結婚式後のお礼状のマナーとは?基本の書き方から相手別の例文・送り方まで
新郎新婦にとって特別な日である結婚式。祝福してくれたゲストたちへ心を込めたお礼状を送りましょう。難しいイメージがあるお礼状ですが、基本的な書き方とマナーをおさえればスムーズに書くことができます。今回は、結婚式後に送るお礼状の書き方、相手別の例文をご紹介します。
結婚式後のお礼状はどう書く?
一生に一度の特別な結婚式。挙式が無事に終わったら、新郎新婦を祝福してくれた親族や友人などのゲストたちへ「お礼状」を送るのがマナーです。結婚式の後に出すお礼状は、出席してくれたゲストたちへの感謝の気持ちを届けたり、挙式に参列できなかった人へ結婚の挨拶・報告をする大切なものです。
結婚式のお礼状は書き方のポイントやマナーを押さえて、早めに送ることが大切です。以下で詳しくご紹介しますので、心をこめて丁寧に書きましょう。
これで基本はばっちり!結婚式後のお礼状の構成
フォーマルシーンの1つである結婚式のお礼状と聞くと、難しそう…というイメージを持つ人は多いかもしれませんね。
実は、基本的な構成を抑えるだけで、結婚式のお礼状は簡単に書けるようになります。まずは結婚式のお礼状の基本的な構成を見ていきましょう。
①はじめの挨拶(時候の挨拶)
結婚式のお礼状の書き出しは、まず丁寧な挨拶から。「拝啓」という言葉をはじめに添えて、季節にあわせた時候の挨拶を書きましょう。時候の挨拶のなかに、送る相手の健康を気遣う一文を添えるとより好印象なお礼状になります。なお、上司や目上の方に送るのであれば、はじめの言葉は「謹啓」を使います。
②本文
お礼状のメインとなる本文は、送る相手との関係性にあわせた言葉遣いで書くようにしましょう。まずは結婚の報告とともに、当日に来てくれたゲストであれば出席してくれたことへの感謝・お礼の言葉を添えてください。
なお、主賓やスピーチ・受付・余興などといった、当日の重要な役割を担ってくれた人へは、出席のお礼に加え役割を引き受けてくれたことへの感謝も忘れずに!相手がスピーチ・余興担当の人であれば、その内容について軽く触れることで、より感謝の気持ちを伝えられるでしょう。
③結びの挨拶
新郎新婦を祝福してくれる大切な人たちだからこそ、お礼状は最後の一文まで丁寧に!結びの挨拶では、これからの結婚生活への意気込みを添えるとともに、末永いお付き合いをお願いする一文でまとめましょう。
結婚式のお礼状を書くときのマナーとは?
基本的な書き方を知って「よし、書いてみよう」と思った人、もう少しだけ待ってください!
実は結婚式のお礼状を書く際には、相手を不快にさせないためのいくつかのマナーをおさえておくことが大切です。ここからは、結婚式のお礼状を書くときのマナーを解説します。
なるべく1か月以内に送ろう
結婚式のお礼状は、式が終わってからできるだけ早めに送るのがマナー。とくに主賓や受付・余興などの特別な役割をお願いしたゲストは約1週間以内、一般ゲストは遅くても1か月以内に伝えることが大切です。
「お礼の言葉をまだもらっていない…」と相手を不快な気持ちにさせないよう、お礼状を送るタイミングを逃さないように注意しましょう。なお、お祝いをいただいた際にはできるだけその日のうち、または2~3日にはお礼状を書くのが望ましいとされています。
お礼状は封書で送ること
一般的に結婚式のお礼状を送る際には、白い封筒・便箋を使うのがマナーです。またフォーマルな場面でのお礼状は「印刷よりも気持ちが込められている」というイメージから、自筆・縦書きが基本とされています。筆記具は毛筆・筆ペン・万年筆が最も適しているとされていますが、持っていない場合は黒のボールペンでも問題ありません。
忌み言葉・重ね言葉は避けること
結婚式という慶事では、スピーチや手紙を作成する際に忌み言葉・重ね言葉は避けるのがマナーです。忌み言葉とは「終わる」「返す」などといった結婚生活の終わりを想起させる言葉を指します。重ね言葉は「色々」「重ねて」などの再婚をイメージさせる表現です。
お礼状の文章を考える際には、これらは避けるべき言葉として、注意して書くようにしましょう。
【お相手別】結婚式後のお礼状の例文一覧
親族へのお礼状
新郎新婦にとって、一番身近な存在といえる親族へのお礼状。これまでお世話になったことへの感謝の言葉とともに、本文では過去のエピソードや思い出などに軽く触れるのもよいでしょう。
相手が両親であれば、一人前の大人になったことの報告や親孝行をしていくという旨の一文をのせると、よりご両親を安心させられるお礼状になります。
- 先日は私たちの結婚式にご参列くださり、誠にありがとうございました。式を無事に迎えられたのも、家族の支えがあったからこそです。二人で力を合わせ、温かい家庭を築いてまいります。これから精一杯親孝行をするつもりですので、今後ともどうぞよろしくお願いします。
- 先日は、お忙しい中私たちの結婚式にご参列いただき、ありがとうございました。結婚式用の映像に使う写真を探してアルバムを見ていると、〇〇さんと一緒に遊んでいる写真がたくさんあり、とても可愛がっていただいたことを思い起こしておりました。結婚したとはいえ、ふたりともまだ至らぬ者同士です。今後とも末永いお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。
親族へのお礼状の書き方・例文
会社の上司へのお礼状
ビジネスシーンでお世話になっている会社の上司へ送るお礼状では「忙しい中わざわざ出席してくれた」ことを念頭に、丁寧な文体で感謝の気持ちを書きましょう。加えて、家族のためにこれからもっと仕事を頑張りたいという意気込みを添えると、より好印象になります。
- 先日はご多用のところ、私達の結婚式へご出席賜りまして、誠にありがとうございました。守るべき家族ができ、これまで以上に仕事に邁進する所存にございます。まだ未熟なふたりではございますが、今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
- 先日はお忙しい中、私達の結婚披露宴にご出席いただき、誠にありがとうございました。新しい家庭を持ち、これまで以上に仕事に邁進する所存です。未熟な二人ですが、今後も〇〇様の教えを胸に、助け合いながら頑張ってまいります。末永くご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
会社の上司へのお礼状の書き方・例文
受付をしてくれた方
結婚披露宴にはたくさんのゲストが出席するため、受付はとても大変な役割。そんな受付を担当してくれた方へのお礼状には、役割を引き受けてくれたことへの感謝を最初に伝えましょう。親しい友人が相手であれば「お礼を兼ねてまた会おう」という旨の一言で締めるのもおすすめです。
- 先日は私達の結婚式で受付を担当してくれて、ありがとうございました。〇〇さんが丁寧に対応してくれたおかげで、受付をスムーズに進められて、ゲストの皆様にゆったり楽しんでいただけました。〇〇さんにお願いして本当に良かったです。お礼に今度、一緒に食事でもいきましょうね!
受付をしてくれた方へのお礼状の書き方・例文
スピーチをしてくれた方
感動的な結婚式にするうえでスピーチはとても重要な役割であり、スピーチの内容を考えるのにもかなりの時間がかかります。そんなスピーチを担当してくれた方へのお礼状なら、本文でスピーチの内容について少し触れるとGOOD!
- 先日は私達の結婚披露宴に参列していただき、本当にありがとうございました。忙しい中でスピーチを快く引き受けてくれてとても嬉しかったよ。〇〇さんのスピーチを聞いて、これからの新婚生活へ背中を押してもらえました。式では少ししか話せなかったので、今度ゆっくり食事でもしながらお話しましょうね。
スピーチをしてくれた方へのお礼状の書き方・例文
余興をしてくれた方
余興は結婚式を盛り上げてくれる大切な要素であり、内容を決めたり準備をしたりする際にもかなりの時間がかかります。余興をしてくれた方へのお礼状なら、スピーチと同様に余興の内容に触れましょう。余興を披露した際の雰囲気や感想なども添えてください。
- 先日は私達の結婚式に参列していただき、本当にありがとうございました。披露宴の余興では、〇〇さんが用意してくれた素敵なDVD映像をゲスト全員で楽しく鑑賞することができて、結婚式がもっと特別なものになりました。お礼に今度、お食事に招待させてくださいね。
余興をしてくれた方へのお礼状の書き方・例文
遠方から来てくれた方
忙しい中、遠方から結婚式に出席してくれた方へのお礼状であれば「遠くからわざわざ来てくれてありがとう」というニュアンスで感謝の言葉をまとめます。久しぶりに会う方であれば、式で会ったときの様子や感想なども添えると良いでしょう。
- 先日は、遠方から私達の結婚式に参列していただき、本当にありがとうございました。〇〇さんと久しぶりにお会いでき、お変わりなくお元気そうでとても嬉しかったです。新居にもぜひ遊びにいらしてくださいね。今後とも末永いお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。
- この度は遠方から私達の結婚披露宴に参列していただき、誠にありがとうございました。ゆっくりとお話する時間がとれませんでしたこと、ご無礼をお許しください。今後機会がありましたら、ぜひ新居にもお立ち寄りくださいませ。
遠方から来てくれた方へのお礼状の書き方・例文
友人へのお礼状
親しい友人へのお礼状なら、少しラフな文体で書くのもOK。長い付き合いの友人であれば、祝ってもらえたことの感謝とともに、当時の懐かしいエピソードなどにも軽く触れると良いでしょう。
- 先日は私達の結婚式に参列いただき、本当にありがとうございました。中学生の頃からの親友の〇〇ちゃんに祝ってもらえてとても嬉しかったよ。おかげさまで一生の思い出に残る結婚式になりました。これからも末永く仲良くしてね。
友人へのお礼状の書き方・例文
結婚式のお礼状にぴったりなレターセット
淡い色味が上品。エヌビー社/ミニレター アンティーク チェル
「エヌビー社」が手掛ける「ミニレター アンティーク チェル」は、シックな色味のおしゃれなレターセット。レリーフのような青い花のフレームは、ヨーロッパの骨董品のように上品な雰囲気を漂わせています。
やわらかい風合いの封筒もチャームポイント。白磁器のようにマットな白色の便箋がよく映えますね。結婚式のお礼状としてギフトに添えれば、贈り物をより魅力的に演出できるでしょう。
ミニレター アンティーク チェル
エヌビー社
¥330(税込・参考価格)
華やかなで大人っぽい。Dailylike/Daily Letter - 16 Sandersonia
「Dailylike」の「Daily Letter」は、クラシカルなスモーキーカラーをベースとしたレターセット。表面にエンボス加工が施されており、上質感のある手触りが楽しめます。封筒の裏には「LETTERS TO YOU」の箔押しがキラリ。華やかさと高級感を兼ね備えていますね。
便箋の裏には、サンダーソニアの花がプリントされているのもかわいらしいですね。ちなみに、サンダーソニアの花言葉は「祈り」。送り先の相手の幸せと、末永いお付き合いを願うお礼状にはぴったりなアイテムといえるでしょう。
Daily Letter - 16 Sandersonia
Dailylike
¥275(税込・参考価格)
結婚式のお礼状を通して、大切なゲストへ感謝を伝えましょう
結婚式に参列し、お祝いしてくれたゲストに送るお礼状は、新郎新婦とゲストの心をつなぐ大切な役割を果たします。今回ご紹介した書き方や例文を参考にしながら、心からの感謝の気持ちを込めたお礼状を書いてみてくださいね。
人生の一大イベントをお祝いしてくれた相手に送る「内祝い」。そんな内祝いに添える手紙の書き方やマナー、例文はこちらの記事で紹介しています。ぜひ参考にしてください