳などスペースの小さい場所に記入するのに向いてそうです。
「1.0mm」は細字に比べ、インクの持ちアップ!
こちらが1.0mm幅タイプのペン先。先端が1.0mm幅に平らなことがわかります。
細字に比べ、線の太さはもちろん、インクの持ちも長続きすることが判明!
Suuuh編集部員は皆、書きやすい!と絶賛。すぐに書くコツを掴むことができました。細字タイプと1.0mm幅タイプは、別売りの「リザーバーパーツ」を装着することで、インクの保持力を高められるそう。
「2.0mm」はダイナミックな強弱を楽しめる
こちらが2.0mm幅タイプのペン先。リザーバーパーツがついていることで、インク持ちは細字・1.0mmと比べると圧倒的!
こちらが2.0mmタイプでの試し書き。カリグラフィー向きのペン先とあって、太い線・細い線どちらも表現できます。柔軟に書き分けられるため、イラストにも向いているかもしれません!
実はこの2.0mmタイプはコツを掴むのに苦労しました…。(笑)練習を重ねた結果、いつも書くときよりもずっと、"ゆっくり"書くことを心がけるとうまくいくことがわかりました!
「筆文字」はとめ、はね、はらいがしっかり書ける!
実は編集部員が最も気になっていたのが、こちらの筆文字タイプのペン先。リザーバーパーツがついているので、インク持ちは抜群です。
筆文字タイプでの試し書きはこちら。ご覧の通り、とめ、はね、はらいが筆のように表現できました。ペン先を寝かせることで、様々なニュアンスの線を表せます。
筆文字タイプとだけあって力の入れ具合やペン軸の角度で、何パターンもの線を表現できるのが面白かったです!
まとめ
以上、Suuuh編集部が実践してみたつけペンの使い方、そしてhocoroのレビューでした!
これまで触れる機会がなく、「つけペンって一体何なんだろう?」というスタートラインだった編集部員でしたが、今回の実践を通してつけペンとの距離がグッと縮まった気がします。
ペン先によって変わるインクのニュアンスで、Suuuhのオリジナルインクも色々な表情を見せてくれました。
予想以上にお手軽な使い方で楽しめるつけペン、皆さんもぜひ試してみてくださいね!