丈夫だから永く使える、おしゃれな帆布の雑貨たち

数ある織物の一つ「帆布」（はんぷ）。名前は知らなくても、トートバッグの素材として手に取ったことがあるのではないでしょうか。帆布の特徴は、なんといっても丈夫なこと。良いものを永く使いたい方にはぜひおすすめしたい素材です。帆布の魅力とおしゃれな雑貨を覗いてみませんか？

学校で使ったあれにも！帆布って何だろう？

帆布ってどんな布？

「帆布」は「はんぷ」と読みます。船の帆などに用いたことから、帆布と呼ばれるようになりました。英語では「canvas（キャンバス）」と読みます。「キャンバス素材のトートバッグ」などの読み方の方が、なじみがあるかもしれませんね。

「canvas」の語源はラテン語のcannapaceus=「麻に由来するもの」から来ており、その名の通り、帆布は麻もしくは綿で織られた平織りの厚手生地の事を指します。複数の糸をよりあわせ、平織りで作った帆布は、丈夫で摩擦に強い性質を持っているのです。そのため、強度が必要な製品によく使われています。

帆布の使用例

• 跳び箱や体操マットなどの体育器具
• カバンやスニーカーなどのファッションアイテム
• テントやハンモックなどのアウトドア用品

帆布は後加工がしやすく、特にパラフィン加工されているものは防水性に優れています。別名「ロウ引き」とも言われ、ロウを塗り込むことで撥水性を高めるのです。また、帆布は使い込むほど布地が柔らかくなっていくのも特徴です。布地の固さがなくなり、柔らかな色合いに変化する独特のエージングは、長く使う上での楽しみとなります。

国内生産の約7割！「倉敷帆布」について

国内生産の帆布の約7割が、岡山県倉敷市で生産されています。温暖な地域と豊富な水源に恵まれ、良質な綿花が収穫できたことから、地域産業として発展していきました。厳格な規格を守り、高品質な製品を届け続ける「倉敷帆布」。アパレル分野からインテリア素材まで、その真摯なものづくりが支持されています。

おしゃれで丈夫！手元に置きたい帆布の雑貨たち7つ

ラフに持ち運びたいかっこよさ「エンジニアポーチ」

「エンジニアポーチ」は岡山の工房を拠点にするメイド・イン・ジャパンのブランド、「The Superior Labor」とトラベラーズファクトリーのコラボアイテムです。ロゴはプリントではなく、スタンプが押され、底部はペンキをペイントしているのがポイント。ロゴの掠れ具合も味があって素敵ですね。

ファスナー部のカウレザーや、プロダクト名のロゴなど細部まで統一されたスタイリッシュな佇まい。シンプルな一枚革のトラベラーズノートとの相性もばっちりです。ペンや文具をたくさん持ちたいあなたも、帆布の丈夫なポーチならザクザク入れられますね。

薄さと丈夫さを両立「フラッティ ワークス」

スリムなバッグインバッグ「フラッティ」。かさばらない形状なのでスリムなバッグとも相性が良く、芯材が入っているので紙類をしっかり保護してくれるのが特徴です。前面がクリア窓になっており、中身が分かりやすいのも嬉しいポイント。

バッグインバッグのスタンダードはビニール素材ですが、「フラッティ」は帆布素材。布地のスリムさと、帆布の丈夫さを兼ね備えたアイテムです。こちらの限定商品は、ナチュラルな見た目に心ときめくミモザ柄。カバンの中が華やぎます。

子供の未来のために優しいもの選びを「母子手帳ケース」

「MINDFUL CHOICES FOR BABY」母子手帳ケースに刺繍されたメッセージは、赤ちゃんの住む未来が、豊かな地球環境であってほしいという願いから。回収された使用済みペットボトル1.6本分から作られた、地球に優しい母子手帳ケースです。

こちらの母子手帳ケースは、何かと荷物が多くなりがちなマザーズバッグの中で、かさばらないマチなしのポーチタイプです。L字ファスナーで大きく開き、A5サイズまで収納可能。妊娠検診の補助券や、予防接種券などが取り出しやすい大きさです。カードホルダーは表10枚、裏10枚の大容量。ご兄弟や親子分など、2人分持ち歩けるのが嬉しいですね。

大切な本を丁寧なものづくりで包む「基帆ブックカバー」

ファクトリーブランド「倉敷帆布」のブックカバー。原糸から一貫生産にこだわった、高品質な「一級帆布」を生かしたシンプルなデザインが特徴です。厚手の本にも対応できるよう、片側がポケットで、もう一方の片側が折返しになっています。

倉敷帆布とは

折返し部分の布地の処理をしなくてもほつれてこないのは、「耳」があるから。セルビッチ生地と呼ばれる耳のある生地は「シャトル織機」という希少な旧式の織機で作られます。大切な本は、ぜひ頼れる倉敷帆布のブックカバーで守ってあげてください。

懐かしさとワクワクをつめこんで「跳び箱 小物入れ」

体育の時間に使った跳び箱が自宅に？ミニチュアサイズの跳び箱、実は小物入れなんです。段ごとに分かれた小物入れは、マスキングテープや裁縫道具など、細々としたものを収納するのにぴったり。開けるたびにかぽっと音がなり、小物をしまう度に心が弾みます。

ミニチュアサイズながらも、本格的な作りになっているのが、このアイテムの味わい深いポイント。箱本体には桐材が使われ、マット部分には帆布が丁寧に張られています。子供はワクワク、大人は懐かしい跳び箱。あなたの大切なものをしまってくださいね。

お気に入りのノートと重ねて持ち運びたい「ツバメ×CUBIX ペンケース」

こちらはノートそっくりにプリントされたペンケース。CUBIXとツバメノートのコラボ商品です。ツバメノートの重厚感のあるデザインに、しっかりとした帆布素材が絶妙に馴染んでいます。二つ折りの仕様も本物のノートを思わせますね。

スリムな形状ですが、ダブルポケットでたっぷり入れられます。内ポケットには、傷つけたくない大事な一本を入れるのにぴったりなペン差しと、スマホが入るサイズのポケットで収納上手に。使い勝手の良さとツバメノートらしい上品なデザインで、お気に入りのノートと重ねて持ち運びたいペンケースです。

自分だけのワークスペースに帆布を「HINEMO スタンドポーチ」

リモートワークやフリーアドレスのオフィスなど、働き方が柔軟になった今、帆布のバッグインバッグはいかがでしょうか？こちらは約8インチのタブレットを入れられる「HINEMO スタンドポーチ」。L字に立てればパーテーションのようにも使える優れものです。リビングやカフェのテーブルに、ワークスペースがささっと完成します。

タブレット収納などの機能を持つバッグインバッグはナイロン生地の製品が多いなか、「HINEMO スタンドポーチ」は滋賀県高島市の帆布ブランド、「富士金梅」を使用しています。温かな風合いは帆布ならでは。あなたのお仕事時間や手帳時間のお供に寄り添うバッグインバッグです。

富士金梅

しなやかに変わる帆布の雑貨を楽しんで

自分がお気に入りの道具に囲まれると、気分良く日々が過ごせます。そんな日々の道具として、丈夫でしなやかな帆布の雑貨を候補に入れてみませんか。使ううちに固さが取れて柔らかくなり、自分だけの質感への移り変わりを楽しめるのが帆布の雑貨。日常に寄り添う道具として、永く愛用できるでしょう。