基本の転写からオリジナルアイテム作りまで。トレーシングペーパーの素敵な使い方
オリジナルのカード作りやおしゃれなラッピングがしたいときは、トレーシングペーパーを取り入れるのがおすすめ。トレーシングペーパーは、転写だけでなく透明感を活かした様々な作品が作れるんです。この記事では、トレーシングペーパーの使い方や素敵なアイデアをご紹介します。
トレースはもちろん、多彩な使い方ができるトレーシングペーパー
トレーシングペーパーは、転写に便利な半透明の紙。トレーシングペーパーといえば、小さい頃に「写し紙」で絵を描いて、上手く描けたとウキウキしていたのを思い出します。そんなトレーシングペーパーは、トレースをする用途以外にも、素敵な使い方がたくさんできるんです。
トレーシングペーパーの写し方
まずは、トレーシングペーパーの基本的な使い方をご紹介します。転写してみたけど上手くいかない…という人は、ぜひこの写し方を参考にしてくださいね。
イラストの上にトレーシングペーパーを固定する
まずは、トレーシングペーパーを写したい物の上に固定しましょう。紙が半透明なんだから、わざわざ固定しなくても簡単に写せそうだけど…と思う人もいるでしょう。しかし触ってみると分かるのですが、トレーシングペーパーは普通紙よりも軽くてツルツルとしています。
しっかり手で押さえているようでも、描いているうちに少しずつずれてしまうことが多いんです。イラストや写真を傷付けてしまわないよう、粘着力が弱いマスキングテープでの固定がおすすめ。ちょっと大げさなくらい固定すれば、綺麗な仕上がりが望めますよ。
鉛筆やペンでなぞる
次は、鉛筆やペンで絵をなぞりましょう。用途にもよりますが、転写のコツは輪郭のみを写すことです。トレーシングペーパーは半透明ですが、細かい部分までは透けて見えません。はっきり見えないので、詳細に写そうとすると失敗したり紙を汚してしまうことになるかも。
輪郭を写したらトレーシングペーパーを外し、元絵を見ながら細かい部分を描く使い方をすると失敗が少ないですよ。他の紙に写したくて裏を塗りつぶす際には、カーボン紙を利用すると便利です。また布に転写したいときには、チャコペーパーシートがおすすめです。
- トレーシングペーパーの裏側の絵を描いた部分を、濃い鉛筆(2B以上)で塗りつぶします。
- 塗りつぶした面を下にして、写したい紙にセットして固定します。
- 絵をもう一度なぞると、下にセットした紙に転写されます。
トレースした絵を他の紙に写す方法
こんな使い方もできる。素敵なオリジナルアイテムたち
ここからは、トレーシングペーパーで作った素敵なオリジナルアイテムをご紹介。手紙を送ったり、プレゼントを包装したりする際に覚えておきたいアイデアです。
透け感を活かしたリクエストカード
こちらの方は、トレーシングペーパーを結婚式の招待状に添えるリクエストカードとして使っています。透明感を活かした「重ねる」使い方は、簡単に凝った印象のアイテムが作れておすすめ。メッセージカードや手紙に取り入れても素敵ですね。
仕上げに手書き風の「Request」の文字を入れており、手作りの温かみを感じます。招待する人たちに依頼やお知らせをするリクエストカードだからこそ、少し手間をかけてトレーシングペーパーで手作りしてみてはいかがでしょうか。
便箋が生きる。トレーシングペーパーの封筒
こちらの方は、透け感が素敵なトレーシングペーパーの封筒で文通を楽しんでいます。トレーシングペーパーは、ほんのり中身が見えるのが特徴。色が濃いものや素敵なイラスト、柄が施された便箋を入れれば、さりげなく中身が見えておしゃれな雰囲気になります。
ただ、手紙を送る際、トレーシングペーパーの封筒に直接宛名を書くと見えにくい場合があるので、シールやラベルなどに書いて貼る方法がおすすめです。
トレーシングペーパーでラッピングをおしゃれに
この投稿では、トレーシングペーパーにスタンプを押してラッピングに添えています。シンプルなのにおしゃれな印象に仕上がるのは、トレーシングペーパーの透け感のおかげ。ギフトボックスにくるっとトレーシングペーパーを巻き付けるだけなので、ラッピングに物足りなさを感じたときはぜひ真似してみてくださいね。
こちらの方は、カリグラフィーで文字を書いたトレーシングペーパーを包装紙として使用しています。素朴でシンプルな包装も、一手間加えたトレーシングペーパーによってオリジナリティの溢れるおしゃれな仕上がりに。洗練された印象に仕上がる、おすすめのラッピングアイデアです。
「カリグラフィーのようにおしゃれな文字を書くのが苦手」という人は、お気に入りのモチーフやメッセージを印刷してみて。ラッピングとしてだけでなく、クリアファイルの表側に入れたり、フレームに入れて飾ったりする使い方もできますよ。
こちらは、トレーシングペーパーを使った人気のフラワーラッピング。花束を包むときにビニールと一緒にくるむ使い方はよく見かけますが、こちらの方は折り紙のようにくっきりと折っています。トレーシングペーパーで包めば、一輪のお花でも小さなブーケのような華やかさが出ますね。
印象に残る半透明のメッセージカード
こちらは、トレーシングペーパーを活用したサンキュータグ。黒い台紙に「THANK YOU」の文字が書かれたトレーシングペーパーを重ね、仕上げにハトメで留めています。スタイリッシュなモノトーンとゴールドの組み合わせは、ラッピングをワンランクアップしてくれること間違いなし。簡単な方法なのにぐっと凝った印象になるので、ハンドメイド初心者の方にも人気のアイデアです。
こちらの方は、写真にトレーシングペーパーを重ねて招待状を作っています。半透明の紙を重ねることで、写真が優しい雰囲気になりますね。重ねたトレーシングペーパーは貼り付けるのではなく、麻ひもでふんわり留めています。いつまでもインテリアとして飾っておきたくなるような、素敵な仕上がりです。
トレーシングペーパーを使って自分だけのアイテムを作ってみて
トレーシングペーパーといえば転写が思い浮かびますが、他にも多彩な使い方があります。筆者はトレーシングペーパーを一回クシャクシャにしてから広げてラッピングにしたり、細かく切ってクッション材にしたりしています。ぜひ今回ご紹介したようなおしゃれな使い方を試してみてくださいね。