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蔵前《カキモリ》世界にひとつだけのノート/インクづくり【Suuuh編集部】

蔵前《カキモリ》世界にひとつだけのノート/インクづくり【Suuuh編集部】

カキモリとは?

小さな町工場が連なる東京の下町、蔵前に位置する「カキモリ」。”たのしく書く人”として、書くことから始まる人と人の結びつきや、想いを伝えあう喜び・楽しさを大切にしています。永く使えて愛着を持てる、ノート、インク、ペンを始めとした文具と出会えるお店です。

カキモリ 公式HP
カキモリ 公式Instagram

お店の中はこんな雰囲気!

ヘリンボーン柄とポップなカラーが印象的な店内。中央に位置するブースはその場で仕立てるオーダーメイドノートが作られる工房スペースです。

入り口すぐに目に留まるのは、ずらっと並んだカキモリオリジナルのインク。ぽてっとしたフォルムのインク瓶がなんともかわいらしいですね。

インクとペンがセットになったギフトセットも用意されていて、贈りものにもぴったりです。

お店の中には自由に持ち帰ることができる「散策マップ」が。見る・買う場所から、食べる・飲む場所まで…お店の紹介がびっしり。蔵前の町全体を楽しめる地図は必見です!

窓際には、作り手のこだわりや愛情に溢れた暮らしによりそうセレクト文具が並びます。

たのしく書く人には欠かせない筆記具もたくさん。一つひとつ手に取って試し書きができます。

\カキモリで世界にひとつだけのノート&インクづくり体験をSuuuh編集部がpodcastでお話してます!/

【オーダーインク】自分だけの色づくり

編集部員 ミヒロ
編集部員 ミヒロ

1階に並ぶ心ときめくアイテムたちにわくわくしながらいざ2階へ!さっそくオーダーインク作りに挑戦です。はじめてのオーダーインク作り…上手くできるか緊張しながらも楽しみが募ります…!

2階には「Inkstand」

2階にはオーダーメイドのインクを作ることができるInkstandが。階段を上がると現れる、ラボのような雰囲気にときめきます。

入ってすぐの棚には、カキモリのスタッフの手で調色された季節ごとに移り変わる色標本。色とりどりのアイデアが飾られています。

インクは具体的なモノの色を表現したり、ある小説の一篇をイメージしたりと、自由な発想で作ることができます。

入り口でさまざまなインスピレーションを受けた後は、いざオーダーインク作りへ!

カキモリ
カキモリ

気軽にふらっと来て欲しいというイメージでスタートしたInkstandですが、何か目的を持って来てほしいという想いを込めて、今は予約制にしています。常に新しいことを目指しつつ、オープン当初からの想いは変わらず、「書くこと、表現すること」のたのしさをInkstandから届けていきたいです。

インクを作る流れ

オーダーインクを作るカウンターには、それぞれの席に調色用の道具が用意されています。

まずはカキモリのスタッフの方がどのように作るのかお手本を見せてくれました。ベースとなるインクを1滴ずつ混ぜて、理想の色を作っていきます。

試し書きをすると色の雰囲気や滲み方がよりわかりやすく、イメージも具体的に。

作り方がわかったら、次はいよいよ自分たちの番。私たちはSuuuhの太陽のようなシンボルマークのカラー、コーラルオレンジを作ってみることに!

1回目の調色。ドキドキ…

最初の調色では赤が強く出ました。もっとピンクを引き出すにはどの色を足すのがいいかな…?と模索を重ねて、一滴、また一滴とインクを混ぜてイメージの色に近づけていきます。

試行錯誤を繰り返していくと、うすめ液を足すことでSuuuhのシンボルマークに近い色味が出ることが発覚!うすめ液の効果でゆらぎが感じられるのもSuuuhらしく、満足の仕上がりに。こちらで調色は完了です。

ここからはスタッフの方へバトンタッチ。 出来上がった色と同じ配合でインクを瓶に詰めてくれます。

ビーカーやスポイトなどで調色していく様子はまさに実験のよう。なかなかお目にかかれない光景を、ドキドキしながら見守りました。

インクの出来映えはこちら!

Suuuhのシンボルマークのカラーをイメージして出来上がったインクがこちら。

イメージ通りの出来栄えに、大満足のSuuuh編集部員たち。さっそく試し書きをして、感動を噛みしめました。

【オーダーノート】世界に一冊だけのノート作り

編集部員 エンネ
編集部員 エンネ

インク作りを堪能したら、次はオーダーノート作りに挑戦!表紙や中紙、留め具に至るまで、一つひとつのパーツを自分好みに組み合わせる楽しさと悩ましさ…。贅沢な時間を過ごせました。

1階ではオーダーノート

広々とした空間の1階では、世界に一冊だけのオーダーノートを作ることができます。

実際に完成したノートを手に取って、表紙・中紙・綴じ方などを確かめることも。

カキモリ
カキモリ

表紙・中紙・リング・留め具など、自分好みに自由にカスタマイズして、表現するたのしさ、楽しく書く感覚を分かち合って欲しいです。表紙は革や織物など素材のバリエーションがさまざまで、作り手の想いがこもったものを用意しています。中紙は書き心地やノートの使用目的によって、お好みのものをお選びください。

ノートを作る流れ

オーダーノート作りは、こちらのトレイを持ってスタート。カスタマイズで選べるところが記載されています。

まずはノートの顔になる表紙選びから!これがとっても悩ましい…

オモテ表紙とウラ表紙のどちらも自由に選べるため、組み合わせによって印象がガラリと変わります。なかなか決められないのですが、悩む時間がまた楽しい!

Suuuh編集部員も自分の一番の好みを見つけるべく、店内を何度もうろうろ…

表紙が決まったら、次は中紙選び。実際の紙に試し書きができるので、自分の好きな書き心地を探りながら選びます。

表紙と中紙を選んだ後は、リングと留め具を選んでいきます。が、案の定ここでも迷う迷う…(笑)

ここまで選んだら製本まであと少し!オプションとして選べる仕切紙などについて決めていきます。

全ての素材が決まったら、いよいよ製本。こちらは実際に製本している様子です。さくさくと進む手さばきに、思わず見惚れてしまいます。

こちらが最終工程、留め具をつけて完成です。グッと力を込めて留めてくれています。

Suuuh編集部員のノートの出来栄えはこちら!

こうして出来上がったのがこちらの4冊。

編集長 チハル
編集長 チハル

テーマは”大人の自由帳”!表紙は春らしくなんともキュートな花柄を。かわいくなりすぎないようにクリーンな印象のチェック柄とあわせて、リングと留め具はダークカラーを選びました。写真を撮ることが好きな私は、中紙に写真台紙を入れることを即決。あとは罫線のないまっさらな紙を質感別に3種組み合わせました。

大人ですけど、友達とお絵かきとかしてみても楽しいのでは!?

編集部員 ミヒロ
編集部員 ミヒロ

カキモリと同じ蔵前にあるラッピングペーパー専門店「レガーロパピロ」のudonというデザインに一目惚れ。ウラ表紙は同じレガーロパピロのkousekiという柄にして色味の統一感を出しました。中紙は実際に書いてみて気に入った、フールス紙、パンクペーパー、ノイエグレー、ハトロン紙の4種に。いずれも万年筆との相性が良さそうです。

留め具は封かん留めに。ピンクの封かんとカーキの紐の色のアクセントがお気に入りです。

編集部員 エンネ
編集部員 エンネ

表と裏の表紙の組み合わせはかなり悩んでしまったのですが、赤茶色の革素材を手に取ると「これだ!」と作りたいイメージの軸が固まりました。革のクラシカルな雰囲気と、青色のラインで爽やかさを感じられるチェック柄が絶妙にマッチして、大満足の仕上がりです。中紙は2種類使用し、仕切紙には今年のカレンダーを挟みました。

編集部員 マリ
編集部員 マリ

オモテ表紙にはインドの伝統的プリント技法の一つ、ブロックプリントの製作過程で本来は廃棄されてしまう下敷き布が使われたものを。一つとして同じ色柄は生まれず、ポイントとなるオレンジ色のインク飛びに一目惚れ。ウラ表紙は、ポップな黄色が印象的な製本クロスを選びました。中紙は罫線やドットなどの定番を併せてます。

まとめ

世界でたった一つのインクとノートを手に入れた私たち。実際に、見て、触れて、体験ができたからこそ感じられた自分仕様にこだわることのたのしさは、かけがえのない想い出に…。カキモリは、ものづくりの感動に溢れた場所でした。今回仕立てたインクとノートを携えて、Suuuh編集部はこの先も”書くこと”をたのしんでいきたいと思います!

カキモリ
カキモリ

カキモリがある蔵前周辺には、ロースタリーやBean to Barのチョコレート屋など飲食店もモノづくりを大切にしているお店が沢山あります。もちろん、mt lab.さんやレガーロパピロさんなど素敵な文具関連のお店もあります。丸一日楽しめると思いますので、是非色々調べてからお越しくださいね。 カキモリのスタッフ一同、皆様が素敵な一日になるようお待ちしております!