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素材の力を活かした文具。消しゴムの豆知識

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普段、仕事や勉強などで何気なく使っている「消しゴム」。実は、各国の化学者のひらめきと長い歴史によって誕生した文具であることをご存じですか?今回は、私達の生活になくてはならない存在といえる消しゴムに関するさまざまな豆知識をご紹介します。文具について深く知りたい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

どうして消しゴムで文字が消えるの?

鉛筆で書いた部分の上からこするだけで、簡単に文字が消せる「消しゴム」。文字をきれいに消せるその理由は、「ゴムの引っ張る力」にあるんです。

紙に鉛筆で文字が書けるのは、紙表面の繊維に鉛筆の芯(黒鉛)の粉が入り込んでいるからであり、紙の繊維に絡むことで鉛筆で書いた線や文字が紙に定着します。

紙に書いた線や文字の上から消しゴムでこすると、消しゴムの引っ張る力によって紙の繊維に絡んだ黒鉛の粉が剥がれ落ち、消しゴムの表面に付着するという仕組みです。

なお、鉛筆の文字を消した後の消しゴムが汚れるのも、真っ黒の消しカスが出てくるのも、この仕組みが理由となっています。

消しゴムの種類

西野由樹
西野由樹

「消しゴム」と一言で表しても、実はさまざまな種類があり、使い心地も少しずつ違うんです。
ここからは、消しゴムの種類について解説していきましょう。

紙へのやさしさが魅力の「ゴム製消しゴム」

消しゴムの名前に「ゴム」と入っている理由ともいえる存在が「ゴム製消しゴム」。天然ゴム素材で作られているものであり、後述するプラスチック消しゴムが誕生する前に多く使われていました。ゴム製消しゴムは硬く作られているため、文字を消すパワーは控えめ。しかし、硬いゆえに減りがゆっくりで紙や環境にやさしい点が特徴です。硬さを活かし、現在ではシャープペンシルや鉛筆などの先端に搭載されている小さな消しゴムとしても使われています。

弾力を活かしてしっかり字を消す「プラスチック消しゴム」

ゴム製消しゴムが苦手とする「文字を消す力」を補うように誕生したのが「プラスチック消しゴム」。こちらは合成ゴムやポリ塩化ビニール素材を主原料としており、天然ゴムを使っていないことから「プラスチック字消し」とも呼ばれています。

現代において一般的に販売されている消しゴムの多くが、このプラスチック消しゴムです。プラスチック消しゴムの最大の特徴は「やわらかさ」。また、紙の表面に付着した黒鉛の粉をしっかり絡め取ってくれるため、ゴム製消しゴムよりも軽い力できれいに文字を消せますよ。

実は文具界の大御所!消しゴムの歴史

西野由樹
西野由樹

今ではお手頃な値段で買える身近な文具である「消しゴム」。人々が手軽に使えるようになるまでには、実は長い歴史があったんです。
ここからは、消しゴムの歴史について簡単にご紹介します!

消しゴムの起源はイギリス

現在一般的に知られる「消しゴム」の起源が生まれたのは、18世紀のイギリスです。消しゴムが誕生する前は、硬くなったパンを丸めて消しゴムの代わりとして使用していました。

そんな時代の中、酸素を発見したことでも有名な自然哲学者であり化学者のジョセフ・プリーストリー氏が、天然ゴムで鉛筆の文字を消せることを発見!鉛筆が生まれてから約200年という長い時間を経て、ようやく消しゴムが誕生したのです。

しかし、誕生した当初の消しゴムは素材となる天然ゴムがとても高価なものであり、現代のように人々が気軽に買えるものではありませんでした。

そこで、アメリカの発明家であるチャールズ・グッドイヤー氏が天然ゴムの代用品として、ゴムを加工しやすくするためのものである「サブスティチュート」を発見。1772年頃には現代の消しゴムに近い、各砂糖程度の大きさの消しゴムがイギリスで登場し、世界各国へ広まっていきました。

プラスチック消しゴムは日本生まれ!

現在一般的に「消しゴム」として使われているプラスチック消しゴムの元祖は、日本国内で生まれました。

日本に消しゴムがやって来たのは明治時代。義務教育の推進により、日本国内でも文具は「必需品」として広まりつつありましたが、当時はまだ筆記は毛筆が主流であったため、消しゴムは海外からの輸入が中心でした。

そんななか、大阪のゴム製造所「三木康作ゴム製造所(現在の株式会社シード)」では、ホースやゴム手袋とともに消しゴムの開発にも着手していました。そんな開発の過程で、高価なゴムの代表品として塩化ビニールを採用したところ、きれいに文字が消えることを発見します。

度重なる改良を重ね、1956年に世界初のプラスチック消しゴムを開発したんです。

いつもの仕事・勉強をサポート!おしゃれで便利な消しゴムをご紹介

西野由樹
西野由樹

たくさんの化学者やメーカーの努力によって誕生した消しゴムですが、昨今は一風変わったユニークなデザインかつ便利なものが数多く販売されています。
ここからは、いつもの仕事や勉強のお供にぴったりな、おしゃれで便利な消しゴムをご紹介します!

線と面で文字を消すおしゃれなスパイラル

METAPHYS(メタフィス)から展開されている「viss」は、面と線で心地よく消せるようにこだわったネジのようなデザインが特徴。平らな面を使って広い範囲を、エッジ部分を使って細かい部分の修正と、使い方を自由に変えられます。エッジ部分を回しながら使うことで、常に尖った角で楽に文字を消せるのがうれしいポイントです。

カラーバリエーションは白・黒・オレンジの3色。事務用品感のないユニークな見た目は、ペンケースに入れておくだけでおしゃれな雰囲気に見せてくれるでしょう。

Viss
Viss

METAPHYS

¥990(税抜・参考価格)

Photo by item.rakuten.co.jp

小さなキューブがかわいらしいMILANの定番デザイン

「No.430 消しゴム」は、スペインの人気文具メーカーであるMILANの定番アイテムです。手に自然となじむ小さなキューブ型デザインで、角と面の両方で文字を消せるのが特徴。やさしく紙へフィットするやわらかさなので、さまざまな濃さや筆圧の鉛筆の線もきれいに消してくれるでしょう。

表面にあしらわれたロゴプリントもおしゃれで、男女問わず多彩なシーンで活躍してくれます。またミニサイズに作られているため、小さめのペンケースにも入れやすいですよ。

No.430 消しゴム
No.430 消しゴム

MILAN

¥308(税抜・参考価格)

Photo by item.rakuten.co.jp

ホルンのマークがかわいいシンプルな消しゴム

こちらのプラスチック消しゴムは、東京の老舗画材店である月光荘画材店が手掛けるアイテム。やわらかくて軽い力で鉛筆の線を消せるうえ、消しカスがしっかりまとまるため、普段の勉強や仕事はもちろん、鉛筆デッサンなどでも活躍してくれますよ。

消しゴムの表面には月光荘画材店のトレードマークである「友を呼ぶホルン」がプリントされており、素朴ながらもあたたかみを感じるデザインになっています。シンプルでありながらセンスが光るデザインで、周りとかぶらないおしゃれな消しゴムを探している方にもおすすめです。

シンプルホルン プラスチック消しゴム
シンプルホルン プラスチック消しゴム

月光荘

¥300(税抜・参考価格)

何気なく使っている消しゴムの魅力に目を向けてみて

今では鉛筆とともに「文具」を代表するアイテムの一つといえる消しゴム。あなたが普段使っている消しゴムには、世界各国の研究者や企業の努力が詰まっているのです。この記事をきっかけに、ぜひ何気なく使っている消しゴムの歴史や魅力へ目を向けてみてください。

西野由樹
西野由樹

昨今は、文具好きをはじめとした多くの大人を魅了する「おしゃれな消しゴム」がたくさん展開されているんです。
以下の関連記事では、そんな大人へおすすめしたいおしゃれな消しゴムをご紹介。ぜひこちらも一度チェックしてみてください。

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